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ジェルネイル検定初級第一課題の試験内容と手順・合格ポイントについて解説

ジェルネイルを塗るネイリストの画像

ジェルネイル検定初級の第一課題で「何を準備すればいいの?」「手順は合っている?」と不安を感じていませんか。30分間の時間内で正確に進めるには、事前の知識と練習が欠かせません。本記事では、第一課題で必要な用具・用材をはじめ、検定の手順、各セクションで気をつけたいポイントなどを解説。ジェルネイル検定初級の試験対策を知りたい人は、ぜひ参考にしてください。

この記事の目次

ジェルネイル検定初級試験の概要

項目

内容

受験資格

ネイルを学ぶすべての人(年齢・性別不問)

受験料

9,900円(税込)

試験内容

実技試験(第一課題・第二課題)
筆記試験(マークシート方式)

合格基準

実技試験・筆記試験ともに100点満点中80点以上で合格

合格率

非公開

免除制度

実技試験第1課題免除
JNAネイリスト技能検定国際試験3級以上の取得者
ネイリスト技能検定試験(JNEC主催)の3級以上の取得者

第31回以降の変更点

・モデル同伴またはJNEC認定モデルハンドの使用
・ポリッシュオフ除外
・第1課題の所要時間35分から30に短縮

ジェルネイル検定初級の合格率は公式発表はありませんが、一般的には約70%といわれています。第31回試験からはモデル規定が改定され、モデル同伴またはJNEC認定モデルハンドでの受験が可能になりました。実技第1課題ではポリッシュオフ工程が削除され、制限時間も35分から30分に短縮されています。

ジェルネイル検定初級|用具・用材

ジェルネイル検定初級の第1課題では、使用する用具・用材が細かく定められています。規定に沿った準備は合格への第一歩です。ここでは、試験で認められている用具・用材や品名ラベルの貼付義務、使用禁止品について解説します。

ジェルネイル検定初級第一課題で使用する用具・用材

ジェルネイル検定初級の第1課題で使用が認められている用具・用材を、テーブルセッティング規定に基づき一覧にまとめました。

用具・用材名

用途

配置・使用上の注意

水を入れた容器

ガーゼを湿らせる際に使用

トレイに入れなくても可。直置き可。消毒可能な素材を使用

フィンガーボール

温湯に液体ソープを少量入れ、指先を浸す

木製・紙製不可。プラスチック・金属製など消毒可能な素材を使用

ガーゼ

爪や指先の拭き取りに使用

清潔な状態で用意する

タオル

手元や用具の拭き取り

無地のものを使用

ネイルブラシ

爪周囲の清掃用

トレイにセット(テーブル直置き禁止)

トレイ(小物用)

ガーゼ・タオル・ブラシなどの配置

消毒可能な素材。底面が網目状のものは不可

ペーパータオル

アームレスト前面に敷く

清潔な状態で無地を使用

ライト

ジェル硬化用

1人1台使用可。向きは自由

アームレスト

手を置きやすくする台

ペーパータオルを巻いて使用可

コットン類(蓋付き容器)

拭き取り・清掃用

ワイプ類も同容器に入れて可(容器に品名ラベルを貼る)

消毒剤

エタノールまたはその他の消毒液

蓋付き容器に入れる
(容器に品名ラベルを貼る)

ファイル類

爪の形を整える

ファイル立てに入れて管理

筆立て

ジェル用筆の収納

清潔に保つ

液体ソープ

手指洗浄用

容器に品名ラベルを貼る

ポリッシュリムーバー

ポリッシュ除去用

容器に品名ラベルを貼る

ウェットステリライザー

消毒液を入れ用具を浸す

変質する容器は不可
(容器に品名ラベルを貼る)

キューティクルリムーバー/クリーム

甘皮処理に使用

容器に品名ラベルを貼る

クレンザー

未硬化ジェルの拭き取り用

容器に品名ラベルを貼る

プレプライマー

爪表面の油分・水分除去

容器に品名ラベルを貼る

ベースコート/カラーポリッシュ/トップコート

ポリッシュ塗布用

容器に品名ラベルを貼る

ベースジェル/カラージェル/トップジェル

ジェル塗布用

容器に品名ラベルを貼る

トレイ(用具・用材配置用)

用具や用材をまとめて置く

消毒可能な素材を使用

ゴミ袋

ゴミ入れ

穴あき・持ち手穴付きは不可

初級第1課題が免除されている場合は、フィンガーボールやキューティクルリムーバーなど一部の用具・用材が不要になるなど、内容が異なります。第一課題免除者は、試験要項を再度確認しておきましょう。

