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ネイルサロンの開業に失敗する原因と成功させるためのポイント

ネイリストとしてネイルサロンで活躍している方や、将来ネイリストを目指している方の中には、いつか自分のサロンを持ちたいという夢をお持ちの方も多いと思います。実際に、技術を身につけて自分でネイルサロンを開業する方は少なくありませんが、経営が立ち行かなくなり廃業するサロンも多いのが現状です。なぜ失敗してしまうのでしょうか。
この記事ではネイルサロンの開業が失敗に至る原因について分析し、成功へ導くためのポイントを解説していきます。
開業したネイルサロンの成功率・廃業率は?
業界の厳しい現実として、ネイルサロンの開業が失敗する確率はかなり高めです。
ネイルサロン全体の開業5年以内の廃業率は90%と言われています。
初期投資が少なく済む自宅ネイルサロンの場合でも、開業1年で60%と半数以上、3年以内に90%が廃業すると言われています。
かなりショッキングな情報ではありますが、これからネイルサロンの開業を失敗しないためにも、ハードな側面をしっかりと念頭に入れておきましょう。
参考 https://nailsalon-zeirishi.com/archives/34
【店舗型】ネイルサロン開業に失敗する5つの原因と成功させるためのポイント

ネイルサロン開業失敗の理由としては、主に以下のような原因が挙げられます。
・開業方法が合わなかった
・金銭的な理由
・集客力の虚弱性
・技術・サービス品質の問題
・参入が過多でライバルが多い
原因は多く感じられますが、いずれも事前に対策できることばかり。
それぞれをじっくり理解して効果的な対策方法を学び、ネイルサロン開業の失敗を防ぎましょう。
失敗する原因① 開業方法が合わなかったため
ネイルサロンの開業形態としては、個人サロンとフランチャイズの2種類があります。もし自分に合わない開業方法を選んでしまった場合、経営がうまくいかず失敗してしまう可能性があるため、自分に合った開業方法を選ぶことが大切です。
個人サロンとは、自分で一から立ち上げたネイルサロンのことです。スタッフは自分1人、もしくは数名スタッフを雇う場合もあります。
個人サロンは自由に営業できるメリットはありますが、認知度が上がりにくくリピーターがつかなければ経営は難しいでしょう。また、サロン経営が初めてだと、経費や売上の管理がうまくできないこともあります。
一方、フランチャイズサロンとは、大手ネイルサロンと契約を結び、店舗名を借りてサロン経営を行う方法です。フランチャイズしている大手ネイルサロンは経営ノウハウに長けているため、経営の知識がない方もそのノウハウを教えてもらうことができます。
しかし、同じフランチャイズの店舗でトラブルがあると自分のサロンにも影響が出る可能性がある点には注意しておかなければなりません。このほか、売上の良し悪しにかかわらず、一定の割合や金額をロイヤリティとして、契約を結んでいる大手ネイルサロンへ支払う必要があります。
成功ポイント:ライフスタイルや求める働き方を考慮する
個人サロンとフランチャイズのメリット・デメリットをそれぞれ比較して、自分に合った方法で開業しましょう。現在のライフスタイルや求める働き方、お客様との理想の関わり方なども考慮するのがおすすめです。
例えば、個人サロンの場合は認知度向上のために広告の仕方を工夫するという方法があります。近年はSNSを使った集客が一般的になっているので、うまく活用すると良いでしょう。
また、リピーターになってもらえるよう技術力やコミュニケーション力の向上を図るのも一案です。お客様の中にはネイリストとの会話を楽しんだり、癒されに来たりする方もいらっしゃいます。そのようなお客様のご要望に応えられるよう、個人サロンならではの空間づくりをしていくことで、他店との差別化が図れます。このほか、経営に必要な知識をつけておくのも重要です。
フランチャイズサロンの場合は、どれくらいの店舗がフランチャイズ契約をしているのか調べておくと良いでしょう。過去にトラブルが起きていないかもチェックしておくのも忘れてはいけません。また、ロイヤリティの割合や金額についても確認しておくと、1ヶ月当たりどれくらいの売上が必要になるかも計算しやすくなります。独立開業のためのサポート制度を設けているフランチャイズだと安心です。
