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【2025年最新】ネイリスト検定1級とは?難易度が高い理由や資格取得後の進路も併せてチェック

ネイリスト検定1級(JNECネイリスト技能検定試験1級)は、トップレベルのネイリストに必要な総合的な技術と知識を習得したことを示す資格です。ネイリスト検定の中でも上位の資格となっているため、難易度が高くなっています。一発合格を目指すためにも、受験することが決まったら試験内容についてしっかりと確認しておきましょう。
そこで今回は、公益財団法人日本ネイリスト検定試験センター(JNEC)が主催する「JNECネイリスト技能検定試験1級(ネイリスト検定1級)」について詳しくご紹介します。試験概要に加えてネイリスト検定1級を取得するメリットや難易度が高いといわれている理由、ネイリスト検定1級取得後の進路についても解説するので、ぜひご参考にしてください。
ネイリスト検定1級とは

ネイリスト検定(JNECネイリスト技能検定試験)は国際的に通用するネイリストの育成を目指して、公益財団法人日本ネイリスト検定試験センター(JNEC)が主催する検定試験です。ネイルに関する正しい技術と知識の向上を目的としており、これまでに約990,000人の受験実績があります。
その最上位に位置するネイリスト検定1級(JNECネイリスト技能検定試験1級)は、「トップレベルのネイリストとして必要とされる総合的な技術及び知識」を証明する資格です。イクステンション・リペア・ネイルアートの総合的な技能と知識を習得している証となるため、就職に有利な資格であるといえるでしょう。
試験内容
ネイリスト検定1級の試験では、3級や2級と同様、筆記試験と実技試験があります。実技試験には事前審査と本試験があるため、それぞれの審査内容もチェックしておきましょう。
事前審査
事前審査では、モデルの爪や認定モデルハンドの状態、テーブルセッティングと消毒管理、ミックスメディアアート用のプレスオンチップの状態がチェックされます。とくにテーブルセッティングと消毒管理では、「衛生的に処理された用具用材が正しくセッティングされているか」「品名ラベルが正しく貼り付けられているか」「ウェットステリライザーに消毒液と必要な用具が入っているか」「使用禁止道具を持ち込んでいないか」などが厳しくチェックされます。減点・失格項目に該当しないよう事前準備を怠らないようにしましょう。なお、事前審査は10分間となっています。
実技試験
本試験(実技試験)では、ネイルイクステンション(スカルプチュアネイル・チップ&オーバーレイ)、ネイルアート(ミックスメディアアート)が審査されます。工程を飛ばしたりミスしたりすると、減点・失格対象となるため注意しましょう。試験時間は150分です。
なお、実技試験で施術を行う指の指定は4パターンあります。試験によってどのパターンが指定されるか異なり、手指間違いは失格となるため、必ずチェックしておくことが大切です。
| ネイルイクステンション | ネイルアート | ||
|---|---|---|---|
| スカルプチュアネイル | チップ&オーバーレイ | ミックスメディアアート | |
| Aパターン | 左手5本 | 右手中指 右手薬指 |
右手人差し指 |
| Bパターン | 右手5本 | 左手中指 左手薬指 |
左手人差し指 |
| Cパターン | 左手5本 | 右手中指 右手人差し指 |
右手薬指 |
| Dパターン | 右手5本 | 左手中指 左手人差し指 |
左手薬指 |
筆記試験
筆記試験では、ネイルの歴史、衛生と消毒、化粧品学(材料・内容成分・効果など)、爪の病気とトラブル(爪の生理解剖学)、爪の構造(皮膚科学)、イクステンションの手順、ネイルケアの手順などが出題されます。すべてネイリスト検定公式問題集から出題されるため、繰り返し学習しておくことが大切です。なお、出題形式はマークシート形式で試験時間は40分です。
受験資格・受験料・受験開催時期
ネイリスト検定1級の受験資格はネイリスト検定2級取得者のみで、2級との同時受験は行えません。もし前回ネイリスト検定1級受験時の筆記試験に合格している場合は、同級を受験する場合に限り筆記試験が免除されます。筆記試験免除の該当者は、受験申し込みの際に必ず筆記のみ合格した際の受験番号を記入してください。記入漏れがあった場合は、筆記試験免除が適用されません。
試験が開催されるのは春期と秋期の年2回、受験料は税込12,500円です。
ネイリスト検定2級・3級は年4回開催されているのに対して、ネイリスト検定1級は年2回となっているため、開催時期を間違えないよう注意する必要があります。
>>>併せて読みたい!ネイルの資格取得を最短で目指す!試験のスケジュールと合格率を上げるスクール選びのポイント
合格率と合格基準
ネイリスト検定1級の合格率は、2024年秋期までの累計で39.62%です。2級の累計合格率が43.54%、3級の累計合格率が85.24%ということを踏まえると、合格率が低く難易度が高いことがわかります。ちょっとしたミスで減点・失格とならないように、合格基準について把握しておくとよいでしょう。
ネイリスト検定1級の筆記試験は100点満点中80点以上、実技試験は50点満点中38点以上で合格となります。それぞれ減点を反映した合計得点で、失格対象に該当しない場合に合格となります。さらに、実技試験では以下の項目が5点満点で採点されるため、あらかじめチェックしておきましょう。
なお、受験方法としてはモデル帯同での受験とJNEC認定モデルハンドでの受験が選べます。
>>>併せて読みたい!ネイリスト検定の合格率は?3級・2級・1級の難易度と合格のポイント
ネイリスト検定1級実技試験の採点基準とチェックポイント
ネイリスト検定1級を目指す人にとって、実技試験の採点基準を正しく理解することは合格への第一歩です。ここでは、試験内容の詳細と押さえておくべき採点基準とチェックポイントについて解説します。
認定モデルハンドの採点基準とチェックポイント
認定モデルハンドは1級試験の基本条件は以下の通りです。準備不足や扱いの不備は減点につながるため、基準は必ず確認しておく必要があります。
|
・認定モデルハンドをタオルやペーパーの上に置いていること。 |
事前に基準を確認し、当日までに不備がないよう準備を整えておきましょう。
事前審査の採点基準とチェックポイント
事前審査では、用具や用材の衛生管理、ラベル表示、モデルハンドの状態確認などが細かく評価されます。不備があると減点対象になるため、必ず事前にチェックしておくことが重要です。
|
・用具・用材を衛生的に管理し品名ラベルが正しく貼り付けされていること |
減点を避けるため、事前の確認を欠かさないようにしましょう。
>>>併せて読みたい!油断禁物!ネイリスト検定1級のテーブルセッティングの基本
実技審査(本審査)の採点基準とチェックポイント
実技審査では、仕上がりの美しさや造形の正確さに加えて、強度やデザイン性まで総合的に評価されます。具体的なチェックポイントは以下の通りです。
|
・スタイリングでは中心から左右対称になっていること |
合格を目指すには、各チェックポイントを満たし、完成度の高い仕上がりを意識することが大切です。
>>>併せて読みたい!ネイリスト検定1級で不合格を避けるために採点基準をチェックしよう!
ネイリスト検定1級を取得するメリット

