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ネイルの長さだしの方法と爪に亀裂が入ったときの対処法を解説!
ネイルで「もっと爪に長さが欲しい」という場合、役立つのが長さだし。長さをだすことで指が細長く見えるだけでなく、施せるデザインの幅が広がります。自爪を伸ばすのが難しいという方や伸ばした爪が折れてしまった方、もっと華やかなデザインにチャレンジしたいという方に人気があります。
そこで今回は、ジェルスカルプチュア・アクリルスカルプチュア・チップオーバーレイそれぞれの長さだしの特徴とやり方をご紹介します。
長さだしをした爪に亀裂が入ってしまったときの対処法なども解説しているので、「長さだしをしたいものの、どの方法を選ぶべきか迷っている」「長さだしをして折れたり欠けたりするのが心配」という方は、ぜひご参考にしてください。
ネイルの長さだしとは?どのような人に向いている?
ネイルはある程度の長さがあったほうがきれいに見えるため、「せっかくネイルをするなら少しでも伸ばしたい」と考える方は多いでしょう。しかし、ネイルを楽しみたいのになかなか爪を伸ばすことができない、伸ばしていた爪が欠けてしまったという経験がある方もいます。そんな方におすすめなのが「長さだし」。ジェルやチップなどを使って自爪に長さをプラスする技術です。
基本的にどのような爪でも長さだしをすることはできますが、爪の状態によってはジェルやチップが密着しづらく剥がれやすくなることもあります。健康的で状態の良い爪につけた場合と比較すると、持ちが短くなってしまう可能性がある点については理解しておきましょう。少しでも長持ちさせたいという場合は、日頃のネイルケアや爪の取り扱いに気を配ることが大切です。
長さだしをすることで、爪が理想の長さまで伸びていなくても、爪の長いネイルデザインを実現することができます。ちび爪でお悩みの方や自爪が弱くて伸ばせない方、噛み癖がありなかなか伸ばせない方、派手なデザインを楽しみたい方、手指を細長く見せたい方などに向いています。また、爪を伸ばしている途中で割れてしまった場合、ほかの爪と長さを揃える目的で長さだしをする方も多くなっています。
ジェルスカルプチュアによる長さだしの特徴とやり方
ジェルスカルプチュアは、ジェルネイルに使用するジェルで長さだしをする方法です。こちらでは、ジェルによる長さだしの特徴と必要な道具、やり方を解説します。
ジェルスカルプチュアの特徴
ジェルスカルプチュアとは、アクリル系樹脂でできたジェルを爪に乗せて、ライトに当てて硬化させる方法です。ツヤがあり丸みのある仕上がりになります。ジェルスカルプチュアはライトに当てるまでジェルが固まらないため、時間をかけて形成することができるのが特徴です。
また、ジェルにはハードとソフトがあります。ソフトは柔らかくて爪に優しいですが、ジェルが流れてしまいやすく形成が難しい傾向にあります。一方、ハードは硬く丈夫なので使用感はアクリルスカルプチュアに似ています。
基本的に、ジェルスカルプチュアによる長さだしは、もともと自爪が長く少しだけ長さをプラスしたいという方や、長さだしをしたいけれどダメージが気になるという方に向いています。
ジェルスカルプチュアによる長さだしに必要な道具
ジェルスカルプチュアで長さだしをする場合は、以下の道具が必要になります。
・ネイルフォーム
・ネイルファイル
・UVライトまたはLEDライト
・ベースジェル
・クリアジェル
・コットン
・消毒用エタノール
・ジェル用の筆
ジェルスカルプチュアによる長さだしのやり方
ジェルスカルプチュアによる長さだしのやり方は以下の通りです。
1.フォームの準備
フォーム中心のシールを外して下から指を通し、爪の裏側に合わせて貼り付けます。
その際、フォームは自爪のカーブにしっかり沿うように、隙間なく貼り付けましょう。
万が一自爪とフォームの間に隙間ができてしまうと、長さだしのジェルが隙間に流れてしまいます。
