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エメリーボードとは?粗さやネイルファイルとの違いや種類、使い方をチェック!

エメリーボードで爪を整えている様子

普段セルフネイルを楽しんでいる方は、エメリーボードを使う機会が多いことと思います。エメリーボードとはネイルファイルの一種であり、ネイルの形をラウンドやスクエア、オーバルに美しく整える際に便利です。ネイルファイルは粗さによって種類が分かれており、それぞれ用途が異なります。本記事ではエメリーボードをはじめ主なネイルファイルとその役割などをご紹介します。

エメリーボードとは

「エメリーボードとネイルファイルは何が違うのだろう」と、疑問に思っている方も多いかもしれません。エメリーボードとは、ネイルファイルと呼ばれる爪やすりの一種であり、主にネイルの長さ、形の調整に用いられる道具です。その他自爪に傷をつけるサンディングにも使うことがあります。ステンレス製、紙製、木製、ガラス製など、素材は様々です。

ネイルファイルの粗さを示す「G(グリッド)」とは

ファイルは目の粗さによって用途が異なります。粗さを測る指標として用いられている単位が「G(グリッド)」数です。ご自身のネイルファイルを見ても、どこかにグリッド数が書いてあるのではないでしょうか。グリッド数は数字が少ないほど目が粗く、数字が大きいほど滑らかになります。
きめが細かければ良いというものではなく、目の粗いネイルファイルを用いたほうが効率的な場合もありますし、ジェルネイルを削るのであればある程度の削る力も必要となり、粗い目のファイルのほうが向いています。目的や状況に合わせ、粗さを使い分けることが大切です。
たとえば伸びた爪を一気に削りたいときは粗めが良いため、100Gのファイルを活用し、爪の長さを削ります。滑らかにしたいときには、きめ細やかな240Gのファイルを活用する、といった使い分けができます。
ネイルのスキルアップを目指したい方は、エメリーボードをはじめとするネイルファイルを購入する場合にはグリッド数も欠かさず確認し、役割に応じた使い分けをしましょう。

エメリーボードの粗さや他のネイルファイルの違いと種類

様々なネイルケア道具が並ぶ画像

ネイルファイルには大きく分けてエメリーボード、アクリルファイル、ソフトファイル(スポンジバッファー)、シャイナーの4種類があり、それぞれ粗さ・使い方が異なります。ちなみに「ファイル(file)」とは英語で「やすり」の意味です。

エメリーボード

前述の通り、エメリーボードは主に自爪の長さ・形の調整に用いられるファイルです。爪を削りすぎるとケガをするおそれがあるため、負荷がかかりすぎないよう薄い板状の形をしています。
エメリーボードの粗さは180G〜240G程度のタイプが広く使われています。片面が180G、もう片面が240Gという両面タイプのものが多いかもしれません。この場合は180Gの面を使って先に爪の形を整え、240Gの細かい方の面で微調整をします。
基本的には硬いジェルネイルを削るのにはあまり向いておらず、広範囲を削ることにも使用しません。ジェルネイル施術後の微調整にはよく用いられます。

アクリルファイル

アクリルファイルとは、スカルプ(人工爪)やジェルネイルをオフする際に主に用いられるファイルです。形状としては三日月型や菱形をしているものが多いという特徴があります。
アクリルファイルの粗さは80G〜180Gが一般的で、かなり粗い種類のネイルファイルです。扱いに慣れていない方は100G以上のアクリルファイルを使用すると良いでしょう。
アクリルファイルは削る力が強いため、自爪には使用しません。想像よりよく削れてしまうこともあるため、取り扱いには十分注意が必要です。

ソフトファイル(スポンジバッファー)

ソフトファイルとは、スポンジバッファーとも呼ばれ、薄い板を厚いスポンジで両面から挟んだファイルです。柔らかい素材でできていて、やさしく削れるため、爪の表面を滑らかに整えたり、他のファイルで削った部分を滑らかにしたりすることなどに使われます。
また、サンディングに用いる場合もあります。サンディングに用いる場合は、180G〜200Gを用いることが一般的です。

シャイナー

シャイナーとは、ネイルの表面をツヤツヤに磨くために用いるファイルの一種で、かなり細かい目をしています。
シャイナーの目の粗さとしては1,000G以上が一般的です。
ジェルネイルのお休み期間に爪をピカピカに整えておきたいときなどにも使えます。ただし、目が細かいあまり削りすぎに気付きにくいため、自爪が薄くなりすぎないよう注意が必要です。

エメリーボードにおすすめの粗さは?

では、エメリーボードとしては何グリッドの粗さが適しているでしょうか。エメリーボードのグリッド数は、表裏それぞれ180/240程度のタイプを活用すると、粗いほうの面で爪の整形をする、細かいほうの面でネイル表面の微調整をするなど、柔軟に対応できるのでおすすめです。

エメリーボード(ネイルファイル)の使い方

エメリーボードで爪を整えている様子

エメリーボードの適切な使い方をご紹介します。

エメリーボード(ネイルファイル)の面取りの仕方

エメリーボードは購入後、使い始める前に面取りを実施しておきましょう。面取りとは、側面に触れたときにケガをしないよう、角を取る作業です。爪をファイリングした際に引っ掛かると皮膚を傷付けることがあるため、表面・裏面それぞれ2ヶ所ずつ、合計4ヶ所の角を削り取っておきましょう。

