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グリーンネイルとはどんな状態?気になる原因・治し方・予防法を解説!

近年、自宅でも気軽にポリッシュやジェルネイルなどのセルフネイルを楽しむ方が増えています。もし爪が緑に変色したように感じたなら注意しましょう。この症状は「グリーンネイル」と呼ばれており、ネイルを楽しむ方にとっては身近に起こりやすい爪トラブルといえます。
そこで今回は、グリーンネイルの概要や対処法、予防法などをご紹介します。爪の美しさを阻害するグリーンネイルは早めの対処と予防が肝心なので、ネイルを楽しむならセットで覚えておくと安心ですよ。
爪が緑色になる「グリーンネイル」とは

グリーンネイルは爪が緑に変色する症状です。直接的な原因は「緑膿菌(りょくのうきん)」という細菌・バクテリアの一種によります。緑膿菌は身近な細菌であり人体内にもある常在菌なので、健康な方であればほとんど影響はありません。しかし、爪のお手入れなどを怠り緑膿菌が爪で繁殖すると、緑膿菌が産生するピオヴェルディンあるいはピオシアニンという緑の色素により爪が緑色に見えるのです。
グリーンネイルのタイプは緑膿菌の繁殖場所により大きく2つに分けられます。一つは「爪とジェルネイルの間に発生するもの」、もう一つは「爪と皮膚の間に発生するもの」があります。
前者は「ジェルネイルの“浮き”によりできた隙間に湿気がたまる」ことで引き起こされますが、こまめなネイルのお手入れなどで予防することは可能です。後者は「爪甲剥離症(そうこうはくりしょう)という爪が皮膚から剥がれる症状」によって引き起こされるため、爪の剥離を治療することでグリーンネイルの症状緩和を目指します。
近年ではジェルネイルによる“かぶれ”が原因で爪甲剥離症になり、そこからグリーンネイルを発症する方もいるようです。「ジェルネイルをしているから爪甲剥離症が原因ではない」と思い込まないことが症状の悪化を防ぐ一つの方法ともいえるでしょう。
なお、グリーンネイルの基本的な症状は爪の変色のみで痛みを伴うものではありません。しかし、緑膿菌の繁殖が続くと緑色から深緑、黒緑へと色が変化し、症状の悪化とともに膿や臭い、爪の割れや剥がれが発生すると報告されています。爪の衛生面には常に気を配り、緑膿菌が繁殖しないように注意することが大切です。
| 軽度 | 爪の表層部のみに症状が表れており、爪の表面がやや緑色に変色している状態。ネイルファイルで表面を軽く削ると緑色が消えることが多い。 |
|---|---|
| 中度 | 爪の表面が緑色になっている状態。爪の内部に緑膿菌が浸透しているため、ネイルファイルで削っても緑色は完全には消えにくい。中度になると専門の医療機関で処方された飲み薬や塗り薬で治療をするのが一般的。 |
| 重度 | 爪の表面が深緑色や黒っぽい緑色になっている状態。ネイルファイルで削っても消えず、放置するとほかの重篤な爪トラブルを招く恐れがある。中度の症状と同じく、医療機関にて処方される飲み薬や塗り薬で治療を行う。 |
グリーンネイルになりやすい原因は?

