ネイル検定や就職、ホームサロン開業や、今のネイルのトレンドまで幅広く配信!
ネイルのフィルインとは?メリット・デメリットや施術方法を解説

ジェルネイルといえばネイルサロンで人気の定番メニューですが、ジェルオフの都度爪を削ることになるため、自爪への負担が気になるという方も増えています。そこで、自爪への負担が気になる方におすすめなのが「フィルイン」です。フィルインは自爪を削らないため、爪が薄くなったりひび破れたりするのを防げます。
本記事では通常のジェルオフとパラジェルとの違いやフィルインのメリット・デメリット、フィルインが向いている人の特徴、正しいフィルインの実施方法をご紹介します。
ネイリストとして技術力をアップさせるためにフィルインを習得したいという方は、まずはこの記事をご参考にしてみてください。
フィルインとは

冒頭でもお伝えした通り、フィルインとは自爪を削らない技法です。ベースジェルを残したまま新しいジェルを重ねるので、自爪へのダメージを防げます。これにより、自爪が薄くなったりひび割れたりするのを低減できます。また、フィルインを行うことでネイルの持ちが良くなるほか、おやすみ期間を設けることなくネイルを楽しめます。
通常のジェルオフとフィルインの違い

通常のジェルネイルの施術では、ジェルを自爪としっかり密着させるために、爪の表面をファイルでサンディングし、その上からジェルネイルを塗っていきます。付け替えの際にはリムーバー(アセトン)を用いてネイルをオフし、さらに爪の表面をサンディングして、ジェルネイルを塗ります。
デザインを変えるたびに爪の表面を削っていくため、複数回繰り返すことで徐々に爪が薄くなってしまうでしょう。これにより、爪先が割れたり、UVライトが熱く感じられたり、リムーバーが染みたりとトラブルが起こりやすくなります。
一方、フィルインをする際には、はじめに専用のベースジェルを使ってしっかりと土台づくりを行います。付け替えの際にはリムーバーを使用することなくジェルオフができます。またベースジェルごと完全に削り取るのではなく、一層だけ残し、その上から新しいジェルネイルを乗せていくため、フィルインであれば自爪に負担をかけることなく、ジェルネイルを長く楽しむことができるのです。
パラジェルとフィルインの違い
パラジェルとは、ジェルネイルの一種です。パラジェルはサンディングを行わずに、ベースジェルを塗ります。ネイルを落とすときは、上層のカラージェルまでサンディングし、ベースジェルはリムーバーで溶かしてオフします。
一方、フィルインはベースジェルを残すため、サンディングを行わないことに加え、ネイルを落とすときのリムーバーも使用しません。
どちらも爪への負担が少ないという点は共通していますが、パラジェルはベースジェルを落とすときにリムーバーを使用するので、爪へのダメージが全くないとはいえません。
フィルインのメリット

フィルインのメリットとしては、「自爪が薄くならない」「爪など身体への負担が少ない」「剥がれにくく持ちが良い」「ネイルをおやすみせずに済む」「爪の長さが維持できる」などが挙げられます。
自爪が薄くならない
先述した通り、フィルインは通常のジェルネイルのように爪を削り取ることはありません。そのため、爪へのダメージを抑えられ、自爪が薄くなるのを防げます。自爪の強度が保たれることで衝撃によって欠けたり割れたりする心配が少なくなり、日常生活も過ごしやすくなるでしょう。
爪など身体への負担が少ない
従来のジェルネイルは、リムーバーで完全にオフする必要があり、その過程で爪表面が削られるため、ダメージが蓄積しやすい傾向があります。
その点、フィルインでは既存のベースジェルを残し、その上に新しいジェルを重ねて整えるため、爪を削らずに済みます。また、リムーバーの使用を減らすことで、爪や皮膚への刺激を抑えることが可能です。爪など身体への負担が少なくなるため、長期にわたってネイルを楽しむことができます。
剥がれにくく持ちが良い
通常のジェルネイルは、リムーバーでオフする際に爪の表面を削ることがあり、その後のジェルの密着が弱くなることがあります。しかし、フィルインでは既存のベースジェルを残し、その上から新たにジェルを塗り足すため、爪の表面を傷つけず、ベースジェルが爪とジェル全体の密着を保ちます。この方法により、剥がれやすい角や先端部分も安定し、ネイルの持ちが良くなります。
ネイルをおやすみせずに済む
ジェルネイルをオフするときは、自爪を削りながら落としていくため、自爪へのダメージを避けられません。そのため、ジェルネイルを長期にわたって装着している方は、健康的な爪を取り戻すためにネイルをおやすみする期間を設ける必要があります。その点、フィルインは自爪の上のベースジェルを一層残してネイルを変えるので自爪が薄くなりにくく、休止期間を設けずにネイルを年中楽しむことができます。
爪の長さが維持できる
ジェルネイルは施術を繰り返す過程で自爪が薄く弱くなっていくため、爪を伸ばす過程で欠けたり折れたりするリスクがあります。その結果、爪を短くせざるを得ないケースも少なくありません。
しかし、フィルインはベースジェルを残して新しいジェルを重ねるため、爪表面の削りが最小限に抑えられ、爪の厚みや強度が保たれます。これにより、爪が割れるリスクを軽減し、理想の長さをキープすることが可能です。
フィルインのデメリット