ジェルネイル検定初級第一課題で品名ラベルを必ず貼る⽤具・⽤材


ジェルネイル検定初級第一課題では、試験要項で指定された以下の用具・用材に品名ラベルの貼付が義務付けられています。
・コットン類(蓋付き容器)
・液体ソープ
・ポリッシュリムーバー
・ウェットステリライザー
・キューティクルクリーム/リムーバー
・クレンザー
・プレプライマー
・ベースコート/カラーポリッシュ/トップコート
・ベースジェル/カラージェル/トップジェル

表記は商品名ではなく「ポリッシュリムーバー」「液体ソープ」などの品名を日本語で記載します。

アルファベット表記は禁止されており、商品の名前が容器に印字されていても、必ず別に品名ラベルを貼りましょう。ラベルは商品の成分表示と重ならないようにし、見やすい位置に貼ることが求められます。


ジェルネイル検定初級第一課題で使用禁止の用具・用材

第1課題では、以下の用具・用材の使用が禁止となっています。
・ストーンプッシャー
・セラミックプッシャー
・ネイルマシーン
・シャーミー(革製)
・バッファ
・グリセリン
・オイル
・その他、規定外の用具・用材

上記のアイテムはセットしているだけでも失格となるため、用具類を準備する際はしっかりと確認しましょう。

ジェルネイル検定初級|第一課題事前審査(10分間)

試験に臨む前には、用具や用材の配置、そして衛生状態を確認する時間が設けられます。
この段階で不備が見つかると、減点や失格につながる場合があるため注意が必要です。
規定を把握し、正しい配置と衛生管理を行うことが、安全に試験へ臨むための第一歩です。

テーブルセッティング

第 31 回 JNA ジェルネイル技能検定試験 テーブルセッティングの画像

画像引用元:第 31 回 JNA ジェルネイル技能検定試験 テーブルセッティング規定 初級第 1 課題受験

使用するすべての用具や用材は清潔な状態を保ち、机上には必要なものを正しく配置します。配置は作業動線を考慮し、取り出しやすく整理することが大切です。作業効率と衛生面の両方を意識し、試験中に迷わず用具を使えるよう準備しましょう。

テーブルセッティングのポイント
・ウェットステリライザーは必ず用意
・照明器具の持ち込みは禁止
・水や湯を入れた容器やフィンガーボールはトレイに置く必要はない
・ネイルブラシは机に直置きせず、トレイ上に置く
・ライトの向きと左右のトレイは、利き手やモデルの有無で調整する
・スパチュラはウェットステリライザーに入れず、衛生的にセッティングする

ウェットステリライザーに入れる用具

ウェットステリライザーに入れる用具は、次の4点がそろっていない場合は失格となるので忘れないようにしましょう。
・ウッドスティック
・ピンセット
・キューティクルニッパー
・メタルプッシャ

ウェットステリライザーには、コットンまたはガーゼを敷き、キューティクルニッパーの刃先が浸る程度に消毒用エタノールを注ぎます。ネイルニッパーなどのニッパー類を持参した場合、必ずウェットステリライザーに収納しましょう。

ウッドスティックはコットンを巻き付けた状態では使用できず、つまようじや竹串、マドラーなどの衛生的でない素材は使用禁止です。刃先の保護用パットを使用する場合は、パットの上にコットンまたはガーゼを重ねて使用しましょう。

衛生面の配慮

審査では、用具の消毒状態や机上の清潔さ、衛生管理の徹底が評価対象です。入退場時には必ずテーブルや椅子、モデルの椅子を消毒します。

使用する容器やトレイ、フィンガーボールはプラスチックや金属製などの消毒可能な素材で、底面が網目状のトレイは使用できません。コットン類は蓋付き容器に収納し、トレーニングハンドも直置きは禁止。ネイル専用ブラシは必ずトレイにセットし、テーブルへ直置きしないようにしましょう。常に衛生的な作業環境を維持することが重要です。

モデルの爪・JNEC認定モデルハンドの状態確認

試験前の審査では、モデルの爪またはJNEC認定モデルハンドが試験規定に合っているかを丁寧に確認します。

「モデルを使用する場合」
爪や周囲の皮膚に傷や疾患がないことが必須条件です。爪は自然な形のナチュラルネイルで、人工爪による長さ出しや補強は両手合わせて2本までが上限です。第1課題を受験する場合は、試験1週間前から爪の形を整える作業や甘皮の処理など、事前での手入れは禁止されています。