痛みがないとはいえ、なるべくグリーンネイルにはなりたくないもの。まずはグリーンネイルが起こる原因についてご紹介します。
原因1:ネイルのお手入れ不足
緑膿菌は常在菌なので普通に過ごしていれば悪さをすることはありません。ネイルのお手入れを怠り爪の不衛生な状態が続くと、たちまち繁殖して爪が緑色に変わります。
緑膿菌は高温・多湿の環境を好むため、とくに梅雨〜夏の季節にかけては注意する必要があるでしょう。
原因2:もともと爪に疾患がある
もともと爪に疾患がある方もグリーンネイルになりやすい傾向があります。例えば、爪甲剥離症の方、爪カンジダ症や爪白癬(爪水虫)を発症している方、高齢者などの免疫力の低下している方は緑膿菌が発生・繁殖しやすいといわれています。
参考:爪の病気 緑色爪 – 皮膚科Q&A(公益社団法人日本皮膚科学会)
東邦大学 看護学部 感染制御学 教授 小林寅喆(グリーンネイルについて)
原因3:手汗をかく
手汗をかきやすく手指が湿っぽくなりやすい人は、グリーンネイルを引き起こしやすい傾向にあります。とくに梅雨時期や夏場などは常に手指が湿った状態になるため、ネイルの前にエタノールなどで爪表面の水分と油分をしっかりと取り除くことが大切です。また、こまめな手洗いと除菌を心掛けて手指を清潔に保ちましょう。
原因4:下準備が不十分
ジェルネイルを塗布する前のサンディングや甘皮処理などの下準備が不十分だと、ネイルが浮いてグリーンネイルにつながりやすくなります。とくにセルフネイルをする際は下準備が不十分になりやすいため、しっかりと行うようにしましょう。
原因5:パソコンをよく使う
パソコンを打つときの爪先へのダメージは意外と大きく、毎日繰り返しているとネイルが浮きやすくなり、そこからグリーンネイルにつながる恐れがあります。パソコンをよく使うこと自体はグリーンネイルになる直接の原因ではありませんが、パソコンを打つときは爪先が当たらないように注意するなど、爪先へのダメージを軽減する工夫をしましょう。
グリーンネイルになったときの対処法

グリーンネイルは自然治癒するのかは気になるところです。爪の変色に気付いてから慌ててしまわないためにも、グリーンネイルになったときの対処法を知っておきましょう。
ネイルをオフする
グリーンネイルに気づいたら、まずはネイルをオフすることが大切です。ジェルネイルなどをつけっぱなしにすると湿度は常に高いままなので、緑膿菌は増殖を繰り返します。ネイルオフしたすぐの爪は菌の繁殖や水分過多で弱った状態なので、石鹸などできれいに洗い、きちんと乾燥させましょう。しばらくネイルをせずに爪をやすませることも大切です。
また爪を削る行為も爪にはダメージになるため、感染している爪の先端を切ったり表面を削ったりするのは自分で行うのではなく、専門の医療機関に任せることをおすすめします。
なお、爪を削っても緑色が残る場合は症状が軽度から中度に進行しています。爪の内部まで症状が進行していると自分でケアするのは難しいため、専門の医療機関を受診しましょう。
放置は厳禁!原則として医療機関を受診
「グリーンネイルは放っておいても自然に治るだろう」と安易に考えてはいけません。そのまま放置すると感染範囲が広がり、症状が悪化することもあるため、ジェルネイルやマニキュアをしている場合はすぐに中止しましょう。
爪のごく表層部のみに症状が表れている場合は軽度のため、洗うことで色のほとんどは取ることができるでしょう。まれに緑色の色素が薄く残ることもありますが、ネイルファイルで軽く削るか、ネイルをオフしてしばらく時間が経過すれば改善する可能性もあります。
しかし、爪の表面だけが感染しているかどうかは見た目だけでは判断がつかないこともあるため、自己判断でネイルを再開せず、専門の医療機関(皮膚科)を受診するほうが望ましいでしょう。また爪が剥がれたり、爪が浮き上がったりしている場合には、確実に医療機関を受診して治療を受けてください。病院へ行かずにグリーンネイルを放置すると、爪の色が元に戻らないどころか、黒く変色してきたり、爪の深部や周囲にまで感染が広がったりするリスクがあります。悪化すると爪に穴があくなどの重篤な爪トラブルを引き起こす恐れもあるため注意しましょう。
一般的な治療法は乾燥と治療薬の塗布
グリーンネイルの治療法は、「ネイルのオフ」「患部の乾燥」「変色した爪の先端や表面の除去」「抗カンジダ外用薬の塗布」といったものが一般的です。変色した爪の削りはなるべく自分では行わず、専門医に任せることをおすすめします。
また、爪が浮き上がっている状態であれば、浮き上がった部分をできるだけ爪切りなどで除去して患部を乾燥させ、外用薬を塗布します。
新しい爪に生え変わり、きれいな爪になれば治療は完了です。グリーンネイルが完治するまでの約2週間は、ネイルをしないようにしましょう。
衛生環境を適切に保つためのケア
グリーンネイルの改善・予防には爪を清潔な状態に保つことが重要です。ふだんから石鹸を泡立てて丁寧に手指の汚れを落とし、流水でしっかりすすぎを行いましょう。また、手洗い後は水分をしっかりとタオルで拭き取り、きちんと乾燥させることも大切です。
完治するまではオイルもマニキュアもNG!さらに二次感染のリスクを極力排除するためにネイルに使用した用具・用材の衛生状態を確認し、必要に応じて新しいものに取り替えるようにしましょう。
グリーンネイルの予防法

