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ネイリストは副業でもできる?ダブルワークのメリット・デメリットと働き方について

本業と副業の収益を比較検討するイメージ

働き方改革の一環として2018年から本格的に解禁された副業。この流れを受けてネイリストを副業として働きたいと考えている女性が増えています。ネイリストを副業にすることは可能なのでしょうか。また、無理なく続けられる働き方はあるのでしょうか。
本記事ではネイリストとして副業する場合の主な選択肢や注意点についてまとめてご紹介します。

副業が推奨される社会背景

副業を検討する様子と「side business」の文字

近年はネイリストに限らず、副業を持つ会社員が増えています。背景には、政府が推進した「働き方改革」があります。これは各自が働く時間や場所などを自由に選択できる社会を目指すというもの。このため厚生労働省は、企業に対して副業を解禁しやすいように「副業・兼業の促進に関するガイドライン」を定めました。
2019年4月から施行された「働き方改革関連法」では、直接的に副業・兼業の解禁には触れられてはいません。また、国家公務員法や地方公務員法で副業禁止の公務員に変わりはありません。しかし、「働き方改革関連法」の施行によって、長時間労働の抑制や柔軟な働き方が選択できるようになったことで、公務員以外の働き手にとっては、副業を持ちやすい環境に変化しています。

副業解禁による意識変化

副業のメリットは副業をしたい従業員にも、そうした人材を雇用している会社側の双方にあります。
副業を始めたい人にとっては、これまで従事してきた仕事を離れることなく新たな仕事を始められるため、スキルや経験の幅を広げることができます。また、所得は本業でのものがあるため、副業を始めても生活への影響は小さく、自分のやりたいことに挑戦しやすくあります。働きすぎによる健康被害への注意は必要なものの、副業が軌道に乗れば所得の増加も見込めます。

副業をするメリット

一般的に、副業をするメリットは以下の通りです。

・本業とは異なる経験によって人間性や仕事の幅を広げられる


・本業での所得があるため、新しいことを始めても収入面のリスクが少ない


・本業に加えて副収入を得られる

また、副業は企業側にもメリットがあります。従業員が副業で得た知識や経験を本業に還元することで生産性が上がり、新たなビジネスチャンスの創出も期待できます。終身雇用が当たり前でなくなった今、従業員の自立やキャリア形成にも役立ちます。

こうした流れから、ネイリストとして副業を始める人も増えています。会社員を続けながら副業でネイルの仕事をする人や、本業の合間に別のネイル関連の仕事をする人など、働き方が多様化しています。

参考:https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11200000-Roudoukijunkyoku/0000192845.pdf

ネイリストを副業とするメリット・デメリット

メリット

本業以外で経験や収入を得られる
好きなネイルを仕事にできる
将来の独立や開業準備に役立つ

デメリット

休みが減り、体力・精神面の負担が増える
収益が安定するまで資金繰りが必要
副業を禁止している会社もある(事前確認が必要)

ネイリストを副業にする場合、本業以外で経験や収入を得られるだけでなく「好き」を仕事にできるという魅力があります。将来の独立や開業を見据え、副業でスキルや人脈を広げられるのもネイリストを目指す上では大きなメリットといえるでしょう。

一方で、働く時間が増えるため休みが減り、体力面・精神面の負担が大きくなる点には注意が必要です。副業として始める場合でも、材料費など一定のコストが発生し、安定した収益を得るまでには時間もかかります。また、会社によっては副業自体が禁止されていることもあるため、必ず就業規則を確認してから始めましょう。

>>>併せて読みたい!ネイリストとして独立開業するのに必要な手続きや資金

副業としてのネイリストの働き方

ネイリストとしての副業を検討する女性の画像

本業に支障をきたさずに手軽に始められる、副業ネイリストとしての働き方をご紹介します。主な方法は次の4つが挙げられます。

1.ネイルチップをオンラインなどで販売

1つ目は、ネイルチップをオンラインショップで販売する方法です。minneやCreema、メルカリなどのオンラインサービスを使い、プロならではのデザインを出品できます。

材料費や梱包用品など最低限の初期投資で始めやすく、空いた時間を活用できるのが大きなメリット。しかし数多く出品されている中から選ばれるためには、写真や説明文の工夫、SNSでの発信も欠かせません。

オンライン販売のメリット・デメリット

メリット

空いた時間に自分のペースで始められる
初期投資が少なく始めやすい
プロならではのデザインを発信できる

デメリット

きれいな写真撮影や説明文作成の工夫が必要
ライバルが多く、選ばれるために手間がかかる
サービス利用料や材料・梱包などの費用が発生する

2.出張ネイリストとして活躍

2つ目は、本業が休みの日に出張ネイリストとして個人宅などへ施術に行く方法です。マッチングサイトやSNSを利用して集客でき、店舗を持たないため家賃などの固定費が不要です。
必要な道具とスキルがあれば始めやすく、本業や家庭と両立しやすい働き方ですが、面識のないお客様の元へ行くことはリスクも伴います。特に金銭トラブル対策は重要です。料金やサービス内容を事前に明確にし、証拠が残る方法でやり取りをしておくことが重要です。