自爪へのダメージが最小限になり、剥がれにくいなどのメリットばかりだと思われがちなフィルインですが、少なからずデメリットも存在します。通常のジェルネイルからフィルインにする場合は、メリットだけでなくデメリットについても把握しておくことが大切です。
フィルインのデメリットは、「サロンによって料金や施術方法に差がある」「ベースジェルのメンテナンスは必要」「違和感を覚える可能性がある」「自分ではオフできない」などが挙げられます。
サロンにより料金や施術方法に差がある
フィルインは、技術や知識が求められる特殊な施術方法なので、一般的なジェルネイル施術よりも技術料が加算される場合が多く、コスト面での負担が増える可能性があります。
また、サロンごとに使用するジェルの種類や施術の手順が異なることにより、仕上がりや持ちの良さにばらつきが生じることもあるでしょう。
なお、すべてのサロンがフィルインを行えるわけではありません。対応可能なサロンを探す必要があり、選択肢が限られる場合があります。
ベースジェルのメンテナンスは必要
フィルインによるネイルを持続させるためには、ベースジェルが剥がれるのを防ぐために、3〜4週間ごとにベースジェルを付け替える必要があります。もしメンテナンスをせずに放置した場合、根元が伸びることでベースジェルが剥がれやすくなり、フィルインができなくなる可能性があります。
グリーンネイルのリスクがある
ベースジェルが浮いたままだと、グリーンネイルと呼ばれる爪トラブルの原因にもなります。グリーンネイルとは、爪が緑に変色する症状のことです。緑膿菌(りょくのうきん)と呼ばれる細菌・バクテリアの一種が原因でグリーンネイルを引き起こしてしまうのですが、この緑膿菌は自然環境中に広く存在し、皮膚や爪に付着することもある常在菌の一種です。
爪のお手入れを怠ると繁殖し、グリーンネイルを招きます。
グリーンネイルは重度になると爪の表面が深緑色になり、ネイルファイルで削ってもとれません。また、放置すると爪の割れや剥がれが発生し、膿や臭いが生じることもあります。中度からは専門の医療機関で治療をしていく必要があるため、グリーンネイルを防ぎ耐久性を持続させるためにも、定期的なメンテナンスが大切です。定期的に付け替えることは、ネイルの美しさを保つことにもつながります。
なお、グリーンネイルについては以下の記事で詳しくご紹介しているので、併せて参考にしてみてください。
>>>併せて読みたい!グリーンネイルとはどんな状態?気になる原因・治し方・予防法を解説!
違和感を覚える可能性がある
フィルインでは既存のベースジェルを残したまま新たなジェルを重ねるため、厚みが出やすい場合があります。この厚みが仕上がりの見た目や触感に影響し、普段のネイルよりも違和感を感じることがあるかもしれません。
また、爪の形状や元々の厚みによっては、仕上がりが不自然に見えることもあるため、個人の好みに合わない場合もあります。さらに、施術中に既存のジェルと新しいジェルがしっかりと馴染まない場合、フィルイン部分が目立つことがあり、それが気になる方もいるようです。
自分ではオフできない
フィルインに使用されているベースジェルは、一般的なジェルよりも爪とジェルをしっかりと密着させます。そのため、オフには専用のマシンと高い技術力が必要です。もし、通常のジェルネイルのように自分でオフした場合、自爪の表面が一緒に剥がれるなどのリスクを伴います。フィルインで施したネイルをオフする場合は、必ずネイルサロンで対応してもらう必要があります。
なお、ジェルネイルよりも強度があるとされているスカルプネイルのメリット・デメリットなどについては以下の記事で詳しくご紹介しています。ジェルネイルとスカルプネイル、フィルインを比較したい方は、ぜひご参考にしてみてください。
>>>併せて読みたい!スカルプネイルとはどんなネイル?ジェルネイルとの違いやメリット・デメリットを解説
フィルインはこんな方に向いている