「JNEC認定モデルハンドを使う場合」
認定ラベル付きの規定チップを10本すべて正しく取り付け、形状や長さを変更したり加工したりせず、規定通りの状態で用意します。これらの条件に違反すると、減点などの評価対象となります。

ジェルネイル検定初級|実技試験・第一課題「ネイルケア(30分)」手順

ジェルネイル検定初級の第1課題「ネイルケア」は、限られた時間内に正確で衛生的な施術を行うことが求められます。ここでは、試験規定に沿った手順を順番に解説し、減点や失格を避けるためのポイントもあわせて紹介します。

【手順1】手指消毒

手指消毒は「擦式清拭消毒(さっしきせいふしょうどく)」を行います。直接スプレーではなく、消毒剤をコットンまたはガーゼに十分含ませ、両手のひら、手の甲、指間、指先まで丁寧に拭き取ります。まず施術者の手を消毒し、その後モデルの手も同様に行うのが、感染症予防の基本です。消毒の不備があると減点対象になります。

ただし落とした物については、清拭消毒ができない場合に限り、会場内でスプレー消毒することが認められています。コットンはあらかじめ交互にセットしておくと、1枚ずつ取りやすくなり無駄な時間を省けるのでスピーディに進めましょう。

【手順2】右手のファイリング

右手のファイリングをしている様子

右手は小指から親指に向かって、エメリーボードで順に爪を整えます。カットスタイルはラウンドとし、フリーエッジは長くても5mm以内に仕上げます。エメリーボードは軽く持ち、親指と人差し指、中指の腹で支えます。爪に負担を与える往復がけは避け、一方向に動かしましょう。

サイドラインをまっすぐに整えて、幅と形の基礎をつくります。続いて、サイドラインの上端である爪先の角から中央に向けてなだらかな曲線を削り出し、左右対称の丸みをつけます。最後に10本すべての長さと形をそろえ、手の甲側と手のひら側の両方から形を確認し、余分なダストを取り除きます。ナチュラルネイルにウォッシャブルファイルを使用した場合は減点になるので注意をしましょう。

【手順3】右手にキューティクルリムーバー(またはクリーム)を使用

右手の甘皮部分全体に、キューティクルリムーバーまたはキューティクルクリームを均一に塗布します。爪の根元から両サイドまでムラなく行い、甘皮やルースキューティクルを柔らかくすることが目的です。

塗布は両手を使い、親指と小指から塗り始め、薬指と人差し指へ、最後に中指とスピーディーにくるくると、甘皮部分をマッサージするように塗りこんでいきましょう。施術者の手に付着したクリームはコットンやワイプで清潔に拭き取り、次の工程に備えます。

【手順4】右手をフィンガーボールに入れる

フィンガーボールに指先をつけている画像

塗布後は適温のお湯を入れたフィンガーボールに指先を浸けウォーターネイルケアをします。ウォーターネイルケアは、甘皮やルースキューティクルを柔らかくし、後のプッシュバックやキューティクルクリーンを正確かつスムーズに行うための下準備になり、ドライネイルケアは禁止です。お湯の温度はモデルが快適に感じる状態を保ちましょう。

【手順5】左手のファイリング

右手をフィンガーボールに浸けている間に、左手のファイリングを行います。親指から順に、右手と同じ要領でラウンドの形に整えます。右手と同じように形が整ったら手の甲側と手のひら側から確認し、ブラシでダストを払って完了です。

【手順6】左手にキューティクルリムーバー(またはクリーム)を使用

右手のウォーターネイルケアをしている間に、左手の甘皮部分全体にもキューティクルリムーバーまたはクリームを塗布します。右手と同じ要領で、塗り残しがないよう均一になじませます。

右手のケアと並行して作業することで試験時間のロスを防ぎ、次の工程へスムーズに移行できます。時間配分を意識しながら、効率的に進めていきましょう。

【手順7】右手のブラシダウン・左手をフィンガーボールに入れる

ブラシダウンしてキューティクルリムーバーを洗い出している画像

フィンガーボールに浸けていた右手を取り出し、モデルの手を自分の手で抑えながら、しっかりブラシダウンをしてキューティクルリムーバーを洗い流します。

ブラシダウンは第1課題の必須工程で、省略すると減点対象となるため必ず行いましょう。洗い流した後はタオルでしっかりと水分を拭き取り、左手をフィンガーボールに入れてウォーターネイルケアを開始します。

【手順8】右手のプッシュバック&プッシュアップ

メタルプッシャーで甘皮処理をしている画像

メタルプッシャーの先端を軽く水に浸し、爪の根元からサイドに向かって甘皮をやさしく押し戻します。プッシュバックしながら甘皮を浮かし、根本ラインに沿って細かく押し上げます。

