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ジェルネイル検定上級の試験内容を徹底解説!受験の前にチェックしておこう
ネイリストとしてレベルアップを図るなら取得しておきたいジェルネイル検定 上級試験。難易度が高いため一発合格は難しい傾向にあるようです。
そこでこの記事では、ジェルネイル検定 上級合格を目指す方へ向けて、出題内容やタイムスケジュール、合格のために押さえるべきポイントを整理してお伝えします。ジェルネイル検定の最上位資格である上級では、ジェルネイルのスペシャリストとしての実力が問われるため、しっかりとした試験対策が必要です。
ジェルネイル検定とは
ジェルネイル検定(JNAジェルネイル技能検定試験)は、NPO法人日本ネイリスト協会が認定する資格試験の一つです。ネイルの正しい知識と安全な技術の確立を目指し、ネイルを楽しむお客さまが安心して施術を受けられる、健全なジェルネイルの普及を目的としています。
プロとしてサロンワークでジェルネイルを施術するために必要な理論と技術の修得を問う試験で、合格者はジェルネイルのプロフェッショナルとして認められます。
ジェルネイル検定 上級とは
ジェルネイル検定は初級〜上級の3段階に分かれています。初級が基礎知識と技術、中級がサロンワークに必要な専門知識と技術を問われるのに対して、最上位資格である上級は、ジェルネイルのスペシャリストとして必要とされる総合的な知識と技術の修得が問われる、難易度の高い資格となっています。
ジェルネイル検定 上級の試験概要
ジェルネイル検定上級では、10分間の事前審査と、85分間の実技試験が課されます。初級や中級のように筆記試験はありません。
事前審査ではテーブルセッティングとトレーニングハンドの状態がチェックされ、指定商品申請用紙確認・提出を行います。
実技試験では指定された5本の指にイクステンションを施します。
なお、2024年5月現在、期間限定措置として上級試験はモデル同伴からトレーニングハンドの使用に変更となっています。そのため、トレーニングハンドを忘れた場合やモデルを同伴した場合は受験できません。
ジェルネイル検定 上級の受験資格
ジェルネイル検定上級の受験資格は、ジェルネイル検定中級に合格していること。
さらに日本国内に受験票送付先住所のある方とされています。
ジェルネイル検定は飛び級ができないため、まずは初級から順番に合格する必要があります。
ジェルネイル検定 上級の合格率
ジェルネイルのスペシャリストとして必要とされる総合的な知識と技術が問われるジェルネイル検定上級の合格率はおよそ45%と半数以下です。合格基準は、100点満点中70点以上を獲得することなっており、十分な試験対策が求められます。
参考:https://www.nail.or.jp/media/pdf/kentei/gel_ex_30.pdf
ジェルネイル検定 上級のタイムスケジュール
ジェルネイル検定 上級は、ジェルネイルのスペシャリストとして必要とされる総合的な知識と技術が問われる難易度の高い試験です。試験当日に落ち着いて施術に挑めるよう、タイムスケジュールを把握しておきましょう。
ジェルネイル検定 上級 タイムスケジュール(2024年6月 午前の部 受験の場合)
9:50〜10:10 |
入場時間(20分) |
---|---|
10:15〜10:25 |
出欠確認・事前審査・指定商品申請用紙確認・提出(10分) |
10:25〜11:50 |
実技試験(85分) |
11:50〜12:30 |
実技審査(40分) |
なお、ジェルネイル検定では受付は行いません。入場時間内に指定会場へ入場した上で、事前審査開始までに指定の席でテーブルセッティングを行っておく必要があります。もし入場時間内に会場に入っていない場合は、理由を問わず失格となるためご注意ください。
ジェルネイル検定 上級の出題内容・事前審査編
次に、ジェルネイル検定 上級の事前審査における出題内容をご紹介します。
事前審査の内容は「テーブルセッティング」「消毒管理」「トレーニングハンドの状態」の3つです。
テーブルセッティング
