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ネイルサロン衛生管理士とは?求められる技能や資格への需要
ネイリストとしての知識・技術レベルを示す資格としては、JNEC(日本ネイリスト検定試験センター)の認定する「ネイリスト技能検定」と、JNA(NPO法人日本ネイリスト協会)の認定する「ジェルネイル検定」がよく知られています。この他ネイルサロンで働くにあたり重要な意味を持つ資格の一つに、後者のJNAが認定する資格に、「ネイルサロン衛生管理士」があります。
この記事では、ネイルサロン衛生管理士とはどのような資格なのか、また保有しておくメリットについてご紹介します。
ネイルサロン衛生管理士とは
ネイルサロン衛生管理士とは、JNAの制定する「ネイルサロンにおける衛生管理自主基準」をネイルサロンの現場で正しく活用・普及していくために設けられた、JNAの認定資格です。衛生面への意識を高めるために、ネイルサロン衛生管理士が現場で働くネイリストたちを啓発する役割を担うこと通じて、お客様の健康を守り、安全で安心なネイルサービスを提供できるようにすることを目的としています。ネイルサロンの衛生管理に関する専門知識を習得した証となる資格で、資格取得者数は2019年12月末時点で72,000名を超えました*1。
*1 JNA:「ネイルサロン衛生管理士」資格制度, 2020/4/10閲覧
https://www.nail.or.jp/eisei/index.html
ネイルサロン衛生管理士が誕生した背景
ネイルサロンはネイルの施術をする場ですが、お客様に安全に楽しんでいただくためには、お客様の健康面への配慮と、サロンの衛生管理が非常に重要です。過去にはネイルサロンでのつけ爪の施術において、かぶれやカビが生えるといった健康被害が発生し、社会問題となったことがありました。この出来事を受けて厚生労働省では「ネイルサロンにおける衛生管理に関する指針」を取りまとめた動きがあります*2。
JNAではこの事態を重く受け止め、2010年に「ネイルサロンにおける衛生管理自主基準」を定めました。そして基準を普及すべく、ネイルサロン衛生管理士の資格制度を設け、衛生管理者を養成する体制を構築したのです。
衛生管理の専門知識を持ったネイルサロン衛生管理士がいれば、お客様は安心してサロンを利用することができ、資格保有者がいることでサロンのイメージアップにも繋がります。
*2 厚生労働省:ネイルサロンにおける衛生管理に関する指針について, 2010/9/15
https://www.city.shizuoka.lg.jp/000101315.pdf
ネイルサロン衛生管理士の資格を取るメリット
次に、ネイルサロン衛生管理士の資格を取得するメリットをお伝えします。
独立開業を考えるなら特に取得すべき資格
将来自分のネイルサロンの立ち上げをお考えの方には、ネイルサロン衛生管理士は特に取得をおすすめしたい資格です。経営に必ずしも直結する資格ではありませんが、取得することでお客様の健康面でのトラブルや事故を起こさないよう、ネイルサロンの適切な衛生環境整備ができるようになります。サロンの責任者として衛生面の知識は必要不可欠といえますし、お客様にとっても衛生管理の資格保有者がいることは安心感に繋がるでしょう。
また、JNAの認定サロンになるためには、ネイルサロン衛生管理士の取得が必須となっています。このことからもやはり取得しておくべき資格といえるでしょう。
現場のネイリストにも役立つ衛生管理の知識
ネイルサロン衛生管理士の資格取得は、ネイリストとして働くために必須の資格ではありません。しかし前述の通り、衛生面のトラブルをネイルサロン側が招き、お客様に深刻な健康被害が及ぶことも起こり得ます。
ネイルサロンでの仕事は、素敵なデザインのネイルを提供しお客様にご満足いただくことではありますが、その前提として衛生管理体制が整っていることが重要です。衛生管理は現場の意識付けと行動への反映が大切であることから、管理者のみならず現場のネイリストが取得することにより、役立つ知識が身に付き、お客様の安心・安全に繋がる有意義な資格といえます。