サロンワークで通用する技術と知識を習得したことを示す資格はネイリスト検定2級であるため、多くのネイルサロンがネイリスト検定2級を基準に求人募集を行っています。そのため、ネイリストとして働くならネイリスト検定2級を取得すれば問題ないと思っている方もいるでしょう。
しかし、将来トップネイリストとして活躍したいと考えているのなら、ネイリスト検定1級を取得するのがおすすめです。以下では、ネイリスト検定1級を取得するメリットをご紹介するので、ぜひご参考にしてください。
就職・転職の際に有利になる
先述した通り、多くのネイルサロンでは「ネイリスト検定2級保有者」という応募条件を設けています。そのため、ネイリスト検定2級を取得すればネイルサロンへ就職することは可能です。
しかし、その上の資格であるネイリスト検定1級を取得しておけば、ネイリスト検定2級保有者よりも技術と知識が高いことが証明できるため、就職・転職がしやすくなるでしょう。
収入アップが目指せる
ネイルサロンにもよりますが、ネイリスト検定1級を取得することで資格手当が発生することも。指名料の歩合が高くなるサロンもあるため、収入アップが見込めるでしょう。お給料が上がらず悩んでいる場合は、ネイリスト検定1級を取得して資格手当による収入アップを目指すとよいかもしれません。
ネイリストとして信頼される
「ネイリスト検定1級取得済み」という肩書きがあれば、知識と技術がある証明になるので信頼を得やすくなります。就職時や転職時にはサロンオーナーに信頼してもらいやすくなりますし、実際に施術を受けるお客さまにも信頼してもらいやすくなるでしょう。信頼度が上がれば、指名増加や収入アップにつながるかもしれません。
ネイリスト検定1級の難易度が高い理由