テーブルセッティングでは、用具・用材が正しくセッティングされているか、衛生面に配慮されているかをチェックされます。
トレイ内での並べ方は自由ですが、キューティクルニッパー・ピンセット・ウッドスティック・メタルプッシャーは必ずウェットステリライザーへ入れておき、品名ラベルが必要な用具・用材には正しい表記のラベルを貼っておきましょう。ウェットステリライザーに入れるべき用具が入っていない場合や品名ラベルが貼られていない場合、品名ラベルの表記が間違っている場合は減点対象となります。
さらにジェルネイル検定では、使用するジェルを指定商品リストのブランドから選ぶ必要があります。規定外の用具・用材をセッティングした場合は失格となるため注意しましょう。
このほか、使用が禁止されている用具・用材をセッティングした場合は失格となります。練習や普段の施術で使用したまま試験会場へ持参し、そのままセッティングすることがないよう注意しましょう。
実技試験で使用が禁止されている用具・用材
・セラミックプッシャー |
消毒管理
衛生管理の観点から、消毒管理についても厳しくチェックされます。
トレイやフィンガーボウル、そのほかの容器はプラスチックなど消毒可能な素材を用いましょう。消毒が難しい木製容器などは使用が禁止されています。
このほか、ネイル専用ブラシなどはテーブルに直接置いてはいけません。コットン類には蓋付きの容器を使用します。
ウェットステリライザーにはコットンまたはガーゼを敷き、消毒用エタノールなどをニッパーの刃先が浸る程度の量を入れます。刃先保護用パットを使用する場合、その上にコットンまたはガーゼを敷きます。
トレーニングハンドの状態チェック
ジェルネイル検定 上級の実技試験はトレーニングハンドのみの受験となっています。従来のようにモデル同伴での受験はできませんのでご注意ください。
なお、トレーニングハンドは受験生自身が準備する必要があります。モデル同伴からトレーニングハンド使用へ変更になったことによる実技試験時間の変更はありません。
トレーニングハンドの状態チェックでは、トレーニングハンドに装着した10本のナチュラルチップの状態をチェックされます。フリーエッジの長さと形は均一に揃え、ラウンドに整えておきましょう。仕上がりが不十分な場合は減点対象となります。事前のカラーリングや装飾は一切禁止です。
第30回JNAジェルネイル検定トレーニングハンド規定
・1人2つ、下記の条件を満たしたトレーニングハンドいずれかをワンセットで使用すること。 ・キューティクル周辺に審査に影響を及ぼすような汚れや傷がついていない清潔なものを使用すること。 ・あらかじめ加工されているもの以外に、自分で線や文字などを書き込んだものは使用しないこと。 ・トレーニングハンドを固定するためのアームや吸盤は使用しないこと。 ・手首部分に品名ラベルを貼り付けるため、手首があるものを使用すること。 ・指が着脱できるものは使用しないこと。 ・試験開始時に擦式清拭消毒すること。 ・チップの形状はナチュラルのみ使用可。10本すべての指に装着しておくこと。もし試験会場に到着する前に取れた場合は、試験時間内に付け直すこと。事前審査の際は、トレーニングハンドと共に外れたチップを並べておくこと。 ・チップはイクステンション用に形や長さを整えておくこと。ただし、サンディングは試験時間内に行うこと。 ・サイズの合うチップを使用すること。 ・テーブルセッティングと試験中は、タオルやペーパー、アームレストの上で施術を行うこと。直置きは禁止です。 |
参考:https://www.nail.or.jp/media/pdf/kentei/gel_ex_30_kitei.pdf
ジェルネイル検定 上級の出題内容・実技試験編
続いて、ジェルネイル検定 上級の実技試験における出題内容をご紹介します。
1. 手指消毒
必ず手指消毒から始めます。コットンに消毒液を染み込ませ、自分の手とトレーニングハンドを丁寧に擦式清拭消毒します。手に直接スプレーするのは禁止です。
2. 右手人差し指・中指|ジェルクリアスカルプチュア
右手の人差し指と中指にはジェルクリアスカルプチュアを施術します。フォームの事前仕込みは可能ですが、フォームを止めるための文具類は使用してはいけません