2.ジェルの塗布
自爪にベースジェルを塗布して硬化したあと、自爪先端から希望の長さ・形に合わせてクリアジェルを塗り、仮硬化させます。このとき、自爪の端までジェルがしっかりと塗れているか確認してください。
その後、自爪の根元から長さだしをしたジェルの先端まで再度ジェルを重ねて、段差がなくなれば硬化させます。好みの厚さになるまでジェルを重ねて硬化させても問題ありません。
3.爪を整える
フォームをゆっくりと外して未硬化ジェルを拭き取ったら、エメリーボードやファイルを使って爪の形をきれいに整えていきましょう。ダストブラシでカスを払って、再度ジェルを塗って硬化させればジェルスカルプチュアによる長さだしの完成です。
アクリルスカルプチュアによる長さだしの特徴とやり方
アクリルスカルプチュアは非常に強度が高く、長さだしに向いている方法です。こちらでは、アクリルスカルプチュアによる長さだしの特徴と必要な道具、やり方を解説します。
アクリルスカルプチュアの特徴
アクリルリキッドとアクリルパウダーを合わせたものを自爪に塗り、自然硬化させて長さをだす方法です。アクリルリキッドとアクリルパウダーを混ぜることで化学反応が起こり、塗布から3〜4分程度で固まります。
また、アクリルスカルプチュアはジェルスカルプチュアと比較すると硬さがあり丈夫なため、きれいな長い爪の形成がしやすいのが特徴です。強度があるので1cm以上の長さだしも叶います。
しかし、施術の際には目の粗いファイルで爪の表面を削らなくてはならないため、どうしても自爪が傷んでしまうという点と、硬化速度が早いためスピーディーに形成する必要がある点には注意が必要です。
アクリルスカルプチュアは、自爪は短いものの長さのあるデザインがしたいという方や、しっかりと長さをだしつつ耐久性にこだわりたいという方に向いています。
アクリルスカルプチュアによる長さだしに必要な道具
アクリルスカルプチュアで長さだしをする場合は、以下の道具が必要になります。
・ネイルファイル
・アクリルスカルプチュア用のネイルフォーム
・アクリルリキッド
・アクリルパウダー
・プライマー
・アクリルスカルプチュア用の筆
・ダッペンディッシュ
・消毒用エタノール
アクリルスカルプチュアによる長さだしのやり方
アクリルスカルプチュアによる長さだしのやり方は以下の通りです。
1.爪表面に軽く傷をつける
アクリルと爪が接着しやすくなるよう、ファイルで爪表面に軽く傷を付けます。
その後はしっかりと削りカスを払って、消毒用エタノールなどを含ませたシートなどで表面を拭き取りましょう。
2.フォームの準備
ジェルスカルプチュアと同様、長さをだしたい部分には土台となるフォーム(シール)を貼り付けます。フォーム中心のシールを外して下から指を通し、自爪とフォームの間に隙間ができないように自爪の裏側からカーブに沿うように貼ってください。
3.プライマーの塗布
自爪とアクリルの接着を良くするために、自爪にプライマーを塗布します。塗りすぎや肌への付着に注意してください。
4.アクリルボール(ミクスチュア)をつくる
アクリルリキッドとアクリルパウダーを混ぜたアクリルボール(ミクスチュア)をつくります。
ガラス容器(ダッペンディッシュ)へ移したアクリルリキッドを筆に染み込ませて、その後アクリルパウダーを付けるとアクリルボール(ミクスチュア)ができます。
5.塗布して形成
アクリルボール(ミクスチュア)を自爪とフォームの境目に乗せます。アクリルボール(ミクスチュア)を筆で押し付けるようにしてフォーム部分へ薄く広げて、形を整えていきましょう。長さだしの部分の形が整ってきたら、新たなアクリルボール(ミクスチュア)を筆に取り、自爪のほうに伸ばして全体を一体化させます。塗布から3〜4分程度で固まるため、なるべく早く仕上げるのがポイントです。
6.形を整える
