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グリーンネイルになったらジェルネイルはどうすれば良い?主な原因・治療法・予防法も解説

「浮いたジェルネイルを放置していたら、自爪が緑色になっていた……」という経験はありませんか? 爪が緑色に変色していたら、それはグリーンネイルかもしれません。
グリーンネイルは変色以外にほとんど症状がなく、「気づいたら変色していた」ということも少なくないため、変色した自爪を見てはじめて気づくことが多いようです。
そこで今回は、グリーンネイルについて解説したうえで、原因やセルフでオフする際の注意点、予防法、治療法などをご紹介します。グリーンネイルはジェルネイルをしているすべての方に起こり得ることなので、ぜひチェックしておきましょう。
グリーンネイルとは

グリーンネイルとは、菌の繁殖により爪が緑色に変色する症状です。
カビが原因と誤解されがちですが、カビではありません。緑膿菌(りょくのうきん)などの細菌が繁殖することで起こります。緑膿菌と聞いて、「人から人にうつるんじゃ……」と心配される方もいるかもしれませんが、緑膿菌自体はどこにでもいる常在菌の一種なので、人から人へグリーンネイルがうつることはありません。
グリーンネイルには痛みやかゆみなどの症状がないため、ネイルを落としたときに自爪が緑色に変色していることで気付く方が多いようです。軽症の場合は緑よりも黄色に近い色をしていて、重症化するにつれて徐々に緑色に近くなり緑膿菌の繁殖が広範囲に広がります。重症化すると黒褐色に変色していき、腐敗臭がすることもあるようです。
グリーンネイルの主な原因
なぜグリーンネイルになってしまうのでしょうか? 主な原因としては、以下のことがあげられます。
ジェルネイルと自爪の隙間に水が入る
ジェルネイルと自爪の間にできた隙間に水分が入り込み、そこで緑膿菌が繁殖することでグリーンネイルを引き起こします。湿った環境は緑膿菌の繁殖を助長するため、ジェルネイルが浮いているとリスクが高まります。ジェルネイルが浮いてきた場合はそのままにせず、なるべく早めにオフまたは付け替えを行いましょう。
なお、ジェルネイルの適切な付け替え周期は3~4週間に一度といわれています。4週間を超えると自爪が伸びたり、爪先が欠けたりしやすくなるため、どうしてもジェルネイルが浮きやすくなります。
なるべく適切な周期で付け替えを行い、グリーンネイルを防ぎましょう。
ジェルネイル前の下準備が不十分
ジェルネイルの施術前には甘皮の処理を行ったりサンディングを行ったりしますが、これらの下準備が不十分だと自爪にジェルが密着せず、ジェルネイルが浮いてグリーンネイルになる可能性があります。ジェルネイルを美しく保ちグリーンネイルを防ぐためにも、下準備をしっかりと行うことが大切です。
免疫力が低下している
免疫力の低下もグリーンネイルに大きく影響しています。
そもそもグリーンネイルの原因である緑膿菌は、どこにでも存在している常在菌の一種です。そのため、健康な方であれば影響を受けることはありませんが、免疫力が低下しているとグリーンネイルを発症するリスクが高くなってしまうのです。
グリーンネイルの予防のためにも、ストレスをため込まないようにして体調管理を行いましょう。
>>>併せて読みたい!グリーンネイルとはどんな状態?気になる原因・治し方・予防法を解説!
グリーンネイルの治療は何科を受診したらいい?市販薬はある?