失敗する原因② 金銭的な理由のため
ネイルサロンの開業にはさまざまな費用がかかります。店舗型経営の場合、重くのしかかってくるのは物件取得費(賃貸料)といえます。初めから都会の一等地に出店したとすると、よほどの固定客がつかない限り、土地代としてかかる固定費が経営を圧迫し、すぐに立ち行かなくなってしまうかもしれません。フランチャイズ型経営の場合にも高額な初期費用がかかり、毎月ロイヤリティの支払いも発生します。
このほかにも、お客様を呼ぶためには内装をきれいにする必要がありますし、お客様の座る椅子や施術に使うデスク、ネイルの道具一式など、さまざまな費用がかかります。スタッフを雇うのであれば人件費がかかります。
このような固定費・ランニングコストがいつ・いくらかかるのかを想定し、コストを上回る売上目標と計画を立てなければなりません。価格を下げればお客様の数は増えるかもしれませんが、利益が出せないと継続的な経営は難しくなります。
参考 ネイルサロンの開業に必要な資金はいくら?資金調達の方法から集客術まで
成功ポイント:資金に余裕を持って開業する
金銭的な失敗を避けるためにも、資金に余裕を持って開業しましょう。開業資金に余裕がないと、ギリギリの状態で運営することになり、マイナスになった月からやりくりができなくなってしまいます。
このほか、開業前に事業計画書を作成してお金の流れをしっかりと把握しておくことも大切です。
事業計画書とは、事業内容や収益見込みなどの詳細を記載した書類です。通常は銀行などの金融機関から融資を受ける際に作成しますが、融資を受けない場合でも作成しておくと集客に向けた戦略や収支の計画が立てやすくなります。
開業後は専用の会計システムなどを利用して売上などを数値化するのも一案です。売上管理や顧客管理がまとめて行えるものだと、業務の負担を軽減できるでしょう。
失敗する原因③ 集客力が弱いため
ネイルサロンの経営を起動に乗せるためには、安定してお客様にご来店いただく必要があります。まずはお客様にご来店いただく。そして、一度ご来店いただいた方がリピーターになっていただく。これが売上を大きく左右します。店舗に勤める形式とは違い、お客様は自分で集めなければならないため、まずこの点への意識を変える必要があります。
ネイルサロンへの集客方法には、美容系の予約サービスに登録したり、チラシをつくって配布したりとさまざまな方法があります。近年はお客様へのアプローチの方法が多様化しているため、どのような方法で集客を行えば良いかに悩まれることもあるでしょう。
SNSを使った集客も一般的になりつつありますが、更新頻度が少なくユーザーの目に触れる機会が少ない・写真の写りが悪くデザインの良さが伝わらないということもあります。集客につながらなければ、無駄な労力と時間を消費するだけになってしまいます。
成功ポイント:ターゲット層を明確にする
サロン開業の前にターゲット層を設定します。最初にターゲット層を決めることによって、店舗内装や提供するサービス、集客方法がある程度決まるといっても過言ではありません。
サロンの立地や得意とするデザインなどに合わせてターゲット層を決めると、将来的に無理が生じにくくなるでしょう。
ターゲット層が決まり、ターゲットに合わせた店舗内装・サービスが整ったら、新規顧客を増やすためにターゲット層に合わせた方法で集客を行いましょう。大手の美容系予約サイトを利用するのも良いですが、SNSを活用するのも一案です。SNSのハッシュタグ検索がきっかけとなり、来店につながるケースもあります。
主婦層や近所の方をターゲットとするなら、チラシを作成して配布するのも良いかもしれません。新規顧客が増えない場合は、集客方法が間違っている可能性があります。
ある程度新規顧客が集客できたら、次はリピーターになってもらうための工夫が必要です。リピート率が低いということは、サービスに対する満足度が低いということ。
まずは満足度を下げている原因を追求して改善に努めます。技術力アップや接客態度の改善、価格の見直しなどを行うと良いでしょう。ポイントカードの作成や来店回数に応じた割引などもおすすめです。
失敗する原因④ 技術力・サービス品質が劣るため
