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ジェルネイル検定中級第一課題の手順と合格するためのポイントについて解説

ジェルネイル検定中級の実技手順は、第一課題と第二課題に分かれて進行します。第一課題ではネイルケアとカラーリングを行い、基礎技術の正確さを評価。第二課題ではジェルオフ、ジェルグラデーション、ジェルイクステンション、ジェルフレンチカラーリングに取り組み、表現力や応用力が試されます。いずれの課題も時間管理を含めた総合的なスキルが求められる内容です。
本記事では、第一課題・第二課題で必要な用具・用材をはじめ、検定の手順や各セクションで気をつけたいポイントを解説します。実技手順の内容を知りたい人はぜひ参考にしてください。
ジェルネイル検定中級の試験概要
|
項目 |
内容 |
|---|---|
|
受験資格 |
JNAジェルネイル技能検定試験・初級合格者 |
|
受験料 |
13,200円(税込) |
|
試験日程 |
年2回(6月・12月) |
|
試験内容 |
実技試験(第一課題・第二課題) |
|
合格基準 |
筆記試験:100点満点中80点以上 |
|
合格率 |
非公開 |
|
免除制度 |
有り |
ジェルネイル検定中級は、ジェルネイル技能検定試験初級に合格した人のみ受験可能な検定です。合格率は公式に公表されていませんが、一般的には60%前後といわれており、資格を取得すればキャリアにおいて大きな強みにもなります。
ジェルネイル検定中級の実技試験の流れ
ジェルネイル検定中級の実技試験は、次のステップで進みます。
事前審査(10分):テーブルセッティングや衛生管理、用具の準備状況を確認し、正しい衛生知識と準備力が求められます。
↓
第一課題(30分):ネイルケアとカラーリングを行い、基本技術の正確さや仕上がりの美しさを評価します。第一課題では左手5本を使用します。左手5本は試験1週間前からファイルやキューティクルケアなどの手入れを行わない状態で準備しておく必要があります。
↓
第二課題(75分):ジェルグラデーションとアートに取り組み、表現力や応用技術、時間配分の管理までを総合的にチェックします。第二課題では右手5本を使用します。モデルの右手は事前にケアを済ませ、中指1本にピンクのカラージェルでジェルグラデーションを施しておくことが指定されています。
試験全体の詳細については関連記事をご覧ください。
>>>併せて読みたい!【2025年版】変更された試験内容に完全対応!ジェルネイル検定中級に合格するためのポイントや試験内容を徹底解説
ジェルネイル検定中級|実技試験手順・第一課題「ネイルケア・カラーリング(30分)」
第一課題は、30分間で左手のみを対象に行う流れになります。
第一課題のスケジュールの大きな流れは以下の通りです。 手指消毒 → ファイリング → キューティクルクリーン → ベースコート → 赤のポリッシュ2度塗り → トップコート → 確認・修正
第一課題では、ネイルケアからカラーリングまでを、一貫して正確に施術できるかが審査のポイントです。ファイリングでは長さや形の不揃いを整え、キューティクルクリーンでは爪まわりをすっきり仕上げることが求められます。カラーリングではムラやはみ出しのない丁寧な二度塗りがチェックされ、仕上げのトップコートで仕上げて完成です。
ここからは、第一課題の具体的な手順を解説します。流れを理解しながら細部のチェックポイントを押さえていきましょう。
【手順1】手指消毒
まず、施術者とハンドモデル双方の手指消毒を行います。 コットンに消毒液を含ませ、自分の手のひらから手の甲、指の間、指先まで丁寧に拭き取ります。続いて新しいコットンを使い、モデルの両手も同じように消毒しましょう。
消毒方法は擦式清拭消毒(さっしきせいふしょうどく)が基本。直接スプレーを吹きかけることは禁止です。消毒は不適切だと、減点対象にもなるため丁寧に行いましょう。
【手順2】左手のファイリング

第一課題では左手のみを対象に施術を進めます。その最初の工程となるファイリングでは、爪の長さと形を整えると同時に、統一感のある仕上がりにすることが求められます。
形はラウンドスタイルが指定され、5本を左右対称に整えることが重要。エメリーボードは軽く持ち、往復がけはせずに一方向に動かす基本スタイルは守りましょう。
ファイルが皮膚に触れないよう注意し、ダストはブラシで除去します。左右対称で丸みのあるラウンドスタイルが審査の基準となります。
また、ジェルネイル検定初級・第一課題と同じく、ナチュラルネイルへのウォッシャブルファイルの使用は減点対象です。
【手順3】キューティクルリムーバー(またはクリーム)を使用
ファイリングが終わったら、キューティクルまわりを柔らかくするために、モデルの左手の爪周囲にキューティクルリムーバーまたはクリームを塗布します。
リムーバーは甘皮を浮かせて処理をしやすくするため、適量を守り、甘皮全体にしっかり行き渡らせることで、この後のプッシュバックやキューティクルケアがスムーズです。 施術者の指にリムーバーがついた場合は、コットンなどで整えてから次に進みましょう。
【手順4】フィンガーボールに入れる
モデルの左手を液体ソープとお湯が入ったフィンガーボールに浸し、爪まわりを柔らかく整える準備をします。ぬるめのお湯に指先を入れることで角質がやわらぎ、この後のプッシュバックやキューティクルケアがより安全かつスムーズに進められます。
お湯の温度は心地よく感じる程度が目安です。セッティング時に、やや熱めのお湯で準備しておくと、使用時には適温になりやすく安心です。冷たすぎると甘皮が十分に柔らかくならないため、温度管理には十分に注意しましょう。
【手順5】ブラシダウン
フィンガーボールから左手を上げたら、爪や指まわりをブラシで丁寧に払います。摩擦を避けるため、ブラシは軽く当てて一方向に優しく動かすのが基本です。
余分な油分や汚れが残っていると後のプッシュバックやキューティクルケアに影響するため、ここで確実に整えます。なお、ブラシダウンを行わないと減点対象になるので注意しましょう。
【手順6】プッシュバック&プッシュアップ