グリーンネイルになってしまったら医療機関を受診して適切な治療を開始する必要があります。
ここからは、グリーンネイルになった場合に受診する病院や治療薬、治療方法や治癒までの期間を解説していきます。
グリーンネイルの治療は皮膚科
グリーンネイルが疑われる症状が出た場合は速やかに皮膚科を受診しましょう。
症状が軽度であれば自然治癒する可能性もありますが、万一の悪化を防ぐためにも医師の指示による適切な治療を受けることが推奨されます。
医師の診察・診断によって塗り薬や飲み薬などの抗菌薬や、症状によっては消毒薬などが処方されます。
グリーンネイルの市販薬はある?
グリーンネイルを治すために国から承認されている市販薬・治療薬はありません。
そのため、薬局・ドラッグストアなどで販売されている市販薬を服用したり、患部に塗布したりしても治癒の効果は見込めません。
繰り返しになりますが、グリーンネイルが疑われる症状が出た場合は速やかに皮膚科を受診しましょう。
参考:独立行政法人国民生活センター「つけ爪による危害―かぶれ、やけど、カビが生えることも―」
グリーンネイルの治療方法
グリーンネイルの原因である緑膿菌は湿った環境で増殖します。
ジェルネイルなどのネイルアートをオフした後、患部を丁寧に洗浄し清潔な状態にしてからしっかりと乾燥させることが重要です。
乾燥させた状態を保ち、医師により処方された治療薬を用法・用量に従って使用しましょう。
グリーンネイルの治療期間
グリーンネイルの治療期間は、症状の軽重によって大きく異なります。
医師による診察と治療薬の処方を前提に、軽度の場合には2週間程度、重度の場合には数ヶ月から1年程度かかるケースもあります。
症状がなかなか改善しない場合には、もう一度皮膚科を受診し医師による治療方針に従いましょう。
グリーンネイルになったらジェルネイルはお休みしないとだめ?

グリーンネイルは放置すると悪化してしまうため、発症した場合はジェルネイルをお休みして自爪のケアに努めなければなりません。
消毒用エタノールで表面を拭いたり、表面を軽く削ったりすると変色している箇所がなくなることもありますが、菌が残っているのにもかかわらず無理にジェルネイルを続けると、ほかの爪トラブルを引き起こしてしまう可能性があります。悪化すると長期間ネイルができなくなってしまうため、自己判断でジェルネイルを続けるのは避け、完治するまでジェルネイルは控えるようにしましょう。
セルフでジェルオフする際の注意点

