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ネイリスト検定2級の実技手順詳細!試験概要や合格率について

ネイリスト検定2級の実技手順について解説します。ネイリスト検定2級は、3級よりも専門的な技術と正確な仕上がりが求められる試験です。ネイルケアだけでなく、チップ&ラップやネイルアートなど、限られた時間の中で高い完成度が求められます。本記事では、試験概要や合格率の他に、実技試験の各手順の流れなどを、前半・後半に分けて解説します。ネイリスト検定2級を受けようと思っている方はぜひ参考にして対策をしていきましょう。
ネイリスト検定2級とは?試験概要と合格率
ネイリスト検定2級は、サロンワークで通用する技術を確認する中級レベルの資格です。
ネイルケアやチップ&ラップ、ネイルアートなど、仕上がりの完成度が重視されます。
3級で学んだ基礎をもとに、スピーディーかつ正確に施術を行う力が求められるのが特徴で、プロを目指すうえで多くのスクールが、通過点として設定している資格です。
ネイリスト検定2級の試験概要
|
受験資格 |
ネイリスト技能検定3級の合格者 |
|---|---|
|
試験時期 |
年4回(1月・4月・7月・10月) |
|
開催場所 |
全国主要都市(札幌・盛岡・仙台・東京・名古屋・新潟・金沢・大阪・広島・高松・福岡・沖縄)※盛岡会場は春・秋の年2回のみ実施 |
|
試験内容 |
筆記試験35分・実技試験85分(前半30分、後半55分) |
|
合格ライン |
筆記は100点満点中80点以上、実技は50点満点中38点以上 |
筆記では衛生管理や爪の構造などの基礎理論を問われ、実技ではネイルケア、チップ&ラップ、アートを通して正確な工程と仕上がりが評価されます。
正しい手順を守り、衛生と安全を徹底したうえで均一に仕上げることが重視され、モデルの安全と見た目の美しさを両立できているかが合否の判断基準となります。
ネイリスト検定2級の合格率
日本ネイリスト検定試験センター(JNEC)の発表によると、2024年秋期までに開催されたネイリスト検定2級の合格率は43.54%です。
同時期の3級は85.24%で、およそ半分に下がります。
2級ではチップ&ラップやアートなどの工程が加わり、採点基準がより厳格になります。
カラーリングの色ムラや仕上がりの均一性も評価対象となり、完成度の高さが求められます。
ネイリスト検定2級実技試験の詳細
ネイリスト検定2級の実技試験は、前半と後半の2部構成です。
前半30分はネイルケアを中心に、ファイリングやキューティクルクリーンを行います。後半55分はカラーリング、チップ&ラップ、ネイルアートの実践課題で、サロンワークを想定した完成度が求められます。
2級実技試験では、A〜Dの4パターンが設定され、指定色と施術する指の組み合わせが各パターンで異なります。試験ごとにどのパターンが出題されるかは、JNEC公式サイトにて発表されるため、受験前に確認が必要です。
|
パターン |
指定色 |
チップ&ラップを行う指 |
ネイルアートを行う指 |
|---|---|---|---|
|
A |
赤 |
左手中指 |
右手中指 |
|
B |
ピンク系 |
右手中指 |
左手中指 |
|
C |
ナチュラルスキンカラー |
左手人差し指 |
右手人差し指 |
|
D |
パールホワイト |
左手薬指 |
右手薬指 |
【前半】ネイリスト検定2級実技試験の手順
ネイリスト検定2級実技試験の前半は、ネイルケアが中心です。 ここからは、手順に沿って試験前半の流れについて確認していきます。
【手順1】手指消毒

モデルと施術者の手指を、消毒液を用いた擦式清拭消毒(さっしきせいふしょうどく)で清潔にします。消毒液を直接スプレーする方法は禁止です。
【手順2】右手ファイリング

エメリーボードで右手の爪を整えます。カットスタイルはラウンド。フリーエッジは長くても5mm以下にそろえ、左右の長さのバランスを意識します。
【手順3】右手をフィンガーボールに入れる