グリーンネイルは恐れるほどの疾患ではありませんが、できればかかりたくないもの。爪を健やかに保ちネイルを楽しみ続けるためにも、以下の予防法をしっかりと実践することが大切です。
日常的にネイルを清潔な状態に保つ
ジェルネイルなどを施術してしばらく経つと爪が浮いてくることがありますが、このような状態になったら速やかにオフするようにしましょう。浮いたネイルを放置すると、手を洗ったりお風呂に入ったりする度に水分が自爪とネイルの隙間に入り込み、湿度が高まることで緑膿菌が繁殖しやすい環境になってしまいます。
ジェルネイルは施術後3〜4週間で付け替えの時期がきますが、3〜4週間経過していなかったとしても、ネイルがリフトしてきたらすぐにオフするほうが安全です。
手を洗ったあとは水分をハンカチなどで丁寧に拭き取り、濡れた状態で放置しないようにふだんから心掛けて生活しましょう。手汗をかきやすい時期は爪にも水分が留まりやすい傾向にあるため、とくに注意が必要です。常に爪を清潔な状態にしてから、新しいネイルを楽しむようにしましょう。
心身ともに健康な状態を保つ
これはグリーンネイルに限った話ではありませんが、身体が疲れていたり、ストレスを感じていたりすると、免疫力が低下して感染症にかかりやすくなります。もともと爪の疾患をお持ちの方はなおさら注意が必要です。心も身体も元気でいられるよう、ふだんから規則正しい生活を送り、体調を整えることも予防策となるでしょう。
信頼できるサロンで施術を受ける
グリーンネイルを予防するためには、信頼できるサロンで施術を受けることが大切です。衛生管理や自爪の健康チェックなどをしっかりと行っているネイルサロンであれば、安心して施術を受けることができます。また、信頼できるネイルサロンであれば、もし自爪とジェルネイルの間に隙間ができた場合も早めに適切な補修をしてもらうことができるでしょう。
ネイルサロンにのみ管理を任せるのではなく、ヒビや欠けができていないか自分でも定期的に確認することも重要です。
定期的におやすみ期間を設ける
ジェルネイルは一度始めると何度も繰り返し施術をする方が多いですが、定期的におやすみ期間を設けることも大切です。施術時に爪を整えたり削ったりするうちに爪は薄くなり、どうしても負担がかかってしまいます。実際に、ジェルネイルをする前としたあとでは、自爪の厚みが変わっているという方は多いのではないでしょうか。健康な爪を維持するためにも、定期的に自爪をやすめることが大切です。
ネイルオイルで保湿する
指先が乾燥しているとジェルネイルの持ちが悪くなり、自爪とジェルネイルの間に隙間ができやすくなります。ジェルネイルを長持ちさせて隙間をつくらないためにも、毎日ネイルオイルで保湿を行いましょう。1日に数回ネイルオイルを塗るのが理想ですが、忙しくてこまめにネイルオイルを塗ることができないという場合は、就寝前に塗るだけでも変わってきます。もしもネイルオイルがない場合は、ハンドクリームで代用してください。
>>>併せて読みたい!ネイルオイルは意味ない!?正しい塗り方や選び方をチェックしよう
グリーンネイルに関するよくある質問

