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美容部員ってどんな仕事?主な仕事内容や就職先、やりがいなどをチェック
百貨店や専門店、ドラッグストアのコスメ売り場で、お客さまにメイクをしながらコスメを販売する店員さんに、憧れの気持ちを抱く方も多いのではないでしょうか。その仕事は美容部員(BA、ビューティーアドバイザー)という専門職です。
この記事では、そんな華やかで美しい美容部員の仕事内容、美容部員になるために取得しておきたい資格、やりがいなどをご紹介します。美容部員の仕事が向いている人の特徴や給料事情についても解説していますので、美容部員を目指そうか迷っている方はぜひご参考にしてください。
仕事内容を調べる前にチェック!美容部員とは?
そんな美容部員とは、お客さまの話をヒアリングしてカウンセリングやメイクアップなどを行い、化粧品の販売をする仕事です。デパートやドラッグストアの化粧品売り場、化粧品ブランドの店頭にいることが多く、メイクに関するアドバイスを行います。
美容部員のほか、ビューティーアドバイザー(BA)や美容スタッフ、ビューティーカウンセラーなどと呼ばれることもあります。
美容部員の仕事内容
では、美容部員は主にどのような仕事を行っているのでしょうか。
なんとなく「メイクをする仕事」「コスメを売る人」というイメージはお持ちかもしれませんが、実はもっと多くの役割を担っています。
1. メイクアップ(タッチアップ)
イメージの通り、お客さまにメイクやスキンケアをするのも美容部員の仕事の一つです。専門用語では「タッチアップ」と呼ばれる種類の仕事で、自社のコスメをお客さまに実際に使っていただくことで、肌や好みに合うかを実感していただく目的があります。
時には顔の一部にだけタッチアップを行い、違いを見た目で感じていただくような工夫をすることもあります。
2. カウンセリング
タッチアップと同時に大切な仕事が、お客さまの肌質や好み、悩みなどについてお伺いするカウンセリングの仕事です。
コスメを選びに来店されているお客さまは、顔や肌質などに何かしらのコンプレックスを抱えている場合がほとんど。お客さまが抱える他人には言いにくいお悩みを、質問を交えながらうまく聞き出すことによって、よりお客さま個人に合った商品の提案ができます。対面で伺うからこそ深い話もできるため、カウンセリングはメイクのプロとしての腕の見せ所でもあります。
3. 接客販売
美容部員は大きい区分では営業職に入るため、コスメの売上目標も担っています。タッチアップとカウンセリングを通じてお客さまの課題を見つけたら、それをカバーできるようなコスメやスキンケア用品をご提案します。悩みを伺うだけでは売上につながらないため、自社のコスメでその悩みをどう解決し、気持ちよくお過ごしいただけるようになるかまで考えてご提案するのが一般的です。
4. バックヤード業務
自社商品の陳列や検品、メイク道具の手入れ、店舗内の清掃など、お客さまの立場からは見えないバックヤード業務も美容部員の仕事です。新商品の販売前には店内の什器を整えたり、段ボール箱に入った商品を売り場へ運んだり、案外と体力を使う仕事内容でもあります。
そのほか、在庫管理や販売伝票の整理、売上登録などの事務作業も発生します。
5. 販売促進活動
自社商品の販売を促進するための活動も、美容部員の仕事の一部です。おすすめ商品にPOPを設置したり、キャンペーンのチラシを配ったり、ポスターを貼ったり、店舗によってはウェブサイトやブログの更新業務なども含まれるかもしれません。
美容部員の仕事先
次に、美容部員の就職先や働く場所についてご紹介します。
美容部員として働くには、化粧品メーカー、コスメ専門店、ドラッグストアなどに就職することになります。化粧品メーカーの場合は入社後に配属先が決まり、百貨店や大型スーパー、ドラッグストアなどに配属となります。
なかでも大手化粧品メーカーの美容部員(正社員)は人気で希望者も多く、さらにそこから百貨店へ配属される難易度は高いといえます。美容専門学校でメイクを専門的に学んだあと、美容部員として就職・活躍する道が一般的です。
美容部員になるにはどうしたらよい?必要な資格はある?