出張ネイリストのメリット・デメリット

メリット

家賃などの固定費が発生しない
ネイリストのスキルと道具があれば始められる
空いた時間にだけ引き受けられるので、本業や家庭との両立がしやすい

デメリット

面識のないお客様の元へ行くリスクがある
金銭トラブルが発生するリスクがある
施術内容や料金は事前に明確にして同意を得る必要がある

3.自宅でネイルサロンを開業

3つ目は、自宅の一角を使ってネイルサロンを開業する方法です。自宅スペースを活用できれば、新たに店舗を借りるよりも開業のハードルは低めです。施術用のデスクやソファなど最低限の初期投資は必要ですが、自分のペースで営業時間を決められる自由度の高さは大きな魅力といえます。一方、マンションやアパートの場合は開業を制限している場合があるため、事前に管理会社などに必ず確認しましょう。

自宅サロン開業のメリット・デメリット

メリット

店舗を借りるより初期投資が抑えられる
自分の都合に合わせて営業できる
通勤が不要

デメリット

住居での開業が禁止されている場合がある
家族や生活スペースと分ける工夫が必要
集客や宣伝は自分で行う必要がある

このほかの自宅で開業する手順や注意点などは、以下の記事にまとめているので、ご参照ください。

>>>併せて読みたい!自宅でネイルサロンを開業する方法【初めての方向け】
>>>併せて読みたい!ネイルサロン経営、売上はどのくらい?開業のやりがいとリスク
>>>併せて読みたい!ネイルサロンの開業は失敗しやすい?その理由と成功するためのポイント

4.休日などにネイルサロンで働く

4つ目は休日を利用してネイルサロンで副業をする方法です。本業の休みを使って現場経験を積み、接客や施術のスキルアップを目指せます。普段とは違う環境で働くことで、新たな発見や幅広い人との出会いも期待できるでしょう。休日などにネイルサロンで副業することにはメリットもある一方で、デメリットもあります。

休日にネイルサロンで働くメリット・デメリット

メリット

現場での施術や接客を経験することで、実務感覚が身につく
他のスタッフの対応を観察し、技術や接客スキルの参考になる
サロン運営の仕組みを知ることができ、将来の独立に備えられる

デメリット

休日に働くため体を休める時間が少なくなる
疲労やストレスが蓄積しやすく、体調管理がより重要になる
本業でのパフォーマンスに影響が出るリスクがある

副業を始める場合の注意点

副業でネイリストを始める注意点を教える女性の画像

副業でネイリストを始める場合の注意点をまとめてお伝えします。

副業が可能かを事前に職場に確認する

本業として働いている職場の就業規則などで、副業を許可しているかを事前に確認しましょう。副業を解禁する企業は増えてきているものの、完全に浸透しているわけではありません。職場に隠れて副業をしても確定申告の際に判明してしまうため、事前に職場の承諾を得るようにつとめましょう。

また、「本業」があっての「副業」ですので、自身でバランスの取れる範囲で行いましょう。副業に力を注ぎすぎて体調を崩し、本業に悪影響が出るようであれば本末転倒です。体調管理はもちろん、副業であっても経営的なリスクもゼロではないため、無理をしないようコントロールしましょう。

税務署へ開業届を提出する

副業によって新たに事業所得が発生する場合は、個人事業主としての開業届の提出が必要になります。副業を始める際は、開業から1ヶ月以内に所轄の税務署へ開業届を提出しましょう。

>>>併せて読みたい!ネイルスクールでは教わらない?ネイルサロン開業届の書き方ガイド
>>>併せて読みたい!ネイルサロン経営・開業に必要な準備や資格とは?売上の見立て方も解説
>>>併せて読みたい!ネイルサロン開業に必要な手続き・資金・開業の流れを解説

確定申告は忘れずに実施する

確定申告とは、1月1日〜12月31日までの所得をまとめて計算し、国に納めるべき税金の額を申告する手続きのことです。副業での所得が20万円を超える場合は、原則として毎年決まった期間に税務署に申告し、納税しなければなりません。
確定申告を実施しなかった場合、税率が加算されたり、延滞税を追加で収めなければならなかったりと、様々なペナルティがあるため注意が必要です。詳細は国税庁ウェブサイトをご確認ください。

参考:https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/kakutei.htm

未経験でも副業ネイリストになれる?副業を始めるには

若葉マークを持って指をさすネイリストの女性

未経験からでも副業ネイリストを目指すことは十分可能です。自分に合った学び方を選べば、本業や家事と両立しながら副業としてネイリストにチャレンジできます。ここでは、副業ネイリストになるための主なステップを紹介します。

1.ネイルスクールで実践的な知識・技術を学ぶ

アフロートネイルスクールには「ホームサロン開業サポート」という授業が用意されています。今の仕事を続けながら副業として収入を得たい方や、家事や子育てがありフルタイムで働くことができない方などに向けた内容となっています。