これまで説明してきた通り、フィルインは爪への負担を軽くする効果が期待できます。次に挙げる3つの項目に当てはまる方には、とくに向いているといえるでしょう。興味のある方は普段通っているネイルサロンでフィルインができるかどうか確認してみてください。
爪が薄い人
フィルインは、爪が薄くてダメージを受けやすい方に特に向いている施術方法です。通常のジェルネイルでは、リムーバーや削りによって爪の表面が傷つき、薄い爪にさらなる負担がかかることがあります。
一方、フィルインは既存のベースジェルを残し、その上に新しいジェルを重ねるため、爪を削る必要がほとんどありません。この方法により、爪へのダメージを最小限に抑えることができ、薄い爪でも健康的な状態を保ちながらネイルを楽しめます。
また、フィルインによってベースジェルが爪を保護する役割を果たすため、爪が割れるリスクも軽減されます。爪が弱い方や薄い爪を気にせずネイルを続けたい方に、フィルインは最適な選択肢といえます。
爪が乾燥しやすい人
乾燥しやすい爪は割れやすく、ジェルネイルを続けることでさらに負担がかかる場合があります。しかし、フィルインでは既存のベースジェルを残したまま施術を行うため、爪の表面を削る工程が最小限に抑えられ、ダメージが軽減されます。
また、ジェルが爪を保護する役割を果たし、乾燥から守る効果が期待できます。さらに、リムーバーを使用しないため、薬剤による爪や爪周りの乾燥を防ぐことができ、健康な爪を保ちながらネイルを楽しめます。
ネイルを長持ちさせたい人
通常のジェルネイルでは、リムーバーでオフする際に爪の表面が削られたり、密着力が弱まることで剥がれやすくなることがあります。これにより、ジェルネイルの持ちは一般的に4週間程度とされています。
しかし、フィルインではベースジェルを残したまま施術を行うため、爪へのダメージが少なく、ジェルの密着度を高めることができます。この方法により、ネイルの剥がれや浮きを防ぎ、美しい仕上がりを長期間維持することが可能です。
フィルインのやり方

続いて、フィルインの施術手順をご紹介します。フィルインは高度な技術を必要とするため、基本的に技術力の高いネイルサロンでしか施術を行っていません。工程としては次の通りです。
1. ジェルネイルの表面を削る
まずはネイルマシンやネイルファイルを使って、現在状付けているジェルネイルの表面を削り取ります。削りすぎると自爪にダメージを与えてしまう恐れがあるため、慎重にトップジェルとカラージェルのみを削っていきます。ベースジェル一層分だけを残したら、ブラシでダストを払いましょう。
爪があまりにも長い場合は、このタイミングで切っておくと良いでしょう。
2. プレパレーションを行う
ベースジェル一層のみをきれいに残せたら、次はジェルを乗せていくための下処理に入ります。この下処理をプレパレーションと呼びます。
ファイリングで爪の長さと形状を整えたら、新しく爪が生えてきた部分にキューティクルリムーバーを塗り、プッシャーで甘皮を押し上げます。その後、ニッパーで余分な甘皮を切り、爪の根元をきれいにします。
下処理を丁寧に行うことでネイルが綺麗に仕上がるため、フィルインにおいてプレパレーションは重要な工程です。
3. 爪の長さや形状を整える
下処理が終わったら、ファイルを使って爪を削り、好みの形に整えていきます。
形が整ったら、表面をバッファーで軽く整え、ダストと油分も除去しましょう。
基本の爪の形は、ラウンド・オーバル・スクエア・スクエアオフ・ポイントの大きく5種類です。
爪が小さい人や、形が平たい人など、自爪の特徴に似合うネイルの形もあります。
なお、爪の形に関しては以下の記事で詳しくご紹介しているので、興味のある方はぜひご参考にしてください。
>>>併せて読みたい!爪の形は主に5種類!ネイルを楽しむために押さえておきたい基本情報
4. クリアジェルでベースをコーティング
爪が伸びたためにベースジェルが塗られていない部分には、ベースジェルを既存のベースジェルと滑らかになるように塗り足します。その後、根元のあたりからベースジェルに被せるようにクリアジェルを塗って整えます。
ストレスポイント(爪のピンクの部分と先端の白い部分の境目が爪の両端に接している箇所)を残すと、亀裂が生じる原因となるため注意しましょう。塗り方としては、段差ができないように爪の根元から丁寧に塗り重ねるのがポイントです。
クリアジェルでベースがコーティングできたら、UVライトで硬化させてベースの準備は完了です。
5.新しいデザインを施す
ベースの準備が整ったら、あとは好きなデザインを施すのみです。デザインが完成したあと、上からトップジェルを塗布し、硬化させれば完成となります。
よくある質問
スカルプネイルもフィルインできますか?
スカルプネイルもフィルインは可能です。ただし、施術してもらったサロンと別の店舗で施術する場合は、使用しているジェルや技術が異なるため、フィルインを断られるケースもあります。また、すべてのサロンがフィルインに対応しているわけではありません。フィルインを希望する場合は、サロン側に事前確認しておきましょう。
スカルプネイルを施術してもらったサロンとは別のサロンに依頼すると追加で料金がかかることも多いため、費用面も含めて確認しておくと安心です。
フィルインは何回までできますか?
フィルインは回数に制限がなく、基本的には何回でも繰り返し行うことができます。爪の形や生え方に癖がある場合や、生活習慣によって爪に負担がかかる場合には、持ちや仕上がりに影響することがありますが、定期的なメンテナンスを行えば長期的に続けられる施術方法です。
フットネイルもフィルインできますか?
フィルインはフットネイルにはできません。足は手に比べて靴や靴下で覆われる時間が長く、湿度がこもることで菌が繁殖しやすい環境です。そのためベースを残すフィルインは衛生的に不向きとされています。フットでは毎回オフして清潔を保つことが重要と考えられているため、フットネイルでは全オフすることが基本です。
フィルインは長さ出しした部分にもできますか?
長さ出しした部分もフィルインで残すことができます。ただし、使用する素材によって対応が異なります。ジェルで長さを出している場合は、ベースを残したままフィルインを繰り返すことが可能です。
しかしアクリルでの長さ出しは時間が経つと劣化しやすく、割れや剥がれのリスクが高まるため、3~4週間ごとの付け替えで一度オフし、再度長さ出しを行う必要があります。
フィルインはセルフでもできますか?
フィルインはセルフで行うことも可能ですが、ベースを一層だけ残す高度な技術が必要です。削る位置を誤ると自爪を傷つけてしまったり、隙間に菌が入り込みグリーンネイルを招いてしまったりなどリスクも伴います。
そのため安心かつ美しい状態を保つには、専門知識を持つプロのネイリストに依頼するのがおすすめです。
プロのネイリストになるには必須の技術!効率的に学ぶならネイルスクールへ