開業してお客様が来店してくれたものの、施術の内容やデザイン、接客対応など、サービスの質にご満足いただけなければ、次の来店には繋がりません。
仕上がりが悪かったり、サンプルで見た印象と異なっていたり、最悪の場合には自爪や指に傷をつけてしまったりすると、ネイルサロンの評判は落ちてしまうでしょう。
当然ではありますが、プロとして誇れる技術力を持っていなければ、ネイルサロンの開業は失敗してしまいます。
成功ポイント:研修やセミナーに参加する
まずは技術力とサービスの質向上を目指しましょう。技術力については、練習を積むしか方法はありません。ネイリスト検定やジェルネイル検定の上位資格取得を目指す、新たな技術を身につけるために研修やセミナーに参加する、空いた時間を利用してネイルスクールへ通うというのも一案です。
勉強のためにほかのネイルサロンへ施術を受けに行くのも良いでしょう。実際にほかのネイルサロンで施術を受けることで、技術や接客の勉強になります。
ネイル業界は次々に新しい技術やトレンドデザインが登場するため、日々の練習に加えて、新しい知識や技術を積極的に学ぶことが大切です。
失敗する原因⑤ 参入しやすくライバルが多いため
ネイルサロンを開業するために特別な資格は必要ないため、比較的参入がしやすい状況にあり、ライバルが多いのも事実です。実際にご自身が開業したいと思うエリアでネイルサロンを検索してみると、多くの競合店が見つかるはずです。開業するにあたっては、近くに価格の安い競合店がないかなどの下調べは必須となります。もし近くに競合店がある場合は、差別化を考えないと経営は苦しくなるかもしれません。
成功ポイント:開業前に競合店をリサーチする
ネイルサロンを開業するために特別な資格は必要ないため、比較的参入がしやすい状況にあり、ライバルが多いのも事実です。実際にご自身が開業したいと思うエリアでネイルサロンを検索してみると、多くの競合店が見つかるはずです。開業するにあたっては、近くに価格の安い競合店がないかなどの下調べは必須となります。もし近くに競合店がある場合は、差別化を考えないと経営は苦しくなるかもしれません。
【自宅型】ネイルサロン開業に失敗する5つの理由と成功させるためのポイント

ネイルサロン開業が失敗に陥る大きな原因として金銭的な理由を挙げましたが、自宅開業型のネイルサロンであれば物件取得費(賃貸料)がかからないため、金銭的な負担が少なくて済みます。
では、自宅開業型のネイルサロンの場合で開業失敗してしまう理由はどのようなところにあるのかをみていきたいと思います。
・認知度が低い・アクセス性が悪い
・所在地や外観・内観を宣伝しにくいため
・綺麗な店舗を演出しにくい
・経営に関する知識
・技術力が劣る
失敗する理由① 認知度が低い・アクセスが悪いため
店舗型のネイルサロンを始める場合だと、人通りの多い駅近の立地を選んで出店できますが、自宅開業型の場合はそれができません。アパートやマンションの一室で開業するとなると、まずはお店の存在を認知してもらうことから始めなければなりません。自宅開業型ネイルサロンはアクセスの悪さ・認知度の低さから、集客に苦戦する場合があります。
成功ポイント:開業前から宣伝広告を行う
認知度が低いと集客につながりません。できるだけ多くのお客様にサロンの存在を知ってもらえるように、開業前から積極的に宣伝広告を行いましょう。管理会社の許可が得られるなら、ベランダや建物の前に看板を設置する。それだけで認知度はかなり変わってきます。もしアクセスが悪い場合は、ホームページやSNSに駅からの道のりや所要時間、目印などをわかりやすく記載しておきましょう。
失敗する理由② 所在地や外観・内観を宣伝しにくいため
自宅開業型ネイルサロンだと、店舗の所在地=居住地となるため、住所を公表して宣伝することに抵抗のある方が少なくありません。ウェブサイトや美容系の予約サイトに情報を掲載するにあたっても、店舗外観やサロン内部の写真を掲載するなどの宣伝に踏み切れない場合があります。しかし、お店について詳しく知ってもらわなければ、お客様の来店動機につながりません。公開されているお店の情報が少ないとお客様は怪しさすら感じてしまうことが懸念されます。
成功ポイント:SNSを積極的に活用する