キューティクルリムーバーで柔らかくした甘皮を、メタルプッシャーを用いて、プッシュバックします。プッシャーは摩擦を和らげるため必ず水で湿らせ、操作する手の小指をモデルの手に軽く支えて安定させましょう。
プッシャーを爪表面に当ててルースキューティクルを浮かせたら、プッシュアップを行い、ルースキューティクルをしっかり処理します。無理に押し込むと爪や皮膚を傷める原因になるため、角度を意識して丁寧に進めましょう。左手5本すべてに全くプッシュバック&プッシュアップを行っていない場合は失格となります。
【手順7】キューティクルクリーン

プッシュアップで浮かせたルースキューティクルを、ガーゼを巻いた親指で拭き取り、爪まわりを整えます。続いてキューティクルニッパーを使用し、爪横の角質や不要な甘皮をカットします。キューティクルニッパーを使用しない場合は失格となるため、5本しっかり処理をしましょう。刃先は大きく開かず、もう一方の手で支えて安定させます。
角度が立ちすぎたり跳ね上げるように動かすと、爪や皮膚を傷め、仕上がり不良として減点の対象になるので注意しましょう。甘皮を無理に切りすぎないことも重要で、自然で清潔感のある仕上がりを目指すことが評価につながります。モデルの指を出血させないよう、慎重に行いましょう。
【手順8】油分除去
左手の爪にプレプライマーを塗布し、油分をしっかり除去します。油分が残っているとベースコートやカラーの定着が悪くなるので、この工程は必ず行いましょう。
【手順9】ベースコートを塗る

左手5本の爪にベースコートを均一に塗布します。筆にベースコートを適量取り、エッジから爪の中央、両サイドの順番で塗っていき、キューティクルラインを整えることを意識しながら塗布していきます。甘皮やサイドに流れないよう塗布量と筆圧を調整し、均一でムラのない仕上がりを心がけましょう。
【手順10】カラーポリッシュを塗る(1回目)

左手5本の爪にカラーポリッシュを薄く均一に塗布します。まずモデルの手を返してエッジに軽く色をのせてから手を戻し、爪表面を塗っていきます。

塗布の順序は中央から左、右の3ストロークが基本です。筆圧を強くかけずに軽く動かすとムラになりにくく仕上がります。ポリッシュは薄めに塗布することがポイントで、一度目はあくまでラインを整えるイメージ。甘皮やサイドにはみ出さないように塗布量を調整し、安定した姿勢で丁寧に進めましょう。
【手順11】カラーポリッシュを塗る(2回目)
1回目に塗布したカラーを崩さないように、同じ要領で2度目を薄く重ねます。筆を爪表面に優しくのせ、軽いタッチで中央、左、右の順にストロークしましょう。
ポリッシュが皮膚や甘皮まわりにはみ出した場合は、ウッドスティックで取り除くと仕上がりがきれいになります。2回目のカラーリングは、1回目よりやや多めにポリッシュを取り、均一な発色になるようスピーディーに仕上げましょう。
【手順12】トップコートを塗る

仕上げにトップコートを塗布します。エッジに塗った後は、爪表面を中央から両サイドへと均一に塗布します。筆圧はできるだけ軽く保ち、カラーを削ってしまわないように注意しましょう。
【手順13】確認、修正
左手5本すべてにトップコートを塗布したら、表面の光沢やムラを確認し、仕上がりが均一になっているかをチェックします。はみ出しがある場合は、ウッドスティックで整えてきれいに仕上げましょう。
よくある質問
ジェルネイル検定中級は独学で合格可能ですか?
ジェルネイル検定中級は、独学で合格を目指すことも可能です。基礎的な技術や知識はテキストや動画を活用し、自宅での練習を重ねれば習得できます。ただし、実技では細かな技術の精度や試験時間内でのスピードも評価されるため、自己流では気づきにくいクセや不安が残る場合もあります。効率よく合格を目指したい人や、将来サロンワークで即戦力を目指す人は、プロの技を直接学べる、ネイルスクールに通うのがおすすめです。
難易度や具体的な勉強法については関連記事もあわせてご覧ください。
>>>併せて読みたい!ネイルの資格は独学でも取得できる?資格の種類や勉強方法をご紹介
ジェルネイル検定中級の第一課題が免除になる条件はなんですか?
ジェルネイル検定中級では「JNAネイリスト技能検定国際試験2級」または「ネイリスト技能検定試験(JNEC主催)の2級以上」の取得者は、実技試験の第1課題が免除されます。これらの資格を持つ受験者は、第2課題から試験を始められます。
ジェルネイル検定中級の勉強をするならアフロートネイルスクールで
ジェルネイル検定中級は、初級に合格していれば受験できるため独学も可能ですが、内容はさらに高度になるため、合格率を高めたいなら専門的な指導を受けるのが近道です。アフロートネイルスクールでは、一人ひとりの課題を見極めた上で、試験に直結する技術を丁寧に指導します。
各検定は、JNA認定校だからこそ自校で試験が可能。慣れた環境で本番に臨めるのもスクールで学ぶ安心材料のひとつです。検定に特化したコースもあるので、中級合格を本気で目指すなら、ぜひアフロートネイルスクールをチェックしてみてください。
この記事の監修者

神宮 麻実
アフロートネイルスクール学院長
多数のモデルや芸能人を顧客として抱え、圧倒的な支持を得るネイリスト。 度々テレビや雑誌でも特集されており、本の出版も多数。
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