アクリルが完全に硬化したら、フォームを外して形を整えていきます。爪先を指で優しく押して、理想のカーブをつくりましょう。強く押しすぎるとネイルが浮いてきたり、自爪がダメージを受けたりする原因となるため、優しく行うのがポイントです。
その後、厚みや長さ、形をファイルで整えていきます。ツヤとなめらかさを出すために、仕上げに表面を磨くと良いでしょう。
チップオーバーレイによる長さだしの特徴とやり方
チップオーバーレイはネイルチップを使った長さだしの方法です。長さだしの方法としては、チップオーバーレイが最も手軽です。こちらでは、チップオーバーレイによる長さだしの特徴と必要な道具、やり方を解説します。
チップオーバーレイの特徴
自爪の先端にハーフチップを接着させて長さをだす方法です。チップを使うことでジェルスカルプチュアやアクリルスカルプチュアよりも比較的簡単に長さをだすことができますが、グルー(ネイル専用の接着剤)で付けるためやや耐久性は劣る傾向にあります。
また、自爪とチップの段差を埋めるために、その上からジェルやアクリルを塗ってデザインしていきます。チップオーバーレイでの長さだしは、施術時間を短縮したいという方や深爪でジェルやアクリルでの長さだしを断られてしまった方などに向いています。
チップオーバーレイによる長さだしに必要な道具
チップオーバーレイで長さだしをする場合は、以下の道具が必要になります。
・ネイルファイル
・ハーフチップ
・チップ用のグルー
・ネイルニッパーまたはチップ用のハサミ
・ジェルまたはアクリル
・コットン
・消毒用エタノール
チップオーバーレイによる長さだしのやり方
チップオーバーレイによる長さだしのやり方は以下の通りです。
1.自爪の長さ・表面を整える
まずは、ファイルで自爪の長さと表面の凹凸を整えましょう。
2.自爪のサイズに合ったチップをえらぶ
チップはさまざまなサイズのものがあるので、それぞれの爪に合ったサイズを選びます。
どうしてもぴったりのサイズが見つからない場合は、少し大きめのものを選んでファイルで削りましょう。小さめのものを選ぶと、すぐに剥がれてしまう原因になります。
3.専用グルーでチップを接着
サイズを合わせたチップを、専用のグルーで接着します。
グルーによって硬化時間が異なるため、あらかじめ時間を確認しておき、完全に固まるまで触らないようにしましょう。
4.チップを希望の長さになるようカット
グルーが完全に乾いたら、ある程度の長さになるまでハサミまたはネイルニッパーでチップをカットします。その後、ファイルで形と長さをきれいに整えていきましょう。
5.ファイルで表面を整えてジェルまたはアクリルを塗布後、硬化させる
自爪とチップの段差をファイルで削り整えていきます。できるだけなめらかにするのがポイントです。
その後、ベースジェルやアクリルを塗って表面をさらに整えていきます。
6.ファイルで再度表面を整える
ベースジェルやアクリルを塗布して硬化させたあと、再度ファイルで表面を整えていきます。
きれいになればカラージェルを塗布してもOKです。
ネイルサロンで長さだしするときのポイント
長さだしはどの方法でも高度な技術が必要になります。自爪の状態や理想の仕上がりによっても適した方法は異なるため、まずは信頼できるネイリストへ相談してみましょう。これまでネイルをしておらず信頼できるネイリストがいないという場合は、施術メニューに長さだしがあるサロンを選ぶことをおすすめします。ネイルサロンによって対応できる方法や長さが異なる場合もあるので、事前にどの方法でどれくらいの長さに対応できるのか確認しておくことも大切です。
また、メニューに長さだしがないネイルサロンが下手というわけではありません。メニューに載せていないだけという可能性もあります。
行きつけのネイルサロンで施術してもらうのが理想ですが、もし行きつけのネイルサロンが長さだしに対応していないという場合はほかのネイルサロンに行くことになるでしょう。その際は、口コミなどで対応力や技術力についてチェックしておくと安心です。
長さだしをした爪が伸びてきたら?