具体的にはネイルサロンにお客様を呼び込むための集客方法や、料金設定の進め方、サロンのコンセプトの定め方、人気ネイルサロンの分析など、自分一人では少し難しい内容が網羅されています。

これからホームネイルサロンの開業をお考えの方にはぴったりの授業といえるでしょう。副業ネイリストになりたい方は、こうした開業サポートに関する授業を設けているスクールを選ぶのもおすすめです。

参考:ホームサロン開業サポート

>>>併せて読みたい!ネイルスクールの選び方!失敗しないための基準と注意点
>>>併せて読みたい!東京のネイルスクール比較!費用は安い?スクールの選び方も解説

2.資格取得をしながら独学で知識・技術を身に付ける

もう一つは、ネイリスト検定やジェルネイル検定など、ネイルの代表的な民間資格を取得しながら、独学で知識・技術を身に付けていく方法です。

ネイリストは美容師と違って国家資格ではないため、ネイリストとして働ける技術力があれば、資格がなくてもできる仕事です。しかし、副業としてネイリストになるとなれば話は別といえるでしょう。お客様を自分で見つけるには、自分の技術力を示すことも必要になります。その手立てとして最適なのが資格取得というわけです。

ネイリスト検定にしろ、ジェルネイル検定にしろ、上位級になるほど難易度は高くなり、独学で臨む難しさがあります。そのためネイルスクールに通えるのであれば、ネイルスクールで知識・技術力を身に付けながら資格も取得していく進め方が望ましいといえるでしょう。

>>>併せて読みたい!独学でもネイルの資格は取得できる?資格の種類や勉強方法をご紹介

ネイリストを副業とする場合のよくある質問

副業ネイリストの収入は?


ネイリストの副業での収入は、働き方によって大きく異なります。ネイルサロンでアルバイトをする場合、時給はおおよそ1,000〜1,500円で、週末に月8日働くと5〜6万円前後の収入が見込めます。出張ネイルや自宅サロンでは1回の施術単価が高く、集客が安定すれば月10万円以上を稼ぐ人もいるでしょう。また、副業で得た所得が年間20万円を超える場合は確定申告が必要となるため、事前に確認しておきましょう。

ネイリストの副業をしたら職場にバレる?

副業をしていることが職場にバレる主な理由は、住民税の変動以外にも人に副業していることを話し、通報されるケースです。住民税に関しては、確定申告での住民税の徴収方法を、自分で納付する普通徴収を選択することで回避することができます。

副業が就業規則で禁止されている場合、バレた際には処分を受ける可能性もあるため、事前に職場のルールを確認しておきましょう。

副業が職場にバレたらどうなりますか?

職場が副業禁止の場合、無断で副業をしていることがバレたら何らかの処分を受けることがあります。職場の規定によって異なりますが、注意されるだけで済むこともあれば、始末書の提出や出勤停止といったケースもあります。

本業に支障が出る、または職場に迷惑がかかると判断されれば、降格や減給、最悪の場合は解雇になる可能性もあるでしょう。事情によっては特例的に認められる場合もあるため、就業規則を確認した上で、事前に相談しておくのが確実です。

副業でできるネイリストの仕事はどうやって探す?

ネイリストの副業先を探すなら、まずはネイル専門の求人サイトやアルバイトサイトを活用するのが効率的です。「週末のみ可」「副業歓迎」といった条件で検索すれば、本業と両立しやすい勤務先も見つけやすくなります。

最近は、数日だけの短期バイトや単発で入れるサロンワークの募集も増えており、時間や曜日に融通が利く求人も多いです。条件や働き方を比較しながら、ライフスタイルに合わせて自分に合うサロンや働き方を見つけましょう。

副業ネイリストから始めて、本職ネイリストになることはできる?

副業ネイリストから本職への転向は十分可能です。まずは副業として現場経験を積み、実際のサロンワークや接客に慣れることが第一歩になります。副業の段階で実務スキルやお客様とのやり取りに自信がつけば、将来的に本業としての独立や転職も目指せるでしょう。まずは自分のペースでできることを始めてみるのがおすすめです。

副業でも技術力は必須!上達を目指すならアフロートネイルスクールへ

本記事でご紹介した通り、本業へ支障がない範囲で、副業でネイリストとして収入を得る方法はあります。ネイルが好きな方にとっては、副業も魅力的な選択肢の一つとなるでしょう。もちろん、副業であってもネイルの技術力が求められることは言うまでもありません。
よりネイルのスキルアップをし、副業でネイリストとして収入を得られるようになりたいとお考えの方は、アフロートネイルスクールで学んでみてはいかがでしょうか。人気ネイルサロンアフロートが運営するスクールのため、実践的な知識・技術をしっかりと身に付けることができます。自信を持って働けるネイリストを目指しましょう。

未経験からでもネイリストを目指すなら「アフロートネイルスクール」double_arrow

この記事の監修者

神宮 麻実

神宮 麻実

アフロートネイルスクール学院長

多数のモデルや芸能人を顧客として抱え、圧倒的な支持を得るネイリスト。 度々テレビや雑誌でも特集されており、本の出版も多数。