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ネイルリペアとは?施術のタイミングや方法、目立たせないポイント
ネイルが割れたり、欠けたり、折れたりした場合に、ネイルリペアという技術を用いてネイルの修復ができます。ネイルリペアにはコツが必要なため、セルフでは難しいと感じる方も少なくないことでしょう。
本記事ではネイルリペアに必要なアイテムと合わせて、リペアの基礎知識と対応方法をわかりやすく解説します。
ネイルリペアとは
ネイルリペアとは、亀裂が入ったりリフトしたりした爪を修復する技術です。ネイルをオフせずに行うため、爪への負担を抑えながらネイルを補強できるのが特長です。さらに、ネイルの持ちも良くなります。日常生活でダメージを負った爪を補修するのも、ネイルリペアの役割です。爪そのものが強く健康になり、ネイルの土台が整えられます。
ネイルが折れたり欠けたりした状態のままにしておくと、ケガをするリスクなどが高まるため、できるだけ早くリペアの対応を行いましょう。ジェルやグルーで修復する方法、シルクラップで修復する方法、アクリルを上から被せて補強する方法などいくつかやり方があります。いずれも専門的な技術が必要です。
自爪のリペア
摩耗や噛み癖、ふとした拍子の衝撃など、爪は日常生活のさまざまな場面でダメージを負います。爪に亀裂が入ったり割れてしまったりすれば、そこから細菌が侵入して感染症が引き起こされる可能性もあります。グルーで割れ目を補修する、シルクラップを貼るといった方法で自爪をリペアできるほか、爪表面の割れ目がごく浅ければトップコートでも補修可能です。
爪が大きく欠けてしまっている場合、ちょっとした衝撃ですぐに割れそうな場合は、早めにカットすると良いでしょう。そのままにしていると欠けた爪で皮膚を傷つけたり、ケガをしてしまったりする可能性があります。
ジェルネイルのリペア
ジェルネイルが浮いたり伸びたりして自爪から剥がれる状態を「リフト」と呼びます。リフト状態になった際にジェルネイルを無理に剥がすと、爪への負担が大きくなります。爪への負担を抑えてリフト状態をケアし、ジェルネイルの持ちを良くするのがジェルネイルのリペアです。ジェルネイルのリペアで重要なのは、リフトの状態によってリペア方法を適切に使い分けること。ジェルネイルが割れる、伸びる、浮くなどの状態に応じて求められるリペア方法は異なります。
リペアの方法については後述します。
ネイルリペアの価格
ネイルリペアの価格相場は、1本につき500円から1,000円ほどです。サロンの規模をはじめ、使用する素材(アクリル、ジェルなど)や設備によって価格は変動します。
ネイルサロンによってリペアの価格が異なるため、事前にホームページで料金を確認しておくと良いでしょう。
リペアに適したタイミング
リペアに適したタイミングは、「爪が欠けたとき・割れたとき」「爪が変形しているとき・伸びないとき」「爪に亀裂が入ったとき」です。
爪が欠けたとき・割れたとき
爪が欠けたり割れたりすると見た目が悪くなるだけでなく、ケガや感染症にもつながります。また、ネイルが楽しめなくなることも考えられます。こうしたトラブルを回避するためにも、早めにリペアするのがベストです。
爪が変形しているとき・伸びないとき
爪が変形しているとき・伸びないときはリペアに適したタイミングです。一般的に、夏は爪が伸びるのが速く、冬は伸びるのが遅いといわれています。夏は体温が高くなり、新陳代謝が活発になるからです。
冬は夏に比べて爪が伸びるのが遅いものの、爪の発育が明らかに遅い場合はリペアが必要です。爪の発育不良は、普段からの噛み癖や深爪などが原因となっているケースが多いもの。こうした癖を見直しつつ早めにリペアすることで、爪を健康に保てます。
爪に亀裂が入ったとき
爪に亀裂が入っていれば注意が必要です。亀裂が入ることで爪が弱り、小さな衝撃が原因で爪が割れてしまうことがあります。リペアで亀裂を補修しておけば、爪のトラブルを未然に防げます。
ネイルリペアに必要なアイテム
次に、ネイルリペアに必要とされる一般的な道具をご紹介します。
シルクラップ
シルクラップとは、ネイルが割れたりひび割れたりしている箇所に被せる道具です。シルクラップの裏地はシール状になっており、貼り付けることができます。シルクラップの上からジェルを塗って硬化させることでリペアを行います。
シルクラップは粘着性と柔軟性が高く、薄型の製品が使いやすいでしょう。
グルー
グルーはネイルチップやストーンなどの装飾を貼り付けるための接着剤ですが、リペア作業においても用いられるので、準備をしておきましょう。粘度が高く扱いがやや難しい面もありますが、レジンと比較すると硬化に必要な時間が短いのがグルーの魅力です。
レジン
