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チップオーバーレイのやり方とコツ!ネイリスト検定1級の難問対策をプロが伝授

チップオーバーレイのやり方とコツ!ネイリスト検定1級の難問対策をプロが伝授

チップオーバーレイはネイリスト検定1級の実技試験でも出題され、その高い難易度ゆえに苦手意識を持つ方は少なくないようです。そこで本記事では、チップオーバーレイの手順とコツをお伝えします。
ネイリスト試験の最難関に位置し、トップネイリストの証であるネイリスト技能検定1級の合格率は2023年秋期までの累計で39.2%*という狭き門に、数多くのトップネイリストを輩出しているアフロートネイルスクールならではの「手順」と「コツ」をマスターしましょう。苦手が克服できれば、1級合格はすぐそこです。

*http://www.nail-kentei.or.jp/about/about.htmlより引用

チップオーバーレイとは

はじめにチップオーバーレイとはどのような技術かを解説します。
チップオーバーレイとは爪の先端部分にハーフチップを装着して長さを出し、上からジェルやアクリルなどで覆う技術です。要はチップを用いてつくる人工爪で、用途は自爪が短い場合やヒビ割れが入った場合のケアなどになります。

ネイリスト検定1級においては、チップの装着状態を細かくチェックされます。チップのサイズが合っているか、曲がって装着していないか、また長さは適切かどうかが採点基準に含まれています。


スカルプネイルとの違い

チップオーバーレイはスカルプネイルと混同されることがあります。その理由は、どちらも人工爪の一種であり、いずれも長さを出せる技術であるためです。ただし、使用材料はまったく異なるため、その違いをもう一度、整理しておきましょう。
スカルプネイルは別名アクリルネイルとも呼ばれ、アクリルパウダーとアクリルリキッドを混ぜ合わせて化学反応を起こしながら、好きな形と長さに爪を成形する技術です。時間経過によって硬化させていき、強度はかなりあります。ネイルチップは使用しません。

チップオーバーレイは、ネイルチップを使って長さ出しを行います。また、チップオーバーレイなら自爪が短くても装着できる点が、スカルプネイルとは異なります。

>>>併せて読みたい!スカルプネイルとは?メリット・デメリット

ネイリスト検定1級の合格には不可避な技術

冒頭でも触れましたが、チップオーバーレイはネイリスト検定1級の出題範囲に含まれており、1級合格のためには必須の技術となります。チップオーバーレイの完成度が合否に大きく影響します。
ネイル検定1級の出題内容や試験突破のためのポイントについて詳しく知りたい方はこちらの記事をご参照ください。

>>>併せて読みたい!ネイル検定1級 試験の手順とポイント

チップオーバーレイの手順

チップオーバーレイの手順

それではチップオーバーレイの正しい手順を確認していきましょう。工程が多くて難しそうに感じるかもしれませんが、コツを覚えて練習すれば大丈夫。一つひとつマスターしていきましょう。

1. チップを選ぶ

はじめにハーフチップを選びます。ネイリスト検定1級では、使用可能な色はナチュラルのみと定められています。
チップのサイズ感が爪とぴったりの大きさだと、あとで強度を出しにくくなるため、爪よりもやや大きいものにすることがポイントです。左右の手のバランスを見ながら調整しましょう。

なお、爪の先端が厚い場合や、反っている形状の場合には、あとでチップがうまく装着できない可能性があります。厚い場合はあらかじめ爪の先端を少し削り、薄くしておくと施術しやすくなります。爪が反っている場合は、爪の反っている先端を短く落としておきましょう。

2. チップをつける

チップをつける

次はチップの装着です。チップのコンタクトゾーンにグルーを塗布し、真上と横から爪の位置を確認しつつ、空気を抜くように先端に向かってスライドさせながらチップをつけます。チップを正しい位置に装着できたら、10秒ほど手で押さえて静止します。
角度がとても重要なため、曲がらないようにまっすぐを強く意識しましょう。一度つけるとやり直せません。¥グルーの量はやや多めにしておくと剥がれにくくなります。

3. チップをカットして整える

チップが装着できたら、チップのフリーエッジが5mm〜1cmになるようチップカッターを使ってカットしていきます。自爪との段差がなだらかになるよう、段差だけ取り除くイメージでやさしく削り、先端の形はスクエア型になるように整えておきます。

ネイリスト検定1級で求められるチップの装着状態は、「チップが正しく装着されていること(サイズが合っているか、曲がっていないか)」、「チップのカットスタイルと長さが、ほかのイクステンションと同様であること」というチェックポイントをクリアすること。