また履歴書に書ける資格のため、サロンへの就職にあたっても、資格を保有しているほうが有利に働く可能性が広がります。
ネイルサロン衛生管理士の資格取得方法
続いて、ネイルサロン衛生管理士の資格を取得する方法をお伝えします。
資格取得のための講習会
ネイルサロン衛生管理士の資格は、衛生管理の講習会を受講し、確認のテストに合格することで資格を取得できます。合格者には認定証と資格バッジが授与されます。
受験資格
受験資格については、年齢が18歳以上であればどなたでも講習会を受講することができます。ネイルサロンでの実務経験は問われません。
講義・試験の内容
講習会は3部構成となっており、講習〜確認テストまでの時間は合計で約200分です。内容は以下の通りです。
(表)ネイルサロン衛生管理士の講習内容
第1部 理論講習 約180分
第2部 確認テスト 20分
第3部 試験問題の解説とまとめ、合否発表
合格者への認定証・バッジ授与(不合格者は補習を受講)
引用 JNA:ネイルサロンの衛生管理, 2020/4/10
https://www.nail.or.jp/eisei/index.html
具体的には正しい洗浄・消毒の方法や、施術中に出血した場合の対応方法、消毒薬の種類、爪や皮膚の疾患、衛生管理を怠るとどのような事故に繋がるのか、などについて学びます。
合格基準
筆記試験のみが行われ、択一方式で20題が出題されます。100点満点中80点以上で合格となり、合格発表は当日会場内にて行われます。
受験料
受験料はJNA会員であれば6,160円、会員以外は1万560円(いずれも税込)となっています。なおこの料金には講義に使うテキスト代や認定証・バッジ交付の手数料も含まれます。
JNA認定のネイルスクールの在校生・卒業生は会員に適用されます。
試験会場・日程
全国各地にあるJNA認定校で開催されています。基本的には毎月どこかの地区では講習会が開催されている状況のため、都合のよいタイミングで受験できます。しかし各会場30名程度の定員があるため、取得する場合は早めに日程調整することが望ましいでしょう。
申し込み方法
JNAの「衛生管理JNA認定校セミナー」のページに、スケジュール、締切日や定員といった各会場の情報が掲載されており、会場となる施設のウェブサイトから申し込みます。詳細は以下のセミナー情報ページをご参照ください。
JNA:衛生管理JNA認定校セミナー, 2020/4/10閲覧
https://www.nail.or.jp/eisei/seminar/class_school.html
有効期限
この資格には有効期限があり、保有し続けるためには資格継続手続きを完了する必要があります。具体的には資格を取得した年を含む3年目の12月末日が有効期限となり、その後継続手続きをすると無期限に保証される資格となります。
資格取得の難易度
正確な合格率は公表されていませんが、テストの内容はまさに講習で学んだ中から出題され、しっかりと聴講していれば解答できる問題が多く、比較的取得しやすい資格といえます。
安心感を高めるためにも徹底した衛生管理を
ネイルサロン衛生管理士の資格についてご紹介しました。ネイルサロンで行われるべき衛生管理の姿は厚生労働省の指針やJNAの基準などで示されていますが、ネイルサロンで働く一人ひとりが衛生面への意識を高め、消毒や清掃、お客様の健康などに気を配り、現場で徹底した衛生管理を実践していくことが何よりも大切です。
ネイルサロン衛生管理士の資格取得はご自身の意識を高めることにも役立ちますし、身に付けた知識はあなたのアピールポイントにもなります。興味をお持ちの方は資格取得を検討されてみてはいかがでしょうか。
この記事の監修者
神宮 麻実
アフロートネイルスクール学院長
多数のモデルや芸能人を顧客として抱え、圧倒的な支持を得るネイリスト。 度々テレビや雑誌でも特集されており、本の出版も多数。
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