美容部員を目指す上で、通っておいたほうがよい学校・取得しておいたほうがよい資格はあるのでしょうか。
結論からいうと、美容部員になるために必須とされる特別な進路や資格はなく、メイクの技術力があれば目指すことができます。
しかし、メイクに関する知識や技術がない方よりも、美容専門学校卒業者やメイクに関する資格を取得している方のほうが就職しやすい傾向にあります。
美容部員になるには
美容部員を目指す上で、美容専門学校やメイクスクールへの進学は必須ではありません。しかし、メイクの知識や技術があるのとないのとでは就職活動や就職後の売上などにも影響する可能性があるため、美容の専門学校へ通うのがおすすめです。
美容専門学校やメイクスクールへ通うメリットとしては、美容部員に必要なメイクに関する知識や技術が学べることが挙げられます。基礎知識だけでなく実践的技術も学ぶことができれば、就職後は即戦力として働くことができるかもしれません。
このほか、美容専門学校やメイクスクールであれば学校から求人応募ができる可能性があります。企業側から学校へ求人がきたり、各企業の就職説明会が開催されたりすることがあるため、就職への難易度は低くなるといえるでしょう。就職サポートを行っている美容専門学校やメイクスクールであればより安心です。
取得しておいたほうがよい資格
美容部員を目指す上で必要な資格はありませんが、以下の資格は取得しておくのがおすすめです。
日本化粧品検定
日本化粧品検定は、一般社団法人日本化粧品検定協会が実施している検定試験です。化粧品や美容に関する知識の普及と向上を目指すものであり、化粧品・美容業界でも注目されていることから、就職・転職やキャリアアップに活かすことができます。
そんな日本化粧品検定のレベルは、3級・2級・1級・特級の4つ。
3級では間違えがちな化粧品の正しい知識が問われ、2級では美容皮膚科学を中心に、スキンケアやメイクアップ、生活習慣美容、マッサージなどのトータルビューティーについて問われます。
さらに、1級では化粧品の成分やボディケア・ヘアケア・ネイル、香り、オーラルケア、化粧品に関するルールなど幅広い知識について問われ、特級では肌悩みに合わせた化粧品を提案する化粧品の専門家としてのスキルが問われます。
参考:日本化粧品検定|一般社団法人日本化粧品検定協会
日本メイクアップ技術検定試験
日本メイクアップ技術検定試験は、一般社団法人日本メイクアップ技術検定協会が実施している検定試験です。メイクアップを職業として志す方やすでに職業としている方の知識力・技術力・接客力を高めることを目標としています。そのため、これから美容部員になりたい方や美容業界で働きたい方にぴったりの資格といえます。
そんな日本メイクアップ技術検定試験のレベルは、3級・2級・1級の3つ。
3級ではスキンケアからベースメイク、チーク・ハイライト・ローライトまでの基本的な技術の過程と仕上がりが問われ、2級ではスキンケアからフルメイクアップの過程と仕上がりが問われます。さらに、1級ではモデルの悩みや要望に沿ったイメージメイク技術が問われることになっています。
なお、3級はどなたでも受験可能ですが、2級は3級合格者のみ、1級は2級合格者のみしか受験資格が与えられません。
参考:日本メイクアップ技術検定試験|一般社団法人日本メイクアップ技術検定協会
日本メイクアップ知識検定試験
日本メイクアップ知識検定試験は、上述した日本メイクアップ技術検定試験と同様、一般社団法人日本メイクアップ技術検定協会が実施している検定試験です。もともとは「メイクアップアドバイザー検定試験」でしたが、202年4月より「日本メイクアップ知識検定試験ベーシック」「日本メイクアップ知識検定試験アドバンス」の2段階の検定試験となっています。
日本メイクアップ知識検定試験ベーシックは基礎知識を試し、日本メイクアップ知識検定試験アドバンスは応用知識を試す検定試験となっていますが、どちらもメイクアップ・スキンケア・化粧品・皮膚・顔分析・メイクの修整方法などの知識を問う問題が出題されます。
なお、日本メイクアップ知識検定試験ベーシックはどなたでも受験可能ですが、日本メイクアップ知識検定試験アドバンスは旧メイクアップアドバイザー検定試験合格者、または日本メイクアップ知識検定試験ベーシック合格者のみとなっています。
参考:日本メイクアップ知識検定試験|一般社団法人日本メイクアップ技術検定協会
アロマテラピー検定
アロマテラピー検定は、公益社団法人 日本アロマ環境協会が実施している検定試験です。アロマテラピーに関する基礎知識を習得することで、さまざまなシーンで香りを役立てることが可能となります。将来的に化粧品の開発に携わりたい方や美容部員としてフレグランスのブレンドも行いたいという方にはぴったりの資格といえるでしょう。
アロマテラピー検定には2級と1級があります。
2級ではアロマテラピーを正しく生活に取り入れるための知識について問われ、1級では目的に合わせて精油を使い分ける力や効果的に生活に取り入れるための知識について問われます。
なお、どちらからでも受験可能、かつインターネットでの受験ができます。
美容部員の仕事のやりがい
続いて、美容部員の仕事のやりがいをご紹介します。
1. 自分のスキルでお客さまの美しさをサポートできる
美容部員はご紹介したように、メイクの技術力だけでなく、お客さまのお悩みを傾聴するカウンセリング力や、それに対して適切なコスメをご紹介し販売に繋げる提案力が求められます。そうした自分のスキルを発揮し、お客さまが美しくなるのをサポートできることは、なによりも大きなやりがいです。
2. 最新コスメやメイクに詳しくなり美意識が高まる
美容部員として働くと、自社商品のみならず、競合他社のコスメに関する知識も豊富に得ることができます。周囲の美容部員たちも美容に関心が高いため、必然的にメイクやコスメに詳しくなり、自分の美意識も高まるのも魅力の一つです。
3. 努力次第で収入がアップする
美容部員のがんばり次第で、お店の収益に大きく貢献することができます。売上に応じたインセンティブを設けている会社もあり、収入アップが見込めます。実績が上がればその分評価される仕事のため、たとえば管理職に就くなどで、より高い年収を得られるでしょう。
美容部員の仕事が向いている人とは?
