特殊メイクアップアーティストとはどんな仕事？気になる仕事内容や年収をチェック

近年、メイクアップアーティストを目指す方のなかで「特殊メイクアップアーティスト」への関心が高まってきているのはご存知でしょうか？
その名前から、特殊メイクを施すメイクアップアーティストということはわかるものの、通常のメイクアップアーティストと何が違うのか、どのような仕事をするのかまで知っている方は少ないでしょう。

そこで今回は、特殊メイクアップアーティストの主な仕事内容やなり方、気になる年収などをご紹介します。「特殊メイクに興味がある」「メイクアップアーティストとしてもっと技術を磨きたい」という方は、ぜひご参考にしてください。

特殊メイクアップアーティストとは？気になる主な仕事内容

特殊メイクアップアーティストとは、その名前の通り特殊メイクを手がける仕事です。
そもそも特殊メイクとは、一般のメイクのように肌をきれいに見せて人物を美しく見せるものではなく、化粧品やシリコンを使って人の見た目を大きく変えるメイク技術をいいます。特殊メイクを施すことで、たとえば普通では存在しない形や質感を表現したり、若い人を年配の人のように見せたりすることができます。

主な仕事内容

特殊メイクアップアーティストは、作品やコンセプトに沿って女優さんや俳優さん、そのほかのキャストに特殊メイクを施します。専用の道具を使い、傷の再現や体の色や形を変えるなど、よりリアルに見えるようにメイクを施すのが特徴です。
具体的にいうと、喧嘩のシーンでリアルな傷を再現したり、ゾンビに変身させたりします。

このような特殊メイクは、一般的なメイクとは違いかなり時間がかかるものです。何時間もかけて特殊メイクを行うことも少なくないため、特殊メイクが施されるキャストへの気遣いも、特殊メイクアップアーティストの仕事のひとつといえるでしょう。
なお、主な仕事現場はテレビや映画、舞台、雑誌などの制作現場です。

特殊メイクアップアーティストになるにはどうしたらいい？

特殊メイクアップアーティストになるためには、基本的なメイクの知識や技術だけでなく、特殊メイクの知識や技術が必要になります。決まった学歴などはなく独学でも目指すことはできますが、技術の習得が難しいことから、メイクコースや特殊メイクコースのある専門学校で学ぶのが一般的です。
特殊メイクが学べる専門学校では、通常のメイク知識・技術のほか、傷メイクや老人メイク、ゾンビメイクなどの特殊メイクの基礎技術を学ぶことができます。なかには就職後の現場で役立つ、医療分野の特殊メイクが学べることもあるようです。専門学校ごとに学べる内容が異なるため、卒業後に活躍したい場所に合わせて選ぶとよいかもしれません。

このほか、アートや絵画、写真、映像などが学べる学校へ進学して特殊メイクアップアーティストを目指す方や、一般的なメイクアップアーティストから転身する方もいます。

専門学校卒業後は、プロダクションや工房に就職して現場で経験を積むのが一般的です。しかし、特殊メイクを扱うプロダクションや工房はそれほど多くないため、狭き門といえるでしょう。特殊メイクに関する優れた知識や技術があれば就職できる可能性が高くなります。
そして就職した会社で経験を積んで人脈や実績ができれば、独立したりフリーランスになったりすることも可能です。

必要な資格はある？

上述した通り、特殊メイクアップアーティストになるために決まった学歴や必須資格などはありません。というのも、特殊メイクアップアーティストは資格や学歴よりも技術重視だからです。
ただし、特殊メイクの基本は一般的なメイクなので、メイクアップ技術検定やIBF国際メイクアップアーティスト認定試験などの資格を持っていると役立つでしょう。

メイクアップ技術検定とは、一般社団法人JMAが主催している検定試験です。プロのメイクアップアーティストとして最低限知っておくべき知識や技術が問われます。試験は3級〜1級に分かれていて、3級から順番に取得していかなければなりません。

IBF国際メイクアップアーティスト認定試験とは、一般社団法人IBF国際美容連盟が主催している検定試験です。国際的に活躍するために必要なメイクアップ知識と技術が問われ、取得後は就職や開業、フリーランスの活動にかかわる支援を受けることができます。

特殊メイクアップアーティストの年収

では、特殊メイクアップアーティストとして働くことになった場合、どれくらいの収入が期待できるのでしょうか？

プロダクションの正社員として働く場合、平均年収は300万円ほどで、月換算すると25万円程度になります。
一般的なメイクアップアーティストと同じように、最初はアシスタントから始め、キャリアを積めば昇給していく仕組みです。
そのため、就職してすぐのころはアシスタントとして先輩スタッフのもとで雑用などをこなしつつ、現場の仕事を覚えていくことになります。アシスタント期間の年収は200万円程度で、月16万円程度となっています。収入としては低く感じる方もいますが、経験を積み技術が上がれば年収500万円以上も夢ではありません。

このほか、フリーランスになれば年収は大きく変わります。というのも、フリーランスは仕事の件数や規模が収入に大きく影響するからです。仕事がない、またはあってもかなり小規模という場合はプロダクション時代よりもかなり年収が下がる可能性もありますが、有名な特殊メイクアップアーティストになることができれば1回の現場で数百万円の収入を得ることも可能です。
このことから、将来フリーランスになることを考えているのなら、技術力の向上だけでなく、実績を積み人脈を広げておくことも重要だといえるでしょう。

こんな人は特殊メイクアップアーティストに向いている！

特殊メイクアップアーティストには、実在しないものを作り出したり、よりリアルに再現したりすることが求められます。そのため、想像力や発想力のある人が向いているといえるでしょう。というのも、特殊メイクでは専用の道具に加えて、一般的なメイク道具も使ってよりリアルな仕上がりにしていきます。これといった決まりや正解がないことも多いため、自身で「よりリアルに見せるにはどうしたらよいのか」ということを考えなければなりません。このことを踏まえると、想像力や発想力は必須といえます。

このほか、細かな作業に対応できる人も特殊メイクアップアーティストに向いているといえるでしょう。特殊メイクはよりリアルに再現するために、細かいところにまで気を配る必要があります。何時間もかけて特殊メイクを施すこともあるため、集中力があり細かな作業を得意とする人に向いています。

さらに、人気特殊メイクアップアーティストを目指すなら高い技術力も必要です。特殊メイクの世界は厳しく、技術がなければ仕事もなくなってしまいます。常に技術力を高めるための努力を惜しまず、新しい技術を追求できる人は向いているといえるでしょう。

特殊メイクアップアーティストを目指すならアフロートSNS＆ヘアメイクスクール

映画やドラマなどの現場で特殊メイクを施す特殊メイクアップアーティスト。とくに必要な資格や学歴などはありませんが、メイクに関する基本的な知識や技術、想像力や発想力は必須といえます。特殊メイクアップアーティストを目指すなら、特殊メイクが学べる専門学校へ通うことをおすすめします。

特殊メイクアップアーティストに必要な知識や技術を学びたいという場合は、ぜひアフロートSNS＆ヘアメイクスクールへお越しください。ベーシックなメイクレッスンに加えて、フェイスプリントやボディーアート、ゾンビメイクなど、エアブラシや特殊アートを施すメイク技術が学べる「特殊メイクレッスン」も用意しています。

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