「グリーンネイルになったら何に気をつけたらいいの?」「家事をしても大丈夫?」などと不安に思うことは多いですよね。こちらでは、グリーンネイルに関するよくある質問をまとめました。ぜひ参考にしてみてください。
Q1.グリーンネイルは人にうつる?
「グリーンネイルは人にうつる」「誰かからうつされるかもしれない」と考える方もいるかもしれませんが、基本的にグリーンネイルが人から人へ感染することはほぼありません。
先でも述べたように、グリーンネイルの原因である緑膿菌は常在菌なので、人体内はもちろん生活空間内にも存在しています。言い方を変えれば人は緑膿菌への耐性があるということです。そのため、自分や誰かのグリーンネイルがほかの方へうつってしまう可能性はほぼないと考えて問題はありません。
Q2.グリーンネイルは何日で治る?
こまめにネイルをしている方なら、グリーンネイルが何日で治るのか気になりますよね。グリーンネイルの治療期間は「グリーンネイルの状態」「症状の進行度合い」「症状の発生している部分」などによって変わります。
個人差はありますが、手の爪が伸びる速度は1ヶ月に3〜4ミリ程度、足の爪なら1ヶ月に1.5〜2ミリ程度です。そのため、例えばグリーンネイルが発生した部分が爪の根元だった場合、変色した部分がなくなるまでにかかる期間は3ヶ月〜半年程度はかかります。
Q3.グリーンネイルになったら病院に行くべき?
グリーンネイルになったら病院へ行くべきか迷う方もいるでしょう。爪がうっすらと緑色になった軽度の症状なら爪の表面を削るとなくなることもあるため、そのまま様子を見ても問題はありません。しかし、緑膿菌の繁殖が爪の内部にまで浸透しているケースもあり、症状が再発するケースもあります。このことから、仮に軽度であってもできるだけ医療機関(皮膚科)を受診するのが望ましいといえます。
Q4.グリーンネイルでも料理や洗濯をして良い?
緑膿菌はどこにでも存在する常在菌なので、グリーンネイルになっても料理や洗濯などの家事をしても問題はありません。しかし、免疫力が低下している家族がいる場合は注意が必要です。緑膿菌は健康であれば悪さをすることはありませんが、体力や免疫力が低下している方にとっては病を引き起こす要因となりえます。介護を必要とする寝たきりの高齢者や病気療養中の方が家族にいるなら、使い捨てのゴム手袋をするなどの配慮をしましょう。
Q5.グリーンネイルの爪にジェルネイルをしても大丈夫?
「グリーンネイルを隠したい」「おしゃれのためにネイルを続けたい」などの理由からグリーンネイルの爪にジェルネイルをしたいと考える方もいるのではないでしょうか。しかし、仮に症状が軽度であってもグリーンネイルの爪にジェルネイルなどを行うのは基本的にNGです。緑膿菌が繁殖して症状が悪化する恐れがあるため、症状が完治するまでは控えましょう。
グリーンネイルを予防して健康で美しいネイルを保とう
ジェルネイルは美しいデザインを手軽に楽しめるため人気がありますが、爪を削り取ってその上にジェルを乗せるため、オフするまでの期間が長くなるほど爪が弱くなります。
また、ジェルネイルを浮いたまま放置しているとグリーンネイルになる恐れもあります。悪化すると治療に時間がかかり、ネイルを楽しむこともできなくなるため、普段から爪の健康には注意しましょう。浮きや剥がれがあればすぐに補修し、割れや欠け、爪が薄くなってきた場合には、ネイルをせずに爪をやすませるなどの対策を講じることが大切です。。
爪への負荷や衛生面に注意しながら、健康で美しいネイルを楽しんでくださいね。
この記事の監修者

神宮 麻実
アフロートネイルスクール学院長
多数のモデルや芸能人を顧客として抱え、圧倒的な支持を得るネイリスト。 度々テレビや雑誌でも特集されており、本の出版も多数。
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