先述した通り、ネイリスト検定1級(ネイリスト技能検定1級)は2024年秋期までの累計合格率が39.62%と難易度の高い試験となっています。2級の累計合格率43.54%、3級の累計合格率85.24%と比較するとかなり難易度が高いことがわかります。しかし、なぜこんなにも難易度が高いのでしょうか?
事前に難易度が高い理由を把握しておき、正しく対策ができれば、合格に近づけるでしょう。
時間内に施術を終えるのが難しい
ネイリスト検定1級の実技試験では、チップオーバーレイやスカルプチュア、ミックスメディアアートなどの施術を150分以内に終わらせなければなりません。ほかの級よりも制限時間は長くなっていますが、その分工程が多いためそもそも制限時間内に施術を終えるのが難しい傾向にあります。もし制限時間内で施術を終えることができない場合は即失格となるため、ふだんの練習から時間内に仕上げることができるようトレーニングしておくことが大切です。すべての工程の目安時間を決めておき、その時間内に終えられるように練習を繰り返しましょう。
仕上がりを統一する技術が求められる
ネイリスト検定1級の実技試験は、制限時間内にすべての施術が終われば良いというわけではありません。1級では「トップレベルのネイリストとして必要とされる総合的な技術及び知識」が求められるため、例え制限時間内に施術を終えていても、仕上がりの美しさや統一感が損なわれていれば減点対象となります。全体的にカーブや厚み、バランスが揃っていないと合格は難しいといえるでしょう。時間配分をしつつ丁寧に美しく仕上げていく技術力を磨かなければなりません。仕上がりの美しさにもこだわりましょう。
ネイリスト検定1級を受ける際の注意点

ネイリスト検定1級では、実技の完成度に加え、当日の準備や進行に対する姿勢も評価に影響します。限られた時間の中で実力を発揮するためには
押さえておくべき注意点をしっかりと理解しておくことが大切です。ここではネイリスト検定1級を受ける際の注意点について紹介します。
施術する指を間違えない
ネイリスト検定1級では、スカルプチュアネイル、チップ&オーバーレイ、ミックスメディアアートが課題となり、左右どの指にどの施術を行うかが細かく指定されています。
ネイルイクステンションやネイルアートを、指定外の指に施術した場合は失格対象となるため、間違えないよう注意が必要です。
施術する指やアートテーマは毎年異なり、JNECの試験概要で発表されます。受験前に必ず内容を確認し、その指示に沿った練習や準備を進めておきましょう。
持ち物を忘れない
試験当日は、受験票や筆記用具、実技に必要な用具・用材を必ず持参しましょう。万が一受験票を忘れた場合は、会場で本人確認を行うことで再発行され、受験は可能です。写真の貼付を忘れた場合も、公的身分証を提示すれば受験できますが、いずれも減点の対象となります。
持ち物の不備は合否に直結するため、前日までに消毒やラベルの確認など、細かな用具まで含めて点検を行い、前日までに不足がないか確実にチェックしておきましょう。
ネイリスト検定1級を合格するためのポイント
ネイリスト検定1級は、高度な技術力と、限られた時間内にすべての工程を完成させるスキルが求められます。合格を目指すには、日々の練習を工夫し、本番を意識した取り組みを積み重ねることが重要です。ここからは具体的な準備の方法を紹介します。
タイマーを使用して通しの練習をする
ネイリスト検定1級の実技時間は150分間です。無計画に進めると時間切れに繋がるため、タイマーを使って練習し、各工程にかかる時間を把握しておきましょう。
例えば、下準備(手指消毒・サンディング)5分、チップ&オーバーレイ20分、スカルプチュア95分、アート25分、最終チェック5分など、各工程にかかる時間を配分して練習すれば、ペースをつかみながら本番に備えられます。施術スピードを把握し、時間配分を工夫して練習を重ねれば、本番でも安定した仕上がりを目指せます。
>>>併せて読みたい!ネイリスト検定1級の課題「ミックスメディアアート」について解説!
ネイルスクールに通う
ネイリスト検定は独学でも挑戦することは可能です。しかしネイリスト検定1級となると、技術の正確さと完成度が求められるため、独学では限界を感じる人も少なくありません。効率よくスキルを磨き、合格を目指すならネイルスクールに通うのがおすすめです。
プロ講師から直接指導を受けられ、本番を想定した練習環境が整っているため、実践力を確実に高められます。独学では、気づきにくい癖や弱点を客観的に改善できます。合格に必要な精度とスピードを効率的に身につけられるのが、スクールの大きな強みです。
>>>併せて読みたい!ネイルの勉強をする方法は?ネイリストに必要な知識・スキル・資格についても解説
ネイリスト検定1級 取得後の進路