まずはできる範囲で情報を公開しましょう。詳しい住所や外観・内観などが公開できなくても、「行ってみたい」と思ってもらえるようSNSなどでデザインサンプルなどを公開するのがおすすめです。SNSを積極的に活用することで、住所や外観・内観を公開することができないという不利な部分を補えることもあります。
このほか、住所を公開できないということを逆手に取り、プライベートサロンとして経営を行うのも一つの方法です。プライベートサロンで住所が非公開となると、一気に特別感が生まれます。その分、お客様の期待値は上がりますが、満足していただけるよう内観やサービス、技術にこだわればリピーターになっていただけるかもしれません。
失敗する理由③ きれいな店舗を演出しにくいため
自宅開業型のネイルサロンは内装にこだわったとしても、どうしても生活感が出やすい傾向にあります。建物の規定で制約が発生する場合もあり、ネイルサロンならではの楽しくワクワクするような雰囲気を演出できず、失敗につながる可能性があります。また、狭い空間で臭いが気になるという方も多いかもしれません。
成功ポイント:生活感が出ないように工夫する
たとえ自宅型のネイルサロンであっても、多くのお客様はネイルサロンに特別感を求めます。そのため、できるだけ生活感が出ないように工夫することが大切です。もし施術スペースから部屋の中が見えてしまうなら仕切りをつける、生活臭が気になるならこまめに換気をして芳香剤を置くなどの配慮は最低限求められます。インテリアや雑貨にこだわって、自宅型サロンならではの魅力をアピールしましょう。
失敗する理由④ 経営に関する知識が足りないため
開業後は毎月一定のコストがかかるため、最初にどれくらいのコストがかかりどれくらいの売り上げが必要になるのかを計算しておかなければなりません。しかし、経営についての知識が足りていないと、コストの計算すらも難しくなってしまいます。いくら目標を立てても達成できず経営が軌道に乗らないということも起こり得ます。
成功ポイント:経営者から話を聞く・セミナーに参加する
経営と聞くと難しく考えてしまいがちですが、簡単にいえば「お金のやりくり」です。先述した通り、ネイルサロンを維持するために毎月どれくらいのコストがかかり、どれくらいの売上が必要になるのかを数値化する必要があります。すでにネイルサロンの経営をしている人から話を聞く、経営に関するセミナーを受講するなどの方法で、経営に関する知識をつけましょう。
失敗する理由⑤ 技術力が劣るため
店舗型ネイルサロンと同様、ネイリストの技術力不足は開業に失敗する大きな要因となります。近年はセルフネイル用の道具が安価で手に入ることもあり、ジェルネイルを自宅で楽しむという方が増えてきました。そんな中でネイルサロンを訪れるお客様は、プロのサービスと技術力を求めています。仕上がりやサービスの質が低いと満足してもらえずリピートにつながらないため、経営に失敗してしまう可能性が高くなるのです。
成功ポイント:自主練習以外の方法も試みる
店舗型ネイルサロンと同様、技術力を身につけるために練習を重ねましょう。自主練習を重ねるのも良いですが、研修やセミナーに参加する、ネイルスクールへ通う、上位資格の取得を目指すなどの方法もあります。また、ほかのネイリストの技術を学ぶために、ほかのネイルサロンへ足を運ぶのも良いでしょう。
小規模ネイルサロンならではのメリット

ネイルサロンの開業で失敗しやすい点を述べてきましたが、一方で小規模のネイルサロンならではのメリットも存在します。まとめてご紹介します。
ライフスタイルに合わせて働きやすい
自分1人で経営する小規模なネイルサロンであれば、お店を開ける時間・お休みにする日も自分で設定できるため、時間に融通が利き働きやすさを追求できます。理想のライフスタイルを実現することができるのは、小規模ネイルサロンのメリットといえるでしょう。
お客様一人ひとりに向き合える
お客様一人ひとりとじっくり向き合ってご希望を伺い、満足してもらえるサービスが提供できるのも小規模ネイルサロンならではの強みです。コミュニケーションを取ることで、満足度がアップしやすくなります。
新しいメニューを導入しやすい
お客様との会話の中から挙がってきた要望を、メニューや店舗運営に反映させやすい点もメリットです。改善を繰り返すことでお客様が求めているサービスに近づき、その結果、リピーターになってもらいやすくなるでしょう。
よくある質問
ネイルサロン開業に必要な資金はどれくらいですか?