ネイルは通常4週間程度持つため、その間に爪が伸びてきます。爪が伸びてくると、「長くなった分爪が邪魔になってきた」と思う方は多いでしょう。
とくに長さだしをしている場合、伸びすぎると指先が使いにくくなり日常生活がしづらくなることもあります。
爪が長くて邪魔だと感じたらネイルサロンへ行くことを推奨しますが、忙しくてネイルサロンへ行く時間が取れないという場合はネイルファイルを使って自分で長さ調節を行うのがおすすめです。このとき、爪切りは使わず必ずネイルファイルを使うようにしましょう。爪切りは爪や周辺の皮膚へ与えるダメージが大きく、爪の状態によっては割れてしまうこともあります。
もしジェルが浮いている場合は、セルフで削るとネイルが浮いたり剥がれたりするだけでなく、自爪の折れ・欠けの原因となります。爪への負担を軽減するためにも自分で削るのは避けて、なるべく早くネイルサロンでオフしてもらいましょう。例え施術から4週間が経過していなくても、ジェルが浮いている場合はオフのタイミングといえます。
長さだしをした爪が伸びてきた場合は、爪やネイルの状態に合わせて対処法を変えることが大切です。
長さだしをしたら折れやすい?亀裂が入ったときの対処法
長さだしをすると、その分どうしても折れやすくなります。
実際に、手をぶつけたり洋服に引っ掛けたりしただけで亀裂が入ってしまった経験があるという方は多いでしょう。亀裂が入ったままにしておくと、肌に触れたときに傷がついてしまう可能性があるだけでなく、さらに亀裂がひどくなり出血してしまう恐れもあります。
もし亀裂が入っても正しく対処できるよう、その方法を覚えておきましょう。
亀裂が入ったときの対処法としては、ネイルサロンで補強してもらう方法とセルフで補強する方法の2パターンあります。
ネイルサロンで補強してもらう
ネイルサロンではデザインを施すだけでなく、亀裂が入った爪の補強も行っています。
1本亀裂が入っただけでネイルサロンに行くのは申し訳ないと考える方もいますが、放っておいたり間違った方法で補強したりするよりもネイルサロンで補強してもらったほうが安心です。
プロに爪の状態を確認してもらい、爪の状態に合った方法で補強してもらいましょう。
施術方法はネイルサロンによって異なりますが、亀裂が入った箇所にシルクを貼って補強するシルクラップや、スカルプチュアを使った方法が一般的です。
セルフで補強する
亀裂の程度によってはセルフで補強したいと考える方もいるでしょう。最も良いのはネイルサロンで補強してもらう方法ですが、忙しいとなかなか足を運ぶことができません。間違った補強で爪にダメージを与えてしまわないためにも、正しい方法をチェックしておきましょう。
セルフで補強する場合、グルーを使用します。
1.亀裂にグルー(接着剤)を塗る
まずは亀裂が入った箇所にグルーを塗りましょう。
亀裂が小さい場合は、グルーを塗って、その上からジェルネイルやトップコートを重ねるだけである程度補強することができます。
もし亀裂が大きい場合は、グルーだけでは強度が足りないため、そのあとにティッシュやシルクを亀裂に乗せましょう。深い位置にまで亀裂が及んでいて痛みがあるという場合は、一度絆創膏を貼って痛みが引くのを待つようにしてください。
2.ティッシュやシルクを亀裂に乗せる
亀裂が入った箇所にグルーを塗ったら、小さく切ったティッシュやシルクを亀裂の上に乗せます。そのあと、もう一度グルーを塗って補強します。ティッシュやシルクを挟むことで、より頑丈に補強することができます。
3.トップコートを塗る
仕上げとしてジェルネイルやトップコートを塗りましょう。トップコートよりもジェルネイルのほうが強度はあるため、心配な場合はジェルネイルを使用することをおすすめします。
長さだしをした爪に亀裂が入った場合の対処法を覚えておくことも大切ですが、伸びてきた爪がすぐに折れてしまわないようふだんから爪を強くするためのケアも重要です。爪が乾燥したり栄養不足になったりすると爪は割れやすくなるため、ネイルオイルで丁寧に保湿することを心掛けましょう。また、洗い物や掃除の際はゴム手袋を着けて爪を保護する、爪先を使った作業はしないということも意識してください。
ネイルの長さだしでさまざまなアレンジを楽しもう!
自爪が短いとデザインのバリエーションも限られてきてしまいます。しかし、長さだしをすることでもっとたくさんのネイルデザインを楽しむことができるのです。長さだしの方法には、ジェルスカルプチュアとアクリルスカルプチュア、チップオーバーレイの3種類があり、それぞれ強度や自爪への影響、施術時間などが異なるため、自分に合った方法で楽しみましょう。
また、長さだしをすると、爪が伸びてきたときに長さがですぎて気になることがあります。その長さによっては日常生活に影響が及んだり、ちょっとした衝撃で亀裂が入ったりすることも。亀裂が入らないうちに長さを整えることが大切ですが、もしネイルサロンへ行く前に亀裂が入ってしまった場合は、今回ご紹介した対処法をお試しください。
セルフネイルを楽しむなかで、「もっと上手くなりたい」「ジェルでは限界があるためアクリルに挑戦したい」とお考えでしたら、ネイルスクールに通うのがおすすめです。
この記事の監修者
神宮 麻実
アフロートネイルスクール学院長
多数のモデルや芸能人を顧客として抱え、圧倒的な支持を得るネイリスト。 度々テレビや雑誌でも特集されており、本の出版も多数。
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