面取りの手順

① ペーパーを敷く
削りカスが飛び散らないよう、作業台の上にキッチンペーパーやペーパータオルを敷いて準備します。

② ファイルの状態を確認する
新しいエメリーボードを手に取り、角が鋭くなっていないかを確認します。

③ エッジをなめらかに整える
使い古しのファイルを用い、長辺4か所の角を一方向に軽くこすります。往復させずに一定方向へ動かすことで、エッジを均一に整えられます。

④ 仕上がりを確認する
エッジ部分を指でなぞり、引っかかりがなく滑らかになっていれば、面取り完了です。

エメリーボード(ネイルファイル)の持ち方

エメリーボードを持つときは、端のほうを持つことを心がけましょう。中央部分を持つと力が入りすぎるため危険です。片方の手の親指〜中指を使い、軽く持って力加減を調整しながら仕上げます。

エメリーボード(ネイルファイル)によるネイルの削り方

エメリーボードで爪先を削るときは「奥側から手前」を意識し、爪に負担がかかる往復がけではなく、必ず一定方向に動かしましょう。スクエアネイルに整える場合は角度を90度、ラウンドに仕上げたい場合は45度を目安に動かします。形や角度の違いによって仕上がりの印象が変わるため、理想のスタイルに合わせて調整することが大切です。最初のうちは少し難しいかもしれませんが、練習あるのみです。次に解説する「削り方の手順」を参考にしながら、コツを掴んでいきましょう。

削り方の手順

① 先端を整える
爪の長さを調整するため、まず先端を削ります。エメリーボードを爪の先端に対して90度に当て、一定方向へ軽く動かします。往復はさせないのが基本です。

② サイドを整える
爪の角からサイドラインに向かって45度の角度で当て、外側から中心に向けて削ります。
力をかけすぎず、少しずつ整えます。

③ 仕上げる
全体のバランスを確認し、必要に応じて細かい面で微調整します。
角が立たないように整え、滑らかに仕上げれば完了です。

エメリーボード(ネイルファイル)を使うときの注意

ここではエメリーボード(ネイルファイル)を使うときの注意点を説明します。

必ず一方向に動かす

繰り返しの説明にはなりますが、エメリーボードは一方向に動かすのが基本です。往復させて削ると摩擦の負荷で先端の層にダメージが加わり、二枚爪の原因になることがあります。エメリーボードは一方向の動きを意識し、一定のリズムで軽く動かしていくことが大切です。

力をかけず少しずつ削る

エメリーボードは強い力をかけず、少しずつ削るのが基本です。強い圧をかけると一度に削れすぎてしまい、長さや形をコントロールしづらくなります。摩擦を抑えながら少しずつ削ることで、ラインを美しく整えられます。

用途に合ったグリッド数を使う

ネイルファイルのグリッド数とは、やすりの目の粗さを表す数値です。数字が小さいほど目が粗く、大きいほど細かくなります。粗いタイプは長さを整えるときに、細かいタイプは仕上げや表面を整えるなど、用途によって使い分けましょう。用途に合ったグリッドを選ぶことで、爪への負担を軽減し、滑らかなラインに仕上げることができます。

爪が乾いた状態で使用する

エメリーボードは、爪が乾いた状態で使用しましょう。爪が濡れていると柔らかくなり、力を加えたときにわずかにしなってしまうため、削るラインが安定しません。乾いた状態で削ることで、形をきれいに整えられます。

エメリーボードに関するよくある質問

エメリーボードは100均にもある?使い心地はどう?

エメリーボードは、ダイソーやワッツなどの100円ショップでも購入できます。プロ用と比べると削り心地や耐久性にわずかな違いはありますが、自爪の長さや形を整える用途であれば十分に使えます。練習用としてコストを抑えたい初心者にもおすすめです。

初心者におすすめのエメリーボードはありますか?

初心者には、プリジェルのエメリーボードが扱いやすくおすすめです。180Gと240Gの2種類があり、薄くしなりのある設計で力を入れすぎずに削れます。爪の長さ調整や形の整えなど幅広い用途に使え、通販でも購入できます。

エメリーボードとバッファーの違いは?

エメリーボードとバッファーの違いは、用途と仕上がりにあります。エメリーボードは爪の長さや形を整えるときに使用し、バッファーは削った部分や表面をなめらかに整えるときに使います。より美しい仕上がりを求めるなら、エメリーボードとバッファーを使い分けるのがおすすめです。

初心者からネイリストを目指すならアフロートネイルスクール

本記事ではエメリーボードを中心とするネイルファイルの使い分けについてご紹介しました。ネイルファイルを上手に使いこなし、ネイルのレベルアップを目指しましょう。
もし本気でネイルを勉強したいと思ったら、ネイルスクールに通って基礎からネイルの知識・技術を身に付けることをおすすめします。自己流で間違った知識から、ケガに繋がることもあるため、プロから正しい方法を学ぶと良いでしょう。
アフロートネイルスクールでは、ネイル初心者の方でもプロのネイリストになるための環境を整えています。アフロートネイルスクールで、将来なりたい自分を目指しませんか?詳しいカリキュラムや校舎見学についてはぜひお問い合わせください。

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この記事の監修者

神宮 麻実

神宮 麻実

アフロートネイルスクール学院長

多数のモデルや芸能人を顧客として抱え、圧倒的な支持を得るネイリスト。 度々テレビや雑誌でも特集されており、本の出版も多数。