レジンとは、ネイルに用いられる合成樹脂でできた接着剤のことです。レジンはシルクラップに浸透しやすく、リペアに利用しやすい特徴があります。粘り気はグルーよりも少なく、硬化にやや時間がかかります。早く乾かしたい場合にはアクティベーターを活用しましょう。
それでは、リペアの手順を確認していきましょう。
ネイルが割れた場合のリペアの方法
リペアの方法には、シルクラップとグルー・レジンを使う方法、シルクラップとジェルを使う方法、そしてアクリルを使う方法があります。それぞれのリペア方法を紹介する前に、プレパレーションについてお伝えします。
まず、亀裂や割れを見つけたらすぐにリペアへ取り掛かって良いわけではありません。通常のネイル施術と同じく、リペア前にもプレパレーションをしっかりと行なう必要があります。プレパレーションの簡単な手順は、以下の通りです。
1.甘皮を処理して爪の表面の油分や汚れを取り除く
2.爪やすりで爪の形や長さを均一に整える
3.爪の表面を爪やすりで磨いて凹凸をなくす
プレバレーションを丁寧に行なうことで爪の状態が整い、スムーズにリペア施術を実施できます。プレパレーションをおろそかにすると、リペアをしたのにもかかわらずジェルが剥がれやすくなったり浮いてしまったりといったトラブルが起こることもあります。
以上の点を踏まえた上で、リペア施術の具体的な方法を習得していきましょう。
シルクラップとグルー・レジンで修復する方法
シルクラップとグルーまたはレジンでネイルリペアする場合は、次のような手順で行います。
1. シルクラップの装着
修復したい部分より少し大きめにシルクラップをカットし、ネイルに貼り付けます。しっかりと密着させることがポイントです。はみ出た部分はハサミでカットします。
2. グルーまたはレジンを塗る
シルクラップよりやや広めにグルーまたはレジンを塗り、ネイルに厚みを持たせます。シルクラップの目に押し込むようにしっかり塗りましょう。
3. 乾燥させる
グルーまたはレジンが塗れたら、乾燥するのを待ちます。リッジフィラー(パウダー)を振りかけても良いでしょう。
4. 重ね塗りする
乾燥させたら、上からさらにグルーまたはレジンを重ねて塗り、また乾燥させます。これを2, 3回繰り返しますが、乾燥が不完全だとダマができやすくなるため、慌てず乾燥させながら行うことが大切です。
5. 形や表面を整える(ファイリング)
ネイルファイル(180G)を用いて、爪の形を整えます。そしてスポンジバッファーで爪の表面をサンディングしましょう。
6. ベースコートとトップコートを塗る
最後にベースコート、トップコートを塗ってリペア完了です。
シルクラップとジェルで修復する方法
シルクラップとジェルでネイルリペアする場合は、次のような手順で行います。
1. シルクラップの装着
グルー・レジンの手順と同様、まずはシルクラップをカットし、修復したい部分に貼り付けます。
2. 爪全体にジェルを塗る
次にシルクラップの目に押し込むようなイメージで、爪全体にジェルを塗っていきます。
3. 硬化させる
ジェルが塗れたら、ライトで一度硬化させます。
4. ジェルを重ね塗りする
厚みがほしい場合には、再度ジェル・硬化を繰り返します。
5. 形や表面を整える
未硬化ジェルが残っている場合は拭き取ってから、180Gのスポンジバッファーでサンディングし、表面のデコボコを整えます。
6. トップジェルを塗り硬化させる
最後にトップジェルを爪全体に塗り、硬化させたらリペア完了です。未硬化ジェルは拭き取ります。
アクリルを使って修復する方法
アクリルとは、アクリルリキッドとアクリルパウダーを混ぜることで化学反応を起こし、硬化させてつくる人工爪のことをいいます。アクリルを用いてネイルリペアする場合は、次のような手順で行います。
1. プライマーを塗る
アクリルを爪に密着させやすくするために、まずはプライマーを爪全体に塗ります。
2. アクリルボールを載せ爪先へ広げる
次にアクリルリキッドを筆に含ませ、アクリルパウダーを取り、修復する部分に載せます。アクリルはボール状になっており、爪先まで広げながら形を整えます。
3. アクリルボールを爪の根元側に載せ広げる
続いて、小さめのアクリルボールを爪の根元側にも載せ、広げていきます。
4. 全体の形を整える
180Gのネイルファイルを用いて表面のデコボコをならし、全体の形を整えていきます。
5. トップジェルを塗り硬化させる
最後にトップジェルを爪全体に塗り、硬化させたらリペア完了です。
ジェルネイルがリフトした場合のリペアの方法
ジェルネイルが浮いてしまった場合のリペアの方法をご紹介します。ジェルネイルのリフトを放置しておくと、自爪とジェルネイルとの間に水分や雑菌が入り込み、衛生状態が悪くなります。グリーンネイルなど爪トラブルの原因にもなるため、ジェルネイルがリフトしてきたらすぐにオフまたはリペアの処置をすることが大切です。
1. リフト部分の除去
下処理を済ませたら、まずはジェルネイルがリフトしている部分全体をファイルで削り取ります。