4. パウダーの色を選ぶ

次はパウダーの色選びです。検定試験ではチップのカラーはナチュラル、クリア、クリアピンクに定められています。チップオーバーレイとスカルプは揃えて仕上げます。自分のつくりやすいカラーの組み合わせを本番までに探しておきましょう。ここでは一般的な組み合わせとその特徴をご紹介します。自分の得意な方法を見つけて、練習しながら上達を目指しましょう。

(表1)パウダーの色の組み合わせ

色の組み合わせ

特徴

すべてナチュラル

・簡単につくりやすい
・統一感のある仕上がりになる
・境目をしっかりつぶさなければ色ムラができやすい

すべてクリア

・簡単につくりやすい
・境目のラインが目立ちにくくなる
・ネイルベットのサイズが揃っていないとバラバラの印象になりやすい

先端をナチュラル
ネイルベットはクリアまたはクリアピンク

・見た目が美しく仕上がる
・アプリケーションによっては雑な仕上がりになりやすい

5. アプリケーションする

次にアプリケーション、つまりチップの形をつくっていきます。ネイルの仕上がりがここで決まります。ミクスチュアを爪に乗せた際の球の数を1ボール、2ボール…と呼びますが、それぞれ次のように対応します。

1ボール目

1ボール目

1ボール目を取る際は仕上がりをイメージし、スカルプチュアでの1ポール目よりもやや少なめ(半分程度)にミクスチュアを乗せます。チップオーバーレイはすでに土台ができているため、スカルプチュアと同じサイズを乗せると量が多くなりすぎて削るのが大変なためです。

チップの表面は滑りにくいのでミクスチュアを運びにくく感じられます。ややゆるめにボールをつくり、爪先端のコーナーにまで届くよう手をサイドからサイドへ回しながらアプリケーションします。チップの表面を湿らせておくと施術しやすくなります。リキッドを含んだ筆でチップ表面をなぞっておくリキッドタッチを行なっておくのも一つの手です。

ミクスチュアを置いたあと指を下に向け、重力を利用して広げる(セルフレベリングを待つ)とちょうどいい力加減になります。筆は爪に対して並行に当て、厚みを均一にしながら先端・サイドへと全体に伸ばしましょう。

2ボール目

2ボール目

2ボール目を乗せる位置はハイポイントになります。1ボール目より少しだけ多く、硬めに取ってハイポイントをつくります。この工程では重力でミクスチュアが流れないよう、指を並行に戻して、高さが出るようにアプリケーションします。このときに筆を立てすぎると、力のかかりすぎによりハイポイントがなくなるので注意が必要です。筆の腹を使ってネイルベッド全体を覆っていきます。

3ボール目

3ボール目

3ボール目はキューティクルエリアへ乗せていきます。2ボール目でハイポイントをしっかり出せていたら、小さめのミクスチュアでキューティクルの際を埋めるように伸ばしていきます。ハイポイントが出ていない場合は、少し多めにミクスチュアをとって、ハイポイントの部分にも被せる形でカバーしましょう。

ミクスチュアがキューティクルに流れないように十分注意してアプリケーションします。流れてしまうとミクスチュアがわずかに残って硬化するため、削り作業が難しくなります。コツとしては指を下に向けること。ミクスチュアを乗せたら指を下に向けてレベリングを持てば、流れずに運ぶことができます。

これでアプリケーションの工程は完了です。

6. ピンチを入れる

ハーフチップにはあらかじめCカーブがついており、強くピンチを入れる必要はありません。入れる際は20〜30%のCカーブを意識してつくりましょう。キューティクルラインのコーナーの幅と爪の先端の幅が等しくなるように整えます。ただし、ピンチは戻りやすいため、入れたら手で押さえたまま数秒間待ちます。手をはずしたあとも、随時様子を確認するようにしましょう。

5. 削りと磨きで調整

最後にネイルの厚みが均一になるよう180Gのネイルファイルで削り、見た目を整えます。ネイリスト検定1級の審査基準では、日常生活で対応できる程度の強度と耐久性が求められるため、薄くなりすぎないように意識してください。とくに先端、サイド、キューティクルまわりは要注意です。
ハイポイントの位置は、爪の半分から1/3キューティクル寄りと定められているため、すべての爪を横側から目視し、位置がずれていないかを確認します。
爪の表面はバッファーで整え、シャイナーで磨いてツヤを出していきます。220G、280G、シャイナーの裏、シャイナーといった順序で満遍なく傷を消しながら磨きながら輝きを出していきましょう。

