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美容部員の年収はどのくらい?リアルな給料と給与アップの秘訣
百貨店や専門店などで、お客様の美容の相談にのりながら、メイクをしたり、アドバイスをしたりする美容部員(ビューティーアドバイザー)の仕事。メイクが好きな方にとっては身近な存在であり、また憧れの職業の一つではないでしょうか。実際に美容部員として働く場合、お給料はどの程度もらえて、具体的にどのような働き方ができるのでしょうか。
本記事では美容部員の給料(年収)をお伝えした上で、美容部員になるための方法と年収アップの方法についてご紹介します。
美容部員の年収
美容部員は化粧品メーカーや小売店の従業員として働くケースが一般的です。美容部員の給料に対しては、あまり高くないイメージをお持ちの方が多いかもしれません。しかし、他の職業と比較するとそれほど安いわけではありません。具体的に確認していきましょう。
働き方別・美容部員の年収
厚生労働省のデータによると、美容部員の平均年収は、347.3万円とされています。女性の平均的な年収と大きな差はありません。ただし、ここには正社員以外の勤務形態も含まれていることが想定されます。
美容部員の雇用形態としては正社員のほか派遣社員、アルバイトなど様々であり、どの働き方を選択するかによって年収は変わってきます。
正社員の場合の平均年収
化粧品業界専門の求人メディア「アットコスメキャリア」で公開されている求人情報を見てみると、正社員の美容部員として働く場合の給与の例は以下の通りです。 ※2021年7月26日現在の調査結果となります。
(表1)正社員としての美容部員の給料 2021年7月調査
企業(業態) |
給与 |
---|---|
A社(化粧品ブランド) |
月給19万円 |
B社(化粧品ブランド) |
月給21万円~35万円 |
C社(化粧品ブランド・店長職) |
月給19万円~23万円 |
D社(美容サロン) |
月給25万円~ |
E社(美容スクール・講師) |
月給25万円~ |
F社(エイジングケア専門サロン) |
月給30万円~37万5,000円 |
G社(美容サロン・講師) |
月給19万円~40万円 |
月給制の企業が多いため年収は掲載されていませんが、賞与は別として、単純に月給に12ヶ月をかけると、年収は300万円以上の企業が多く見受けられます。しかし給与にはかなり幅があり、中には月収40万円、年収にして500万円前後を目指せる企業の職種も存在します。
これは、仕事の内容がアシスタント的な補佐業務に近しいのか、それとも講師や店長のようにある程度自分で責任を持って働くのか、また売上に応じたインセンティブがもらえるのかなどにより年収が上下するためです。
ただし、正社員としての募集はさほど多くなく、契約社員や派遣社員として各メーカーや百貨店などで仕事をするケースが増えています。
契約社員・派遣社員の場合の平均年収
契約社員・派遣社員の美容部員として働く場合の給与の例は以下の通りです。
(表2)契約社員・派遣社員としての美容部員の給料 2021年7月調査
企業(業態) |
給与 |
---|---|
H社(化粧品ブランド、契約社員) |
月給20万7,000円~28万2,000円 |
I社(化粧品ブランド、派遣社員) |
時給1,300円~ |
J社(百貨店・専門店、派遣社員) |
時給1,410円~ |
K社(婦人靴ブランド・契約社員/パート・アルバイト) |
月給20万1,000円~ |
L社(化粧品ブランド、契約社員・店長職) |
月給28万円~ |
契約社員・派遣社員は時給制・月給制が一般的で、不安定に感じられるかもしれませんが、昇給を重ねていくと正社員の月収よりも高くなるケースもあります。
パート・アルバイトの場合は時給1,300円前後の企業が多く、比較的高い傾向があります。
参考:@cosme CAREER 美容部員・BA・コスメ・化粧品業界の求人・転職・派遣
年齢別・美容部員の年収
美容部員の給与については年齢別の調査データがありませんが、全体では一般的な年収と大きく変わらないことから、年齢別の給料についても全体の年齢別の平均給与が参考になるでしょう。
国税庁の統計によると、令和元年の女性の年齢別平均年収は次の通りで、20代後半〜50代にかけてボリュームゾーンとなっています。
(表3)女性の年齢階層別の平均給与(令和元年)1)
年齢階層 |
年収 |
---|---|
19歳以下 |
111万円 |
20~24歳 |
248万円 |
25~29歳 |
328万円 |
30~34歳 |
321万円 |
35~39歳 |
313万円 |
40~44歳 |
318万円 |
45~49歳 |
324万円 |
50~54歳 |
320万円 |
55~59歳 |
301万円 |
60~64歳 |
254万円 |
65~69歳 |
211万円 |
70歳以上 |
205万円 |
他の職業との年収比較
国税庁の統計によると、令和元年の女性の平均年収は296万円。そのうち正規雇用のみでは389万円、非正規雇用のみでは152万円です1)。
他の美容系職種としてはヘアメイクアーティストやメイクアップアーティスト、エステティシャン、美容師、理容師など様々な仕事がありますが、給料についてはかなりの幅があり、一概に言えません。就職したてでアシスタントとして働いている頃は安い時給で下積み経験を積み、実力が認められていくことで徐々に昇給に繋がっていくためです。