グリーンネイルに気づいたらなるべく早くオフすることが大切ですが、ネイルサロンの予約が取れなかったり、ネイルサロンに行く時間がなかったりすることもあるでしょう。そんなとき、自宅に道具がある方はセルフでジェルオフしても問題ありません。ただし、爪を削りすぎないように注意してください。
グリーンネイルの緑色の部分をなくすために削りすぎると、爪が薄くなってしまったり穴が開いてしまったりすることがあります。さらに、削りすぎてへこんだ箇所があるまま新しいジェルネイルを施術すると、うまくジェルネイルが密着せず浮きやすくなり、またグリーンネイルになってしまう可能性があります。自身でジェルネイルをオフする際は、削りすぎないように注意しましょう。
無理にジェルネイルを剥がすのも危険です。無理に剥がすと自爪が薄くなってしまったり、出血を伴うトラブルにつながったりすることも。特にグリーンネイルになると自爪が弱っていることが多いため、無理に剥がすことは避けましょう。
自爪の損傷や出血といったグリーンネイル以外のトラブルを起こさないためにも、セルフでジェルオフする際は削りすぎたり剥がしたりしないように注意して行うことが大切です。もしセルフでのジェルオフが難しいと感じたら、ネイルサロンでオフすることをおすすめします。
グリーンネイルにならないための予防法
グリーンネイルにならないためには、日頃の予防・ケアがもっとも大事になります。ジェルネイルをしている間は次のことを意識して過ごすようにしましょう。
日常的にネイルを手入れし清潔にする
ジェルネイルなどの施術後、時間が経過すると次第に自爪とジェルとの間に隙間ができてしまうことがありますが、こうした状態で指先を何かにぶつけるなどすると、衝撃によってジェルネイルが浮いてしまうことがあります。この浮いた状態は要注意です。手洗いや入浴などで自爪とジェルの間に水が浸透し、緑膿菌が繁殖してグリーンネイルを発症しやすくなります。
グリーンネイルを予防するためには、ネイルの施術後3〜4週間のタイミングでオフしたり、次のネイルに変えたりと、メンテナンスを行うことが大切です。3〜4週間経っていなくてもネイルが浮いてきたら、すぐにオフするよう心掛けましょう。ポイントは乾燥させて消毒をすることです。清潔な状態を維持しましょう。
衛生面に配慮したネイルサロンを利用する
緑膿菌は常在菌のため、ネイルサロンでの感染を心配する必要はありません。しかし、施術前後のケアで衛生状態が悪く、湿気の多い状態が続くなど、緑膿菌が繁殖しやすい条件が揃うとグリーンネイルになる可能性はあります。
グリーンネイル予防の観点に立てば、ネイルサロン衛生管理士がいて、衛生面にしっかり配慮したネイルサロンを利用することが最善手といえます。
心身ともに健康な状態を保つ
グリーンネイルに限ったことではありませんが、睡眠不足や過労で身体が疲れていたり、ストレスをため込んでいたりすると、免疫力が低下して感染症にかかりやすくなります。爪にもともと疾患を持つ人は、免疫力が低下することでグリーンネイルへの罹患傾向が強まります。心身とも元気でいられるように普段から生活習慣を意識し、体調を整えることも対策となります。
グリーンネイルの治療法
グリーンネイルになった場合、ジェルネイルをオフしてしばらく自爪を休ませていれば問題ないと考えている方もいるでしょう。しかし、グリーンネイルの自然治癒は難しいため、医療機関(皮膚科)を受診する必要があります。
自爪の表面のみが変色している程度であれば「爪ヤスリで削ってしまえば大丈夫」と考える方もいるかもしれませんが、実際に削ってみなければどれくらい感染しているのかはわかりません。表面だけ削ってみるつもりが、削りすぎてしまい自爪が薄くなってしまったり、医療機関で治療を受けなかったばかりに治りが遅くなったり、悪化したりするリスクもあります。決して「表面だけだから」と軽く考えず、必ず医療機関を受診しましょう。
また、グリーンネイルの治療は医療行為に該当するため、ネイルサロンでは対応できません。ネイルサロンで行えるのはネイルオフのみになります。そのためグリーンネイルを発症している場合、ケアを断るサロンもあるようです。
グリーンネイルの治療法としては、浮き上がっている爪をできるだけ除去し、患部を乾燥させて、薬を塗布するのが一般的です。多くの場合はこれで治癒することができます。
もし付け爪やジェルネイルをしている場合は、ネイルを除去してから自爪の変色部分を取り除き、患部を乾燥させて外用剤を塗布します。爪が生え変わり、きれいな爪に戻れば治療は完了です。
よくある質問
グリーンネイルを放っておいたらどうなりますか?
グリーンネイルを放置していると患部の感染が広がり続け、爪の変形や悪臭などの原因となります。
さらには、グリーンネイルが増殖する不衛生な環境が原因でさらなる爪の病気を発症するリスクが高まります。
グリーンネイルが疑われる症状が出た場合は速やかに皮膚科を受診し適切な治療を始めることをおすすめします。
グリーンネイルは人にうつりますか?
グリーンネイルの原因となる緑膿菌は、一般的に人から人へ感染する可能性は低いとされています。
緑膿菌は、誰しもの爪や皮膚にある常在菌であることがその理由です。
そのため、健康な人が他人のグリーンネイルに触れてしまっても感染するリスクはほとんどないと思って問題ないでしょう。
グリーンネイルはカビですか?
グリーンネイルはカビではありません。
グリーンネイルは緑膿菌と呼ばれる細菌の繁殖によって起こる爪の病気です。
たとえば、自身の爪と人工爪の隙間に水が入り湿度が高い状態になると、この緑膿菌の活動が活発になりグリーンネイルになりやすくなります。
ネイルを極めるなら衛生面の知識も大切

グリーンネイルになると見た目が悪くなるだけでなく、しばらくジェルネイルが楽しめなくなります。変色した箇所を隠すために再びジェルネイルをしたり、できるだけ削ったりしたいと考える方もいるかもしれませんが、適切な対応をしなければ悪化する可能性があります。出血を伴う爪トラブルにつながることもあるため、グリーネイルになったら適切な対処が必要です。将来的に長く美しい爪を維持するためにも、グリーンネイルを治癒して自爪を健康な状態に戻してからジェルネイルを楽しみましょう。
また、ネイルを楽しむなら衛生面の知識も大切です。セルフネイルをする方、ネイリストを目指している方は、ネイルの正しい知識を得るために、ネイルスクールに通うことを検討してみてはいかがでしょうか。
この記事の監修者

神宮 麻実
アフロートネイルスクール学院長
多数のモデルや芸能人を顧客として抱え、圧倒的な支持を得るネイリスト。 度々テレビや雑誌でも特集されており、本の出版も多数。
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