キューティクルクリームを塗布し、フィンガーボールのお湯に右手を入れます。
【手順4】左手のファイリング
エメリーボードで左手の爪を整えます。右手と同じくカットスタイルはラウンドで、フリーエッジは5mm以下で整えます。10本の爪のバランスがそろうように仕上げましょう。
【手順5】右手のブラシダウン

フィンガーボールから右手を出し、ブラシでキューティクルリムーバーをしっかり取り除きます。取り除いた後にタオルで水分を拭き取ります。
【手順6】左手をフィンガーボールに入れる
右手のブラシダウンが終わったら、キューティクルリムーバーを塗った左手をフィンガーボールに入れます。その間に、右手の水分をタオルでしっかり拭き取りましょう。
【手順7】右手のプッシュアップ

プッシャーを使って右手の甘皮を押し上げます。力を入れすぎず、角度を一定に保ちながらやさしく行いましょう。
【手順8】右手のキューティクルクリーン

ニッパーを使用して右手の甘皮を除去します。不要な角質のみを丁寧に取り除きますが、取りすぎにも注意しましょう。必要に応じて爪裏の汚れやバリなどがあれば除去し整えます。
【手順9】左手のブラシダウン・プッシュアップ
左手をフィンガーボールから上げ、ブラシダウンを行ったあと、 水分を拭き取ります。 その後、右手同様にプッシャーで甘皮を押し上げ、爪周りを整えましょう。
【手順10】左手のキューティクルクリーン
左手も右手同様に、ニッパーで余分な甘皮を除去します。
【手順11】チェック
全ての工程が終わったら、残り時間を使って、爪全体をチェックします。 爪の形や甘皮の取り残し等があれば整えて仕上げましょう。
【後半】ネイリスト検定2級実技試験の手順
後半の実技工程では、チップ&ラップ、カラーリング、ネイルアートを行います。限られた時間内で正確な操作と仕上がりが求められるため、手順の理解と時間配分を意識することが重要です。ここからは、それぞれの工程とポイントを確認していきましょう。
【手順1】手指消毒
後半も前半と同様に、施術前に手指の消毒から行います。清潔に整え、衛生的な状態を維持しましょう。
【手順2】サンディング

チップ&ラップを施す爪のフリーエッジを1mm程度に整えたら、180グリット程度のファイルで爪の表面をサンディングします。表面の艶を落とす程度に軽く行うのがポイントです。最後にブラシでダストを軽く払います。
【手順3】プレプライマーを塗布
プレプライマーを筆に取り、爪の表面全体に薄く均一に塗布し、油分や水分を除去し、接着を安定させます。たっぷりは塗布せず、軽く一往復で十分です。
【手順4】ネイルチップの装着(チップ&ラップ側)

事前にモデルの爪に合わせて仕込んでおいたチップを装着します。使用するチップのカラーはナチュラルのみです。爪のサイズとカーブを合わせ、グルーをチップの先端につけ、中心を合わせたあと、サイドを抑えチップがずれないように抑えながら乾くのを待ちましょう。
【手順5】ネイルチップのカット(チップ&ラップ側)
チップカッターを使用して、ネイルチップをカットします。フリーエッジは5mm以下、カットスタイルはラウンドに整えます。一度にカットすると短くなりすぎることがあるため、少し長めにカットし、ファイルで微調整しましょう。
形が整ったら、チップの表面のみをファイルで削り、自爪との段差をなめらかに仕上げます。
【手順6】シルクを貼り付ける(チップ&ラップ側)

ピンセットを使用し、爪とチップの境界であるストレスポイントを覆うようにシルクを貼っていきます。シルクは爪の大きさにカットして仕込んでおきましょう。貼り付けたあと、シルクが密着するようにグルーを塗布します。
【手順7】アクティベーターを噴霧(チップ&ラップ側)

グルーを塗布した後、硬化を早めるためにアクティベーターを吹きかけます。手元から15〜20cmほど離し、距離を保ちながら全体に行き渡るよう、軽く噴霧するのがポイントです。吹きかけすぎると白化や黄ばみの原因となり、仕上がりに影響するため注意しましょう。
【手順8】ベースコートを塗布(ネイルアート側)