参考までに、美容師・理容師については厚生労働省から統計データが出ており、令和元年度の調査では美容師の女性の平均年収は291万円でした2)。
美容部員の平均年収は、347.3万円でした(雇用形態は問わない)。他職種の一般女性の給与と比較しても低くはない年収帯といえるでしょう。
1) 国税庁 令和元年分 民間給与実態統計調査 – 調査結果報告 -
2) 独立行政法人統計センター e-Stat 政府統計の総合窓口
美容部員としてより年収アップするには
では、美容部員として年収アップを目指すためには、どのような方法があるでしょうか。経験年数に応じて徐々に年収も上がっていくものですが、それ以外の手段としては次のような方向性が考えられます。
1. 正社員として働く
前述の通り、正社員の美容部員のほうが給与アップできる環境が整っているため、まずは正社員として働くことを目指すと良いでしょう。正社員の求人数は少ないため、派遣社員や契約社員からでも正社員を目指せる職場が望ましいといえます。
2.店長などの役職に就く
リーダーや店長、マネージャーなどの役職に就くと、基本給アップが見込めます。その分、任される責任の重みは増しますが、ある程度は自分で考えて実践できる裁量を持てることになり、仕事の幅が広がります。実際に求人情報を見ていただくと、店長職などの管理職のほうが高い年収に設定されていることが確認できるかと思います。 また、正社員登用制度のある企業へパート・アルバイトや派遣社員として就職して、経験を重ねてから正社員を目指す方法でも給与アップに繋がります。
3. より年収の高いブランドへ転職する
年収をアップさせるためには、経験を積んでからより給料の良いブランドへ転職する方法もあります。転職の応募書類や面接では、その企業の売上にどれだけ貢献できる人かどうかが探られることになります。自信を持ってアピールできるように、販売実績をはじめとする自分の能力を説明できるように準備して臨みましょう。一般的には外資系ブランドのほうが高い年収になると言われています。
4.資格を取得して資格手当をもらう
自分のメイクの実力を職場に認めてもらいながら、昇給を目指す方法もあります。中には資格取得に応じた手当がもらえる美容部員の仕事もあります。
メイクに関連する知識・技術力を証明する資格は複数存在しています。たとえば最近では肌の色や服の色に合わせてメイクを選んでいくパーソナルカラー診断が人気のため、色彩技能パーソナルカラー検定やパーソナルカラリスト検定なども選択肢として考えられます。自分の仕事内容に深く関連する資格取得から始めてみてはいかがでしょうか。
美容部員になるには
最後に、美容部員になるための方法についてご紹介します。
美容部員の仕事内容
美容部員の仕事内容というと、メイクをする(タッチアップ)・コスメを販売するイメージがあると思いますが、それ以外にも様々な役割があります。
お客様から顔や肌質などに関するお悩みを丁寧に伺うカウンセリングや接客、売上を伸ばすための販売促進活動などもあります。また、その他自社商品の陳列や検品、メイク道具の手入れ、在庫管理、売上伝票の整理など、お客様から見えないバックヤード業務も、美容部員の仕事です。
>>>併せて読みたい!美容部員の仕事内容教えます!やりがい〜給料事情まで
美容部員になるために必要な資格
美容部員になるためには、特別な資格は必要ありません。美容が好き、メイクが好きな気持ちがあれば誰でも挑戦することができます。 しかし、メイクに関連する資格を取得しておくことで、それ相応の知識・技術が身に付いていることを証明できるため、就職時にメリットがあります。 メイクに関連する資格としては主に次のようなものがあります。それぞれ内容や特徴、受験料などは異なるため、気になる資格があれば調べて挑戦してみてください。
(表4)主なメイク関連資格
・JMA日本メイクアップ技術検定 ・JMA日本メイクアップ知識検定 ・IBF国際メイクアップアーティスト認定試験 ・メイクセラピー検定 ・日本化粧品検定 ・化粧品成分検定 ・メイクアップアドバイザー検定 |
美容専門学校でスキルを磨く
前述の通り、現場では実務経験、専門知識を予め持っている人のほうが、比較的早い段階で即戦力として扱ってもらえるため、基本的には美容専門学校で専門知識を学んで技術を身に付ける道が良いといえます。美容専門学校では就職のサポートも行われ、美容関連企業からの求人も多数集まってくるため、独学よりはかなり恵まれた環境です。
たしかな技術を身に付けるなら!アフロート ヘア&メイクアップスクール
アフロート ヘア&メイクアップスクールは、本気で美容のプロを目指す人にピッタリのヘアメイク&ネイル専門の学校です。美容業界で数多くの卒業生が活躍しています。あなたもアフロート ヘア&メイクアップスクールで、将来への第一歩を踏み出しませんか?詳しくは公式サイトをご確認ください。
この記事の監修者
AFLOAT CEO
アフロートSNS&ヘアメイクスクール学校長
宮村 浩気Hiroki Miyamura
日本で最も人気のあるトータルビューティーサロンAFLOAT GROUPのCEO(経営最高責任者)。芸能人やモデルからの信頼も厚く、多くの顧客を抱える。TVや雑誌で取り上げられることも多く、様々な美容関連商品のプロデュースも手がける。
日本で最も人気のあるトータルビューティーサロンAFLOAT GROUPのCEO(経営最高責任者)。芸能人やモデルからの信頼も厚く、多くの顧客を抱える。TVや雑誌で取り上げられることも多く、様々な美容関連商品のプロデュースも手がける。