チップオーバーレイのポイント

チップオーバーレイのポイント

手順を把握したうえでのチップオーバーレイの攻略ポイントを詳しく解説します。

1. ミクスチャー リキッドとパウダーの割合

手順でお伝えした通り、自分に合ったミクスチャーをつくれるかがネイリスト検定1級合格のためのポイントの一つです。
ミクスチャーはメーカーごとにリキッドとパウダーの割合が異なります。試験当日までにお気に入りのメーカーと配合の推奨比率を確認し、分量を守って使いましょう。ミクスチャーの量・硬さに加え、リキッドをしごく筆の位置もあらかじめ決めて、練習で慣れておくことが大切です。

2. 少し大きめのチップを選択

チップはあとからカーブを付け、強度を上げる工程が入ります。それを見越してチップは爪よりもやや大きめのものを選ぶとよいでしょう。

3. 装着しやすくグルーを塗布

グルーを塗る位置は、自爪とチップを接着するコンタクトゾーンです。ネイルプレートとチップの間に空気が入ってしまうと、失敗しやすくなるため注意が必要です。爪に対してチップはまっすぐになるように角度を調整し、空気が入らないように装着します。
また、グルーが古いと固まる速度に影響が出ます。チップが密着しにくくなるため、練習段階からつねに新しいものを使用しましょう。

4. アプリケーションの負担軽減を意識

チップをカットする際はチップカッターを使用し、爪の先端部分がスクエア型になるように削ります。サイドはあまり削りません。甘皮の部分からチップの先端までの長さを目安にし、ほかの爪で長さを合わせます。チップをつけた段差のラインが消える程度まで削ると、アプリケーションが楽にできるようになります。

上記のほか、ネイリスト検定1級の採点基準は公式サイトに掲載されています。くまなくチェックし、減点を少しでも減らせるようにしましょう。

(表2)ネイル検定1級の実技試験のチェックポイント
※チップオーバーレイに関連する項目を抜粋

採点項目

チェックポイント

スタイリング
(スクエア・オフ)

・中心から見て左右対称に仕上がっていること
・サイドラインはストレートにファイリングされていること
・スクエア・オフは先端がストレートで両サイドに角がないこと

ハイポイントの位置

・ハイポイントの位置が不自然でないこと
・ハイポイントが高すぎたり、ハイポイントがなくフラットな状態でないこと

フリーエッジの長さ
厚みの均一性

・厚さは均一であること
・イクステンション7本の長さのバランスがとれていること

強度と耐久性

サロンワークに適した、日常生活に対応できる程度の強度、耐久性があること

Cカーブ20%~30%

20%~30%のCカーブを維持し、均一であること

キューティクルラインのスムーズさ

・キューティクル際に厚みの段差がなく、適度な薄さであり、スムーズであること
・リフティングしていないこと
・キューティクルに付着していないこと

表面の仕上がり
光沢・気泡の状態

・表面に凸凹やバブル(気泡)がない等、スムーズな仕上がりであること
・曇りがなく、仕上がりの表面に光沢が出ていること

チップの装着状態

・適切なサイズのチップを正しく装着されていること
・チップオーバーレイ及びアートようプレスオンチップのカットスタイルと長さは、他のイクステンションと同様であること

参考:https://www.nail-kentei.or.jp/about/pdf/saiten1.pdf より引用

ネイリスト検定1級合格のための対策はアフロートネイルスクールで

今回はチップオーバーレイを行うポイントについて解説しました。ネイリスト検定1級はトップレベルのネイリストとして必要とされるネイルの総合的な知識や技術を問うものであり、合格率の低さからもその難易度は推し量れます。

徹底的に技術レベルを向上させ、1級合格に特化した対策を練ることが肝心となります。ネイリスト検定1級に独学で合格するのは至難の業といわれ、ネイルスクールなどへ通ってプロから学ぶことが近道です。ネイルスクールはトップネイリストを輩出するためのカリキュラムが組まれ、1級合格のためのノウハウが蓄積されているためです。

アフロートネイルスクールには試験の合格保証制度付きのクラスもあります。あなたもアフロートネイルスクールでトップネイリストの仲間入りを目指してみませんか?詳しくは公式サイトをご覧ください。

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この記事の監修者

神宮 麻実

神宮 麻実

アフロートネイルスクール学院長

多数のモデルや芸能人を顧客として抱え、圧倒的な支持を得るネイリスト。 度々テレビや雑誌でも特集されており、本の出版も多数。

全国に22校舎で開講中