では、美容部員はどのような方に向いている職業なのでしょうか?
美容部員はメイクに携わる仕事のため、メイクやコスメが好きな方が向いているといえます。美容部員はお客さまに見られる仕事であるため、毎日しっかりメイクをしなければなりません。さらに、お客さまにメイクをしたり、メイクの仕方や好みに合いそうなコスメをご提案することも。もともとメイクをするのが好きでなければ務まらないでしょう。
また、トレンドに敏感な方も美容部員に向いているといえます。というのも、メイクにはトレンドがあるからです。普段からトレンドに敏感で、流行りのアイテムをチェックしたり、すぐに取り入れたりするという方は美容部員に向いているといえるでしょう。
このほか、美容部員にはコミュニケーション能力や気配りも求められます。美容部員の仕事は、メイクを通してお客さまの悩みや希望を伺い、それに沿ったメイクやコスメを提案すること。そのため、気配りを忘れずコミュニケーションをとり、信頼関係を築きながら接客を行う必要があります。コミュニケーション力が長けている方や気配りができる方は、美容部員に向いているといえます。
美容部員の仕事の給料事情(平均年収)
美容部員として働くからには、給料事情も気になるという方は多いでしょう。
厚生労働省が運営している職業情報サイト「jobtag」の調査によると、美容部員の平均年収は357.7万円です。国税庁が行った「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、日本の平均給与は約458万円となっているため、美容部員の平均年収は低めであることがわかります。
美容部員の年収を年齢別に見てみると、もっとも年収が高いのは40〜45歳で「414.89万円」となっていて、次いで45〜49歳で「399.98万円」、35〜39歳で「385.16万円」という結果になっています。
反対に、もっとも年収が低いのは19歳未満で「246.13万円」、次いで20〜24歳「288.49万円」、25〜29歳で「335.4万円」となっています。
このことから、入社から40〜45歳までは年収が上がり続けますが、それ以降は年収が下がる傾向にあることがわかります。
美容部員を目指すなら!アフロートSNS&ヘアメイクスクール
華やかな世界に見える美容部員の仕事ですが、お客さまへのメイク、コスメの提案のほかにも、さまざまな業務を行っていることがわかりました。さらに、美容部員になるためには特別な進路や取得必須とされる資格などはありませんが、即戦力として働きたいのであれば、ある程度の知識と技術を身につけておくことは大切です。
「美容部員を目指したい!」「美容業界で即戦力になりたい!」とお考えなら、アフロートSNS&ヘアメイクスクールへお越しください。アフロートSNS&ヘアメイクスクールは、トータルビューティーサロン「AFLOAT」の美容ネットワークが学びをサポートし、即戦力として活躍できる人材を育成します。
この記事の監修者
AFLOAT CEO
アフロートSNS&ヘアメイクスクール学校長
宮村 浩気Hiroki Miyamura
日本で最も人気のあるトータルビューティーサロンAFLOAT GROUPのCEO(経営最高責任者)。芸能人やモデルからの信頼も厚く、多くの顧客を抱える。TVや雑誌で取り上げられることも多く、様々な美容関連商品のプロデュースも手がける。
日本で最も人気のあるトータルビューティーサロンAFLOAT GROUPのCEO(経営最高責任者)。芸能人やモデルからの信頼も厚く、多くの顧客を抱える。TVや雑誌で取り上げられることも多く、様々な美容関連商品のプロデュースも手がける。