店舗型で200万円程度、自宅型で100万円以内と言われています。
店舗型ネイルサロンを開業する場合、おおまかに以下の費用がかかります。
・物件契約の敷金・礼金・仲介手数料等の初期費用 〜100万円
・店舗の工事費・必要な備品・消耗品購入費・広告費など 〜100万円
新規店舗である以上、物件契約に関する出費は避けられません。
反対に自宅型ネイルサロンの場合は物件契約が不要のため、比較的初期費用は少なめ。
店舗の工事をDIYで補えば、開業コストを抑えることもできます。
また、店舗・自宅に限らず返済不要の助成金・補助金を申請するのも、無理なくネイルサロンをスタートする秘訣です。
キャッシュや経費での一部支給は、開業したてのネイルサロンにとって大きなプラスになります。
申請には期間が設けられていたり提出資料の準備が必要になるため、該当する制度は事前にリサーチしておきましょう。
>>>併せて読みたい!ネイルサロン開業時に利用できる助成金・補助金とは?自宅サロン・店舗サロン別に紹介
ネイルサロンの共同経営のメリット・デメリットを教えて下さい。
開業資金や運転資金が折半できる共同経営ですが、一般的には上手くいかないケースが多いとされています。
ネイルサロン共同経営のメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット
・開業・運営コストを折半でき、一人当たりの負担が軽減
・ノウハウの共有ができる
デメリット
・一部折半しにくい費用がある
・技量次第で仕事量が偏ることがある
・お客様側が指名しづらいことも
・最終的に経営方針が食い違うことがある
費用の折半に加えて経営に関する知識・ネイリストとしてのノウハウが共有できる点は、共同経営のうれしいポイントですね。
しかしそれぞれが購入する材料の費用に関しては折半がしづらく、どちらか一方のコストが多いと悩みの種に。
技量次第では一人だけ仕事量が増えてしまい、給料面の不満・お客様側も気を遣って指名しづらくなるなど、運営上の問題も出てきます。
お互いの方針が合わなくなってしまいトラブルが起こることも予想されるでしょう。
安定してネイルサロンを運営していくため、共同経営では最終的な決定権は一人に委ねることをおすすめします。
ネイリストとしてサロン経験がなくても開業できますか?
ネイリストとしてのサロン勤務経験がなくても、開業は可能です。
しかし、ネイリストとしてのスキルや運営の経験、価格相場の知識や雇用体制など、経験から得られる強みがない状態でのスタートは不利と言えるでしょう。
ネイルサロン開業を失敗しないためには、やはり綿密な準備・計画が必要となってきます。
もしも未経験から開業を目指すなら、開業支援を行っているネイルスクールに通うのも一つの手。
アフロートネイルスクールでは、プロのネイリスト講師による開業サポート講座を受講できます。
以下の関連記事でネイルサロン開業に関するメソッドを学びつつ、必要であれば講座を受講して失敗しないスタートを目指してみてください。
>>>併せて読みたい!自宅ネイルサロンは自由な働き方を目指す方におすすめ!メリット・デメリットを解説!
>>>併せて読みたい!資格なしでもネイリストになれる?ネイリストになる方法と資格取得のメリット
閑散期の対策方法を教えて下さい。
ネイルサロンの閑散期はイベントが少ない2・10・11月とされています。
辛い閑散期を乗り切るためには、まず失客原因を分析して改善策を講じる必要があるでしょう。
お客様それぞれの来店回数・年齢・利用するメニューなど、さまざまな視点で割合を出すことで、改善が必要なポイントも見えてくるはずです。
改善点が明確になったら、リピーターを増やすための接客、増やしたい層へのアプローチ&メニュー作りなど、具体的な対策を練っていくことも重要です。
また閑散期の集客のために効果的な値引きキャンペーンですが、長期的に繰り返すのはNG。
多少集客ができても過度な値引き手法は収益を低下させ、お客様から経営状況を心配されてしまう可能性もあります。
あくまで閑散期の対策として上手くキャンペーンを使い分け、新規・リピーターを効率よく獲得できる対策を考えていきましょう。
開業に失敗しないためのポイントを押さえておこう

最後に、ネイルサロンの開業に失敗しないために押さえておくべきポイントをご紹介します。それは「コストと売上を見立て、実現可能性の高い計画を立てること」です。具体的にお伝えすると、コストを上回る売上が確保できるように、メニューの価格を決めて、集客人数の目標を設定することです。
ネイルサロンに雇われて働くネイリストと独立開業で働くネイリストはまったく異なり、後者は経営者としてお客様を継続的に集めるためにあらゆる手を尽くす必要があります。お客様の人数×客単価で店舗の売上は決まりますので、最低でも月々のランニングコストを上回るように目標設定しなければ経営が成り立ちません。
しかし、難しさはあるものの、自分で考えたオリジナルのデザインがお客様に気に入っていただけたり、自分のお店のリピーターになってもらえたりしたときの喜びは、雇用されて働くネイリスト以上の大きなやりがいへとつながります。急に「経営」といわれても、何から着手したら良いかわからないという方は、独立開業について学べるネイルスクールへ通うのも一案です。独立開業を目指す方は、売上目標や集客目標をしっかりと立て、開業に向けて準備を進めていきましょう。開業に必要となる準備については以下の記事を参考にしてみてください。
この記事の監修者

神宮 麻実
アフロートネイルスクール学院長
多数のモデルや芸能人を顧客として抱え、圧倒的な支持を得るネイリスト。 度々テレビや雑誌でも特集されており、本の出版も多数。
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