2. サンディング
ジェルが密着している部分と自爪との間にある段差をなめらかにしましょう。そして全ジェルが密着しやすいように全体をサンディングし、形を整えます。
3. ジェルを塗り硬化させる
爪の根元から新たにジェルを塗ります。硬化させたら、最後にトップジェルを爪全体に塗り、硬化させたらリペア完了です。
リペア箇所を目立たせないポイント
ネイルリペアをした際に気になるのが、「リペアした爪だけ浮いて見える」「色味が違って見えて目立ってしまう」という点ではないでしょうか。リペアした箇所を目立たせないためには、いくつかのコツを押さえておく必要があります。
同系色のポリッシュを選ぶ
最も手軽なのが、ほかの爪と同系色のネイルポリッシュを選ぶこと。全く同じカラーではなく同系色のカラーを選ぶことで、色味や発色が異なって見えても違和感を覚えにくくなりリペア箇所を上手くカモフラージュできます。しっかりと見なければ色の違いに気付かれにくく、「そういうデザインなのかもしれない」と思わせることも可能です。
グラデーションにする
ワンカラーでリペア部分を美しく見せるのには、高度なテクニックが必要となることも。そこでおすすめなのが、グラデーションカラー風にしてリペア箇所をカモフラージュする方法です。グラデーションカラー風であれば多少のムラや色味の違いも目立たなくなり、気になる箇所を上手くカバーできます。
アクセントになるポリッシュを選ぶ
同系色のカラーやグラデーションカラーでカバーするのが難しい場合は、アクセントカラーのネイルポリッシュを選ぶのも手です。アクセントカラーを取り入れることで爪全体の見栄えが印象的になり、リペア箇所を目立たなくできます。
ほかの爪がブラウン系であれば彩度の高いレッド系、シックなグレージュ系であれば淡いベビーピンク系などのアクセントカラーを取り入れると良いでしょう。
ネイルリペアに関するよくある疑問
ここでは、ネイルリペアに関するよくある疑問を紹介します。
ジェルネイルから2週間経ったらリペアしたほうが良い?
基本的に、爪に亀裂が入っていない・ジェルネイルが浮いていないといった場合は、リペアの必要はありません。ジェルネイルをしてからおよそ2週間が経過すると、根元にわずかな隙間が生じます。小さな隙間が気になってしまい、リペアしたほうが良いのか悩まれる方もいるのではないでしょうか。
しかし、リペアでカラーを重ねるのは高度な技術が必要で、セルフネイルでは対処が難しい場合もあります。亀裂やジェルネイルの浮き、傷などがなければ、付け替えの時期を待つのがベストです。
ジェルネイルが折れて出血したときはリペアしても良い?
ジェルネイルが折れて出血してしまったときは、傷口を清潔にするのが最優先です。傷が治るまで、リペアは控えましょう。傷口が十分に癒えないままリペアをすると、感染症や痛みの悪化につながる可能性があります。
なお、ジェルネイルが折れた場合は以下の手順で応急処置すると良いでしょう。
1.痛みと出血が沈静化するまで待機する
2.痛みと出血が落ち着いたら余分な爪をカットする
3.出血した箇所を消毒する
4.患部に絆創膏を貼り、傷口を保護する
フィルインとリペアは同じ?
フィルインとリペアの違いは、「爪トラブルを修復する施術か」「爪の付け替え時に行なう施術か」という点にあります。前述の通り、リペアは割れたり欠けたり浮いたりした爪を修復する施術のことです。
それに対して、フィルインはネイルの付け替え時に行なう施術を指します。ベースジェルだけを残してネイルをオフするのがフィルインの特徴です。残したベースジェルを再利用するためサンディングが時短できるほか、アセトン不要で爪への負担を抑えることができます。
施術名 |
施術の内容 |
---|---|
リペア |
ネイルのリフトや亀裂、欠け・割れといったトラブルをさまざまなアイテムを駆使して補修する施術 |
フィルイン |
トップコートとカラージェルをオフし、ベースジェルのみを残して新しいジェルを塗る施術 |
違いを理解した上で、それぞれの技術を磨くことが大切です。
ネイルリペアをマスターしたいならネイルスクールへ!
ネイルリペアは美しく健康的なネイルを保つために大切な技術です。誤った方法で処置をしてしまうと、爪へ余計に負担をかけてしまい、また衛生面の観点でもリスクがあります。プロのネイリストには必須なスキルとなるので、より上達したい方はネイルスクールに通いましょう。
アフロートネイルスクールでは、現場で役立つ技術を基礎からしっかり身に付けることができます。授業の内容など詳細についてはお問い合わせください。
この記事の監修者
神宮 麻実
アフロートネイルスクール学院長
多数のモデルや芸能人を顧客として抱え、圧倒的な支持を得るネイリスト。 度々テレビや雑誌でも特集されており、本の出版も多数。
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