ハイポイントは爪の長さと形に合わせ、適切にスタイリングしてください。
3. 右手薬指|ジェルチップオーバーレイ+デザイン
右手薬指には、ジェルチップオーバーレイとフラットアートを施術します。
ジェルチップオーバーレイで使用できるチップは、ナチュラルカラーまたはクリアのみとなっています。事前仕込みは可能です。仕上がりの表面に凹凸がないように仕上げましょう。ハイポイントは爪の形や長さに合わせてスタイリングします。
ジェルアート(フラットアート)は筆のみで描く必要があります。アート用のカラージェルは、ラメやグリッター、パールが入ったものでも構いません。ラインストーンやホログラムの使用も可能ですが、すべて埋め込むようにしてください。アートポリッシュやラメポリッシュ、アート用シールの使用、3Dアートは禁止です。
4. 左手中指|ジェルチップオーバーレイ
左手の中指にはジェルチップオーバーレイを施術します。チップの事前仕込みは可能ですが、チップの色はナチュラルカラーまたはクリアのみとなっています。ハイポイントは爪の長さと形に合わせたスタイリングを行います。
5. 左手薬指|ジェルチップオーバーレイ+フレンチルック
左手の薬指にはジェルチップオーバーレイを行ったあと、フレンチカラーリングを施術していきます。こちらもチップの事前仕込みは可能で、使用するチップの色はナチュラルカラーまたはクリアのみとなっています。
ハイポイントは爪の長さと形に合わせます。フレンチルックのベースカラーには、指定商品のナチュラルスキンカラーのカラージェルを用いて、フリーエッジ部分は指定商品のホワイトのカラージェルを使用します。スマイルラインは筆のみで描きましょう。パール・メタリック入りのカラージェルの使用は禁止されています。
ジェルネイル検定 上級の時間配分(例)
ジェルネイル検定 上級では時間配分が重要です。ここでは時間配分の例をご紹介します。なお、手指消毒後の各実技工程の順番は自由で、どれから着手しても問題ありません。
(表2)ジェルネイル検定上級 時間配分の例
目安時間 |
工程 |
---|---|
30秒 |
・手指消毒 |
1分30秒 |
・アウトラインの形成 |
15分 |
・ベースジェルの塗布と硬化 |
25分 |
・オーバーレイ |
20分 |
・未硬化ジェルの拭き取り |
3分 |
・バリ取り |
12分 |
・フレンチベース作成と硬化 |
3分 |
・バリ取りやダストオフなどの最終確認と調整 |
合計85 分 |
|
ジェルネイル検定 上級で押さえるべきポイント
ジェルネイル検定 上級では少しの減点が命取りとなってしまいます。テーブルセッティングなど基本的な対応で減点されないように、また失格に該当する行為をしないよう十分注意しましょう。
とくに注意しておくべきポイントは次の通りです。
(表3)ジェルネイル検定 上級で押さえるべきポイント
□手指消毒は指先、指間までしっかりと擦式清拭する |
そのほか、試験に使用できる商品や、持ち込みが禁止されている用具・用材などもあります。詳しくは受験要項を熟読しましょう。
※試験の内容は受験回により変わることがあります。詳細につきましては公式サイトや受験要項をご確認ください。
アフロートネイルスクールでジェルネイル検定 上級合格へ!
ジェルネイルのスペシャリストに必要とされる総合的な知識と技術が問われるジェルネイル検定 上級は、合格率45%と非常に難易度の高い試験です。試験要項などを熟読しても独学での一発合格は難しい傾向にあるため、ネイルスクールへ通うことをおすすめします。
アフロート美容専門学園なら、試験を熟知したプロの講師から直接指導を受けることができます。ジェルネイル検定 上級の合格率は70%を誇っているため、一発合格を目指したい方や効率的に学びたい方にぴったりです。あなたもアフロート美容専門学園で資格を取得して、ネイリストとしてのスキルアップを図りましょう。
この記事の監修者
神宮 麻実
アフロートネイルスクール学院長
多数のモデルや芸能人を顧客として抱え、圧倒的な支持を得るネイリスト。 度々テレビや雑誌でも特集されており、本の出版も多数。
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