メタルプッシャーは爪の表面に対して、約45度を目安に適度な角度を保ち、力をかけすぎないように処理しましょう。プッシュアップの際は角度が立ちすぎると爪を傷め、寝かせすぎると甘皮を十分に押し上げられなくなります。爪の形状や皮膚の状態に合わせて微調整しながら進めることが大切です。

【手順9】右手のキューティクルクリーン

キューティクルニッパーの持ち方画像

指にガーゼを巻き、先端を軽く湿らせ、小指から順に押し上げたルースキューティクルをやさしく拭き取ります。その際ガーゼがテーブル面を引きずらないよう注意してください。小指から順に押し上げたルースキューティクルをやさしく拭き取り、必要に応じて爪裏の汚れやバリも除去します。

ニッパーで甘皮を処理している画像

次にキューティクルニッパーで硬くなった甘皮や爪周囲の角質を取り除きます。このとき、ニッパーを持つ反対の手で指をしっかり支えることが大切です。両手10本に対しキューティクルニッパーを使用していない場合は失格となります。

【手順10】左手ブラシダウン

左手をフィンガーボールから出し、右手の時同様にネイルブラシでやさしくブラシダウンし、残ったリムーバーやクリームを落とします。

清潔なタオルで水分をしっかり拭き取り、皮膚をこすり過ぎないように注意して、次の工程に備えましょう。

【手順11】左手のプッシュバック&プッシュアップ

右手と同じ工程ですが、左手は親指から順に、ガーゼを巻いた指先で浮いた甘皮やルースキューティクルをやさしく拭き取ります。必要に応じてキューティクルニッパーで硬い甘皮や角質を除去し、爪周囲を整えます。

プッシュバックとプッシュアップは必須工程です。両手10本すべてに全く行っていない場合は失格となるため、省略せず行いましょう。

【手順12】左手キューティクルクリーン

右手と同じ工程ですが、左手は親指から順に、ガーゼを巻いた指先で浮いた甘皮やルースキューティクルをやさしく拭き取ります。必要に応じてキューティクルニッパーで硬い甘皮や角質を除去し、爪周囲を整えます。

作業中に出血した場合は、コットンに消毒液を含ませて傷口に当て、親指でしっかり圧迫し続けます。出血が止まるまでは強く押さえ、完全に止血してから作業を再開しましょう。赤みが残る程度であれば減点対象ですが、出血が続くと失格のため注意が必要です。

ジェルネイル検定初級第一課題に関するよくある質問

ジェルネイル検定初級の第一課題が免除された場合のテーブルセッティングについて教えて下さい

第一課題が免除された場合のテーブルセッティングの画像

画像引用元:第 31 回 JNA ジェルネイル技能検定試験 テーブルセッティング規定 初級第 1 課題免除

ネイリスト検定3級以上を取得している人は、第1課題のネイルケアが免除されます。免除の場合、フィンガーボールやお湯、液体ソープ、ガーゼ、タオル、ネイルブラシなど、ケア工程に必要だった用具は準備不要です。そのため、テーブルセッティングはジェル施術に必要な道具だけを並べればよくなるので、通常よりもコンパクトな配置になります。

ジェルネイル検定初級の過去問や問題集はどこで購入できますか?

ジェルネイル検定初級の過去問題は販売されていません。ただし、日本ネイリスト協会(JNA)公式の教材があり、試験範囲や出題傾向の学習は可能です。JNAの公式ウェブサイトから購入可能で、籍だけでなくDVDもあります。これらはJNAの公式ウェブサイトから購入可能で、試験対策として最も確実かつ効率的です。

ジェルネイル検定初級の資格取得を目指すならアフロートネイルスクールで

ジェルネイル検定初級の第一課題は、限られた時間の中で基本技術を正確に行う力が求められます。独学でも挑戦は可能ですが、合格を確実に狙うなら、試験対策に特化したカリキュラムを持つスクールで学ぶのが効率的です。

アフロートネイルスクールでは、試験の傾向を熟知した講師が実技・筆記の両面を丁寧に指導し、短期間で合格レベルのスキル習得をサポートします。資格取得を目指す第一歩として、プロの環境で学びながらネイリストへの道を着実に進めましょう。

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この記事の監修者

神宮 麻実

神宮 麻実

アフロートネイルスクール学院長

多数のモデルや芸能人を顧客として抱え、圧倒的な支持を得るネイリスト。 度々テレビや雑誌でも特集されており、本の出版も多数。