フィルインはメリットの多い技術ですが、習得する難易度が高いのが実情です。しかし、ネイリストの技術力を証明する各種の資格試験で出題されることからも、プロのネイリストを目指すのであれば、フィルインは必須の技術といえます。
フィルインなどの難しい技術を習得したい場合、高い技術を持つプロの講師から学ぶことが一番の近道です。
すでにネイルサロンで働いている場合、自主練習をして技術を習得する方法もありますが、フィルインはとても繊細な技術が求められます。もし勤務先のネイルサロンにフィルインができるスタッフがいない場合、指導してもらうことができないため、何をもって技術を習得したといえるのかわかりません。そのため、ネイルスクールなどへ通い、プロの講師から技術を学ぶようにしましょう。
アフロートネイルスクールでは、未経験でも最短2ヶ月で資格を取得して、ネイリストになることができます。さまざまな講座・コースを用意しているため、求める技術や内容に合わせて受講が可能です。
アフロートネイルスクールでプロが実践する高いネイル技術を学び、すぐに現場で活躍できるネイリストを目指しませんか?全国22校舎で開講しているので、まずはお問い合わせください。
この記事の監修者

神宮 麻実
アフロートネイルスクール学院長
多数のモデルや芸能人を顧客として抱え、圧倒的な支持を得るネイリスト。 度々テレビや雑誌でも特集されており、本の出版も多数。
この記事を読んだ方は、こんな記事も読んでいます
-

エメリーボードとは?粗さやネイルファイルとの違いや種類、使い方をチェック!
2025年12月10日
-

ネイルシールの貼り方をチェック!セルフネイル初心者でもきれいに仕上げるコツ
2025年12月10日
-

グリーンネイルとはどんな状態?気になる原因・治し方・予防法を解説!
2025年12月10日
-

ネイルオイルは意味ない!?正しい使い方や代用品についても紹介
2025年12月10日
全国に18校舎で開講中!
新宿校(東京)
chevron_right渋谷校(東京)
chevron_right町田校(東京)
chevron_right池袋校(東京)
chevron_right北千住校(東京)
chevron_rightキャリエールネイルスクール立川校(東京)
chevron_right大宮校(埼玉)
chevron_right千葉校
chevron_right柏校(千葉)
chevron_right横浜校(神奈川)
chevron_right札幌校(北海道)
chevron_right名古屋(栄)校(愛知)
chevron_right名古屋駅前校(愛知)
chevron_right大阪梅田校
chevron_right黒崎えり子ネイルスクールなんば心斎橋校(大阪)
chevron_rightあべの天王寺校(大阪)
chevron_right京都校
chevron_right京都駅前校
chevron_right神戸三宮校(兵庫)
chevron_right福岡博多校
chevron_right東京エリアTOP
chevron_right







入学相談する
見学説明会