無事にネイリスト検定1級に合格することができたら、どのような進路を選ぶことができるのでしょうか。以下では、ネイリスト検定1級を取得することで広がるキャリアをご紹介します。
トップネイリストとして活躍
ネイリストとしてお客さまへ施術をしたいという場合は、ネイルサロンのトップネイリストとして活躍することができます。資格取得で得た技術や知識をお客さまへ還元することで、指名の増加や収入アップにつながる可能性があります。また、お客さまの施術をしながら、新人ネイリストの教育をすることもあるでしょう。ネイル業界を担う1人として、新人を教育するのもトップネイリストの大事な仕事だといえるかもしれません。
ネイルスクールの講師
ネイリスト検定1級を取得することで、ネイルスクールの講師として働くこともできます。
ネイルスクールは、ネイリストを目指す生徒が学ぶための学校です。技術や知識を教える上で、講師にも高い技術力と豊富な知識が求められます。ネイルスクールの講師として働く道は、上位資格である1級を取得しているからこそ目指せる仕事だといえるでしょう。
ネイルスクールの講師としてさらに上を目指すなら、ネイリスト検定1級と併せてJNA認定講師の資格なども取得するのがおすすめです。
独立開業
ネイリスト検定1級は、トップレベルのネイリストに必要とされる総合的な技術と知識を習得していることを証明する資格です。そのため、経営について学べば独立開業も夢ではありません。
自分でネイルサロンを立ち上げることで、自分らしく自由なペースで働くことができます。とくに女性は結婚や妊娠・出産、子育てなどで働き方が変わりやすいため、ライフステージが変わってもネイリストとして働き続けたいという方は、独立開業を検討してみてもよいかもしれません。
ネイリスト検定1級の試験対策はネイルスクールで

ネイリスト検定1級はプロとしての総合的な技術や知識が求められるため、非常に難易度が高い試験です。実際に合格率の累計も40%を下回っていることをふまえると、独学での試験対策は難しいといえるでしょう。そこで活用したいのがネイルスクールです。
アフロートネイルスクールでは、ネイルサロン「アフロート」でプロが実践しているネイル技術が学べます。長年のサロン経営で培ったノウハウをカリキュラム化することにより、ネイリスト検定1級などの上位資格合格だけでなく、サロンワークで必要なアート技術やデザイン提案力、施術時間短縮スキルが学べます。初心者からネイリスト検定1級取得を目指すコースもご用意していますので、ネイリストになりたい方やネイリストとしてもっと活躍したいという方は、ぜひアフロートネイルスクールへお越しください。
※本記事に記載されている試験内容は予告なく変更される場合があります。詳細は最新の試験要項をご確認ください。
この記事の監修者

神宮 麻実
アフロートネイルスクール学院長
多数のモデルや芸能人を顧客として抱え、圧倒的な支持を得るネイリスト。 度々テレビや雑誌でも特集されており、本の出版も多数。
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