グルーがしっかり乾燥する間に、チップ&ラップとは反対の手にベースコートを塗布します。カラーリングではリッジフィラーの使用も認められています。
【手順9】形を整える(チップ&ラップ側)
チップ&ラップ側に爪の硬化が確認できたら、爪先にある不要なシルクを除去します。その際、ファイルを横に動かすとシルクが剥離しやすいため、縦にして削り落とすようにしましょう。表面に小さな突起物がある場合は、残したままにすると仕上がりに影響するので、ファイルで表面をならします。
【手順10】アプリケーション(チップ&ラップ側)

ネイル用レジンを使用して厚みを出し、形を整えていきます。レジンを塗布したらアクティベーターを噴霧し、硬化を確認してから再度レジンを重ねます。ハイポイントの厚みを意識しながら2〜3回繰り返し、厚み出しを行いましょう。最後に、アウトラインやフォルムを整えて仕上げます。
【手順11】カラーポリッシュの塗布1回目(ネイルアート側)

一旦ダストがつかないようにペーパーを取り替え、ネイルアートを施す指以外の爪に、指定色のポリッシュを塗布します。 アートを行う爪には、指定色以外でテーマに沿ったカラーを使用しましょう。 指定色がパールホワイトの場合を除き、パール・ラメ・メタリック系の使用は禁止です。
【手順12】ツヤだし(チップ&ラップ側)

チップ&ラップをした爪の、ダストやバリを除去したら、シャイナーで磨いてツヤを出します。
【手順13】ベースコートを塗布(チップ&ラップ側)
チップ&ラップを施した爪以外の4本に、ベースコートを塗布します。
【手順14】カラーポリッシュの塗布2回目(ネイルアート側)
ネイルプレートが透けないように、ポリッシュを2度塗りします。
【手順15】カラーポリッシュの塗布1回目(チップ&ラップ側)

チップ&ラップを施した爪以外の4本に、カラーポリッシュの1回目を塗布します。
【手順16】ネイルアート(ネイルアート側)

アクリル絵の具を使用し、指定の爪にフラットアートを施します。ラメ、ラインストーンの使用は可能です。検定ごとにテーマは変更されるため、事前に公式サイトで内容を確認しておきましょう。
【手順17】カラーポリッシュの塗布2回目(チップ&ラップ側)
チップ&ラップを施した爪側に、カラーポリッシュを塗布します。
【手順18】トップコートを塗布
チップ&ラップを施した指以外にトップコートを塗布して仕上げます。カラーやアートをひきずらないように、軽い筆圧で仕上げましょう。
【手順19】ガーゼクリーン(チップ&ラップ側)
チップ&ラップを施した爪の表面や裏側に残っているダストなどを、水を含ませたガーゼで軽く拭き取ります。エタノールで拭くとツヤが消える原因になるため、仕上げには水を含ませたガーゼが最適です。強くこすらず、丁寧に拭き取りましょう。
【手順20】チェック

残りの時間を使い、全体の仕上がりを確認します。ポリッシュのはみ出しなどがないかをチェックし、見た目を整えましょう。
ネイリスト検定2級取得を目指すならアフロートネイルスクールで
ネイリスト検定2級は、より高度な技術と正確な仕上がりが求められるため、独学では理解が難しい工程も多くなります。確実な合格を目指すなら、プロ講師から直接指導を受けられるスクール通学が近道です。アフロートネイルスクールでは、JNA認定講師が試験の流れや採点基準に沿って丁寧にサポート。実技練習を通して合格に必要な力を着実に身につけられます。効率的にステップアップしたい方は、まずは無料スクール説明会に参加してみてください。
この記事の監修者

神宮 麻実
アフロートネイルスクール学院長
多数のモデルや芸能人を顧客として抱え、圧倒的な支持を得るネイリスト。 度々テレビや雑誌でも特集されており、本の出版も多数。
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